追憶(1973)のレビュー・感想・評価
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リメイクするにも人材がいないスターの時代への郷愁
キャンパスではアイドル的存在の文武両道の美形大学生ハベルと、政治活動に余念がない頑固なユダヤ人女子大生ケイティ。何から何まで両極端なふたりが恋におち、結婚し、第二次大戦や"赤狩り"を潜り抜けていく過程で、どうしても超えられない壁にぶち当たる。それは、生き方の違い、もしくは価値観の違い。愛をも凌駕する断絶を描いた本作は、ラブロマンスと呼ぶにはあまりにも痛々しい。けれど、演じるロバート・レッドフォードの美しさと、バーブラ・ストライサンドのコミカルで達者な演技によって、たとえ行き着く先は違っても、ふたりが辿った時代への郷愁を掻き立てて止まない。それは同時に、すべての映画ファンをスターの時代への回帰させる時間でもある。もしリメイクするとしたら、仲睦まじかった頃のブランジェリーナ(ブラッド・ピット&アンジェリーナ・ジョリー)が適役かと思ったこともあった。しかし、時代はさらに移ろい、もはや、今のハリウッドにはレッドフォードとストライサンドに代わる存在はいないことに気づいた。タイトルの「The Way We Were(私たちが辿った道)」は、そのままハリウッド映画が辿った約半世紀と重なるのだ。
0065 バーブラに圧倒されるレッドフォード
1974年公開
バーブラストライサンドしゃべるしゃべる。
海軍制服姿がカッコいいレッドフォード押され気味。
リバイバル鑑賞時高校生だった拙にはちっとも
政治的背景が理解できなかったのは残念。
アカデミー主題歌曲賞を獲ったマービンハムリッシュ
のThe way we were も素敵。
75点
ロイスチャイルズが友人役で出演していましたね。
初鑑賞 1977年4月10日 セルシーシアタ
きちんとした恋愛を経験した大人が味わうことのできる作品
大学時代に知り合ったKaityとHabelのふたりが、その後再会して、恋をして、子供を授かるが、別れて別々の道を歩む話。
過去に大恋愛をした二人が、時を経て、自己の過去の恋愛を振り返った時に噛み締める、当事者にしかわからない感情を最後のシーンの数分でうまく描いてると思う。昔の柴門ふみが得意としたような作品。かけがえのない時間を一緒に過ごしたあの人への郷愁、哀愁、感謝などが入り混じった感情。子供にはわからない、大人の映画である。
原題のタイトルは”The way we were”。邦題の「追憶」は、鑑賞後に改めて読むと言いえて妙なタイトルで味がある。Katyを演じるバーブラ・ストレイサンドの主題歌も素晴らしい。
不器用な女性の悲しい性
バーブラストライサンド扮するケイティーモロスキーは、久しぶりにバーでロバートレッドフォード扮する海軍の制服姿の同級生ハベルガードナーに会った。
バーブラストライサンドが歌うテーマ曲は名曲だね。懐かしく心に響くよ。映画中でバーブラストライサンドは強きの元反戦運動家でちょっとバカにされていてあまりイメージが恋愛感情とは合わない設定だね。一方、 海軍制服姿が抜群に似合うロバートレッドフォードは、最もかっこいいビジュアルだからモテ男で不釣り合いなふたりと感じるな。寝ぼけて抱きつかれてもねぇ。せっかくハベルから寄って来てくれても議論やら政治の話やらで結局醒めちゃうね。不器用な女性の悲しい性かな。特に家庭は安らぎが大事だから無理しちゃダメだよね。
同級生
大学で初めて恋心を抱いた日のこと、卒業パーティーで踊ったこと、社会人になって再会したこと、自分からアプローチしてつきあい始めたこと、相手の好みに必死に合わせて結婚にこぎつけたこと、それでも社会運動への情熱が再燃してしまったこと、子供を身籠るも相手の不実に直面し別れる決意をしたこと。
有名なテーマ曲に彩られ、過ぎ去ってみれば、全てが懐かしく愛おしい。何年も経た今、街で見つけて手を振れば相手もすぐに気づいてくれ、ハグをすれば愛情が甦る。
いわゆる「映画みたい!」という映画。
年を重ねて鑑賞して初めて、味わいが出るというか。
また、闘うヒロインの、ユダヤ系移民で貧乏な家庭の出身であることへのコンプレックスが印象的。WASP層と移民組。社会を変えられると信じる者と信じることをはなから諦めている者。この頃からアメリカ社会は分断してたといえばしてたのかも。
バーブラ・ストライサンドの存在感が半端ない。鼻、鼻が…そしてどうに...
