ディア・ハンターのレビュー・感想・評価
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戦争映画というよりは青春映画
ロシアンルーレットを魅せる映画
戦争映画としてはかなりアメリカ寄りの内容。
相手側の事情はろくに描かれず一方的な敵扱いで、かなり杜撰。
そもそもベトナム戦争時にロシアンルーレットが横行した事実はない。
戦争による後遺症も描かれているがリアリティは感じられない。
いい加減なでっち上げ映画に、戦争の悲劇を語る説得力はなかろう。
一方、ロシアンルーレットの描写は緊迫感があり心に残る。
ロシアンルーレットを描いたエンターテイメントとして考えると納得の作品。
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良いとか悪いとかの前に、
最初の結婚式のシーンはとにかく長い。 しかし、そのおかげで後半描か...
戦争が壊したものは何か
180分という尺を最大限に生かした演出で綴られる人間の生死と戦争の狂気を描いた傑作。
徴兵前、戦地、帰還後の3つの場面を描くことで一兵士たちとその周囲を取り巻く人々の心の変化を映し出す。
数あるベトナム戦争を描いた作品のなかでもこれは最も人間という存在に根差している。
戦地でロシアンルーレットを強要され極限の死の恐怖を体験した者が冗談半分で銃を振りかざす男を許せるか。
自分の婚約者だけがいつまでも帰ってこないという境遇の女性が正気でいられるか。
一方、夫が両足を失って帰って来たという境遇の女性も同じだ。
戦争が壊したものは何か?
ラストの場面にその答えが凝縮されている。
映し出されるのは棺桶、両足を失った男、そして、まるでオープニングの結婚式で幸せに満ちていた彼らとは別人のように悲しみに暮れるマイケルたち。
戦争は全てを壊すのだとこの作品は語っている。
私のNo,1映画
戦争とはこうゆうものだ!
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