天空の城ラピュタのレビュー・感想・評価
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“ あの雲の峰の向こうに見たことのない島が浮いているんだ ”
晴れた日に大きな雲を見ると、この映画が
頭に浮かびます。この映画の素晴らしい点は
起承転結のあるわかりやすいストーリー、
そして、キャラクター1人1人が
魅力的である点だと僕は思います。
空から落ちてきた飛行石を持つ少女シータ、
その少女を助けた鉱山で働く少年パズー、
その飛行石を狙う女海賊ドーラ、
と、その女海賊の情けない息子たちと乗組員、
そして、飛行石を使い、自らの野望を
叶えんとする男ムスカ。
1人1人がそれぞれの目的、信念、野望を
叶えようとする力強さを感じました。
そして、徐々に明かされていくラピュタの存在、
シータの名前の秘密、など全体的にこの映画には
休む間がありません。あるとしたら、
シータ救出後のタイガーモス号のシーンかな?
ラピュタを初めて見たのはもう何年も前ですが、
この映画はいくつになっても少年のような
冒険心を思い出させてくれる作品です。
アカデミー賞ものの魅力溢れる登場人物たち
総合90点 ( ストーリー:90点|キャスト:100点|演出:95点|ビジュアル:85点|音楽:90点 )
宮崎監督の全盛期の傑作のひとつ。重い社会的な主題があった「風の谷のナウシカ」と比較して、もっと娯楽方向に向けた少年少女の命懸けの大冒険物語。
数々の飛行船や見慣れない乗り物が登場して空を飛ぶ描写は、これぞ空にあこがれる宮崎監督の本領の発揮場所。時に軽快に、時に危険の中を死と隣り合わせに大空を縦横無尽に駆け回る。鉱山の親方と海賊の兄貴の喧嘩や全くへこたれない海賊で女傑のドーラの存在など、全体に軽快で喜劇調で描かれるのはとても楽しく、それでいて海賊と軍隊に追われ地底から雲の上まで激しく場面が移り変わる展開の早さはとても興奮するし、その合間合間にある美しい場面には魅了される。悲劇的浄化の後の結末も爽やか。これほどの作品が公開当時は興行収入が全く振るわなかったのだから不思議なものだ。
この作品の大きな長所は個性的且つ魅力的な登場人物の面々。主人公のパズーとシータの純粋な魅力は言うに及ばずだが、知勇兼備で頭の回転の速い海賊ドーラの凄まじい行動力と豪快さと指導力には終始圧倒され続ける。これでは髭ずらになって筋肉もりもりの息子たちがいつまでも「ママ~」と情けない声を出すわけだ。。
そしてもう一人おおいに気に入ったのが悪役ムスカ大佐。この手の話は良い悪役がいないと物語が締まらない。頭が切れてその頭脳を自分の野望のためだけに使い、正体を隠して秘かに大きな計画を進めていく。自分の目的のためには人の命など何の価値もないと言わんばかりの冷酷で尊大な姿がまさに帝国の王族であり、かつてのラピュタの帝国としての姿を象徴している。悪役だがこれまた大きな存在感があったし、こういうやつってたとえ悪くても悪人としての魅力がある。
アニメとはいえども、個人的にはドーラとムスカは間違いなくアカデミー助演女優・男優賞。二人を演じた声優も素晴らしかった。ほんの少ししか登場しない鉱山で働く親方夫妻やタイガーモス号の機関士ですら存在感を見せつけるし、人物ではないがロボットは悲しい姿もありラピュタの儚い運命を見守り大きな役割を果たしている。
そして久石譲の音楽がナウシカに引き続いてまた素晴らしくて、物語のあらゆる雰囲気を盛り上げてくれていた。
ジブリ鉄板です
空の上のラピュタ島・・
夢があるジブリ映画ですね。
大好きなんですが、ナウシカに引き続きアニメの戦闘シーンは少し疲れる時があるのでしょっちゅうは観ません。
でもたまに観ると本当に面白いです。
シータもパズーもまだ若い少年少女だけど、二人の言葉に納得させられる物がいくつもあります。。好きです~
バルス!
シータとパズーの二人が可愛い。
敵キャラも個性的で憎めない。
ドーラ一家に入れてもらってワイワイしてるシーン
塔の上までシータを助けにいくシーンが好きです。
再放送の度に観てしまう作品です。
細かなところまで描いてるから何回見ても飽きない!