バーブラ・ストライサンドの存在感が半端ない。鼻、鼻が…そしてどうにもハイヒールリンゴがちらつくのだ(笑)
愛はある…が、男女の仲の難しさを知ることのできる、なんとも哀愁漂う作品。
忘れてはならないのが音楽、名曲です。
胸キュンっ
お酒飲みながらYouTubeで懐かしのMV観ていたらこの曲が流れてきて思わずレビューしたくなりました。
内容的には共感するものがないんだけど、とっても印象に残る映画の一つです。
最初に観たのはまだ学生の頃だったかな。バーブラ・ストラインサイドの美しい主題歌以外は記憶に残らなかったような気がします。そのあと、テレビの深夜放送かなんかで何年かごとに数回観たのかな。そのたびにこの映画の意味するところがわかってきて、うん十年たった今、大好きな映画になりました。
大人の映画ですよね。原題が素敵です。The Way We Were。そういうことなんですよね、この映画。切ないです。胸がキュンときます。
ヒエラルキー、女性の自立、青春
当時としては珍しくオンナ側に感情移入させられる映画。
エスタブリッシュ家庭育ちで自由、無党派、なんとなくアメリカな退屈、しかしながら主流派のグループに属するイケメンと、恐らく労働者階級育ち故に政治理念を持つ女性との出会いと別れを当時のアメリカの情勢の中で描く。
魅力ある芯のある一途な女性を演じるが、それは当時のカッコよい女とは?自立した女とは?を反映しているのか。
また、軍人になり、そこから文化人になる、というキャリア?がカッコよいという当時の価値観は日本にも多大な影響をあたえたか。
最後まで見ると、妙に哀愁漂うラストであり、カタルシスは身分の違うオトコのオンナの行き方、であったか。
政治の話、ハリウッドの話は全体をわからなくさせているが、これが無いと二人のバランスが取れないのか。というか、いつからこれほどイケメンが好きだったのか、を描いて欲しかった。
良かったかのはラスト。
衝突しながらも愛しあった二人が別れ、環境変わった中で再会。イケメンは更にセレブに。オンナはまだ変わらず活動。単なるすれ違いではあるが、再度抱擁。恐らくイケメンとオンナではその時の心の中での感情、意味は違うのだが、それも含め美しいシーン。良い顔をしていました。
余韻がある。
この頃はベトナム戦争でアメリカの敗北が濃厚の時期で、反ベトナム戦争...
