劇場公開日 1972年4月29日

「キューブリックの世界」時計じかけのオレンジ laikaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5キューブリックの世界

2016年10月28日
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どっぷりキューブリックの世界。どう頑張っても似た作品を探すのはむずかしい、唯一の映画。
暴力のシーンもあるし、ストーリー自体胸くそ悪いところがあるから体力的精神的に余裕があるときに一人でじっくりみるべき。
サイケデリックな色彩感覚、独特の先鋭的な衣装と家具、場面と不釣り合いに思える挿入音楽の斬新な使い方、、全部に他にはないかんじがあってクラクラしてくる。

欲望丸出しの残虐性をもつアレックスはもとより、この映画に出てくる人はみな残酷になる。復讐をする作家のじいさんや友人、人を操ろうとする大臣、知的欲求に駆られる研究者など。人間誰しももつ残虐性というテーマが、アートな画面から強烈に伝わってくる。

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laika