「The Catcher in the Lie」天国の日々 uzさんの映画レビュー(感想・評価)
The Catcher in the Lie
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1日に20分しかない“マジックアワー”。
その時間での撮影に拘り過ぎてスケジュールや予算が大幅に超過、プロデューサーが家を抵当に入れたとか。
そんな逸話を聞いたら観てみたくなる。
話としては特に面白くもなく、クズ男のビルが恋人のアビーを使って結婚詐欺を行うもの。
アビーがチャックに本気になるところまで既定路線。
ビルが顔以外にいいところが一つもがないため、そりゃそうなるわ。
前半は特に必要でもない農場の日常で、なかなか退屈。
本筋に入ってからの動きも小さく、大道芸人一座も大した役目を持たない。
終盤の火事はチャックの怒りを表しているにしても、サスガに冗長。
内容としては60分もあれば十分じゃないかな。
人間の醜さと愚かさを見せる滑稽劇としてはそれなり。
未練タラタラに戻ってくるビルや、中途半端な態度で事態を悪化させたアビー。
とにかくチャックが可哀想。
ラストカットも含めて、リンダが強かに生きていきそうなところは救いか。
映像としては確かに魅力的なカットはあるし、当時評価されたのは理解するが、今となると…
撮影時間が限られたためか、カットの細切れ感も強い。
蝗害のシーンがやたらと綺麗で違和感があり、食べ物を粗末にするシーンが多いのは不快。
そして、上述のスケジュール長期化によってか、リンダがすくすく育ちすぎてるのは気になった。笑
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あんちゃんさんのコメント
2025年4月10日
共感、コメントありがとうございました。前半のゆったりした農場での流れに対して、後半の大道芸人、蝗襲来、殺害と逃避行のごちゃごちゃした感じがいかにも取ってつけた感じで不自然でした。あの唐突な感じが当時はモダンに感じられたんですかね。