「今なお我々はこの映画に追いつけずにいる」時計じかけのオレンジ ぐうたらさんの映画レビュー(感想・評価)

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時計じかけのオレンジ

劇場公開日 1972年4月29日
全98件中、19件目を表示
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今なお我々はこの映画に追いつけずにいる

ミルクバーのソファからじっと画面のこちらを凝視する青年アレックス。その表情はまるで観る者をことごとく目で切り刻んでいるかのようで戦慄が走る。奇想天外で、挑発的で、人を思い切り不快な気持ちに陥らせる場面も多い本作には、今見ても常人には真似できない色彩、美術、衣装、カメラワーク、すべてにおいて時代の20歩くらい先を突っ走ってる凄みが満ち満ちている。公開45年を超えた今もなお、我々はこの映画に追いつけずにいる。

クライマックスでに突きつけられる「社会」へのアンチテーゼも鋭く突き刺さる。ただ、当のキューブリックは、自身が脅迫状を受け取ったのを機に「家族の安全が保証出来ない」として強気な態度を変え、73年に英国内の上映を禁止した。その後本国では長らく上映が叶わなかったと言われる。「博士の異常な愛情」ではないが、凄まじい爆弾を作り出したことに最も思い悩んだのはキューブリック本人だったのかもしれない。

ぐうたら
さん / 2017年7月29日 / PCから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  笑える 怖い
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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