改めて観ると
ジブリ・ディズニーを今まで観たものも観てないもの(特にジブリはハウル以降ご無沙汰)も改めて全部観てみようと思い、視聴。
ラピュタをしっかりと観たのは小中学生の頃以来で大人になってからは初めてでした。
私は昔からどちかかというとディズニー派で、子供の頃はジブリといえば魔女の宅急便とトトロをヘビロテしていた感じなので世間の熱ほどジブリワールドにハマってはいなかったのですが、
今回改めて観てみてその引き込まれ方に自分でもびっくりしてしまいました。何度鳥肌がたったことか。久石さんの音楽がまた本当に涙腺にくる。
自分が生まれる前にこんな素晴らしいものが制作されてたんと思うと怖くなるくらい素晴らしくて。
どんな作品を観ていても「映画を観ている」という客観的な感覚はあるのですが、本作は上手く言えないけれど、その感じはもちろんあるものの凄く曖昧というか、時間の経過を忘れてしまっていました。不思議な体験です。
こんな話が頭の中にある宮崎駿さんには本当に恐れ入ります。そして“空想”をこんなに鮮やかな形にして世界に発信できるなんて。
もうなんかいちいちイイんです。
例えば空から落ちてきたシータに体重が戻る(?)瞬間だとか、風の感じだとか、飛行石の光り方消え方、太陽の当たり方だとかそういう細かいこだわりがすごくいい。西暦何年のどことか言わないのがまたいい。
ジブリが愛される理由の一つにその世界観がありますが、
どうやったら思い付くんだろうっていう設定やデザイン(もう本当にアート!)でありながら、
でもひょっとしたら広い世界にこんな町や人や伝説がひっそりとあるんじゃないかと思わせられる(少なくとも私はw)のが凄い所だと改めて思いました。
ジブリ作品を映画館で観たことがないのですが宮崎駿監督の次回作はあの映像美を是非スクリーンで楽しみたいです。
でも欲を言うなら自然の美しさがみたいw
ラピュタは子供の頃から印象的な作品でしたがもっと好きになりました。あの頃感じたわくわくもまた感じさせてくれたし、“良さ”にも気付かされました。一生楽しめるって凄いことですよね。
無駄のない魅力的なストーリーの上の魅力的な登場人物たち。声優さんたちの、さりげないところまで気を配ってる演技がまたいい。
パズーとシータの真っ直ぐさやラブラブっぷりwも、
名言の多いムスカの徹底した悪役っぷりも、
心を感じずにはいられないロボットたち(デザインの怖さと不気味さと温もりのバランスが絶妙すぎてもう)も、
親方家族やポムじいさんの名脇役っぷりも、本当に本当に素晴らしい。
そしてこの作品に他の作品との差別化や、彩りと深みを与えてくれてるのはドーラ一家だと思います。
彼らのコメディパートの入れ方が絶妙なので単なる優等生作品にはならないのだと思います。
だてに女を50年やってない女船長のドーラに、彼女をママと呼ぶ個性たっぷりの息子たちやクルーたち。
たくさん笑わせてもらって最後では彼らに泣かされてしまいました。
日本人なら観たことがない人の方が少ないとは思いますが、本当に素敵なお話です。
とりあえず明日はパンに目玉焼きで決まりですw
アニメ作品の傑作
私にとって、宮崎駿監督作品の中で「風の谷のナウシカ」と、この「天空の城ラピュタ」の2本は、繰り返し見たくなる作品です。
この2本を比べるなら、「ラピュタ」に軍配が上がります。
魅力は、なんといっても冒険ロマンです。
鉱山の街でごく普通の生活をしていた主人公の少年パズーが、ある日空から降りてきた少女シータと知り合い、そこから大冒険が始まる。
「ナウシカ」が自然破壊という深刻なテーマを扱っているので、冒険劇の「ラピュタ」のほうが見ていて夢中になれるというか…。
登場するキャラクターもとても魅力的です。
個人的には「ドーラ一家」が大好きです。
冒頭の襲撃シーン、オートモービルに乗ってパズーとシータを追い回すところ、そして軍隊基地でのシータ救出の場面、ゴリアテ追跡中に見ることのできる彼らの日常生活。
女ながらに親分のドーラおばさんは、年齢を感じさせないほどとてもパワフルで、でも無鉄砲というわけでもなく、きちんと計画を練り、知識・経験ともに海賊(空賊?)としての腕は一流。
彼女の父がすでに海賊だったらしいですね。動力室にいる「じっちゃん」はドーラの父の代から付き合いがあったみたいです。
そして彼女の息子の三兄弟。体力バカっぽくて、憎めない。
それから、悪役のムスカ。寺田農さんの声が良いです。
パズーとシータが「善」だとするなら、ムスカの悪役っぷりは、これぞ悪役と言えます。
なぜなら、彼は最後まで自分の考えを曲げず、他者の命を平気で踏み潰し、人間の持つ邪悪さをこれでもかというほど見せつけ、散っていったからです。
彼は笑いながら「人がゴミのようだ」と言う。この台詞にそれが表れています。
ラピュタの崩壊シーンで、海に落ちていく残骸に混じって、落下するムスカが見えます。切ないです。
この映画の、久石譲の音楽も最高に良いです。タイトル画面で流れるテーマ曲がもう、聞いていて感動します。
全編の曲が素晴らしい。
ドーラ一家がフラップターで飛ぶシーンの音楽、「竜の巣」が現れた時の音楽などが好きです。
パズーが竜の巣の中で父の姿を見るシーン。ここでパズーの口が動いて何かを言うんですが、あえて無音にする。これは本当に絶妙だと思いました。
私の中では限りなく最高に近いアニメ作品です。名作です。
これぞ正統派「冒険アニメ」。
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