この頃はベトナム戦争でアメリカの敗北が濃厚の時期で、反ベトナム戦争一色だったと思う。
確か、ピーター・フォンダ主演の『ふたり』と言う反ベトナム戦争の映画と二本立てで見たと記憶する、しかし、覚えていなかった。
ハリウッドテンの事は知っていたが、寧ろ、直接『ジョニーは戦場へ行った』に食いついていた。従って、この映画は歌が有名と言うだけで、評価は低かった。
でも、バーブラ・ストライサンドって素敵な人だ。歌はうまいし、彼女『ウィアザ・ワールド』にも参加している。で、You Tubeで『ウィアザ・ワールド』見ていたら『ポール・マッカートニー』も参加していてびっくりした。
美しい追憶よ 〜 君は美しい
学内でも活動家として目立っていたケイティー( バーブラ・ストライザンド )と小説家を目指す友人の多いバベル( ロバート・レッドフォード )が出逢う…。
ベッドシーンが切なく、バーブラ・ストライザンドの頬を伝う涙が美しい。
何度も流れる名曲「 The Way We Were 」が効果的に使われ、ラストシーンが秀逸。
BS松竹東急を録画にて鑑賞 (字幕)
The Way We Were
1937年、大学のキャンパスで出会った二人(バーブラ・ストライサンド、ロバート・レッドフォード)の20年を描いていく。
女は政治的信条が強く、すぐに相手に噛みついてしまうので友達は少ない。
男は体育会系の二枚目でプレイボーイ、こんな二人が恋に落ちるのだが、20年間は山あり谷ありだった。
主題歌が素晴らしいのと、バーブラ・ストライサンドのチャーミングさを楽しむ。
戦争はこんなところにも
戦争はどんなところにも影を落としてしまう。
こういう映画を観ることで、いわゆる世界の指導部にも反戦意識を持ってほしい。
恋愛と政治思想や活動が絡んでくると、しなくていい諍いが生まれる。
この映画を観て、相手が対応に困るほどの政治活動は、相応の覚悟をもってやらなければと思った。
テーマソングは珠玉
でもラブストーリーとしては最悪。なにしろ惹かれ合うはずのない二人の恋物語だからリアリティがない。女性脚本家みたいだが、モテない理屈っぽい女がイケメンと恋する自分を夢見て書いた脚本のよう。
せっかくハリウッドきってのイケメンと芸達者の取り合わせなのに勿体無い
キャスティング成功
優柔不断な自信不足の男に、優等生な正統派二枚目のレッド君、くそ真面目で直情突撃型の女に、ちょっとズレてユーモラスなストラ君。
役とキャラクターの微妙なハズレ方が微妙な味わいを感じさせます。
要は二人の演技ではなく、二人の役者を観る映画です。
喧嘩ばかりで疲れる
政治的思想がはっきり違う
価値観も違う
なぜこの二人が結婚したのか理解できない
喧嘩のたびに「お前ら、別れろ」と言いたくなる
古い映画はその当時の政治・経済の状況を理解してみないと分からないんだと感じた
主題歌が素晴らしい
戦前の学生時代に知り合ったバーブラ・ストライサンドとロバート・レッドフォード。色々なことがあり別れたが、戦後に二人は再開して、まだ惹かれ合う気持ちはあったが、結局すでに二人とも家庭も持っているので、元に戻ることはなかった。時間の流れと、昔の懐かしさを想う、まさに追憶という題名にふさわしい物語。バーブラ・ストライサンドの歌う主題歌が素晴らしく、ストーリーの詳細は忘れても、このメロディーはいつまでも心に残る。
なお、同じ時期に公開された「華麗なるギャツビー」にもロバート・レッドフォードは主演していて、どちらのロバート・レッドフォードが好きかと巷では話題になってた。多くの女性は「追憶」の主人公の軍服姿のほうが凛々しく、「華麗なるギャツビー」のような、当時の高級そうな最新ファッションに身を包んだ主人公より、断然かっこいいという評価だった。
「水と油」ではなく「水とアルコール」程度だったら良かったが…
NHKBS放送を録画して再鑑賞。
この作品が、
しっくりと記憶に残らないのは、
設定に無理があるからとしか思えない。
彼はスポーツも万能な秀才で
臨機応変に対応出来るタイプだし、
彼女の方は融通の利かない堅物で、
モテ男の彼が、周りにいる女性達とは異なる
彼女の人物像に興味を引かれたのは解るが、
二人が「水と油」であることを認識している
その彼が、映画の中盤で
「僕らは上手くいかない」
と言い出しておりながら別れず、
あたかも広い心で彼女を包み込むかの如くの
上から目線的な中途半端な愛情は
お互いの不幸を招くだけの「罪」
と言わざるを得ない。
「愛とはお互いの人格を高め合う行為である」との、ある心理学者の言葉がある。
従って理念の異なる男女が、
お互いの欠点を埋め合いながら成長すること
にも愛の価値はある。
しかし、それが成り立つためには、
ある程度の人生観の共通性と相互理解が
必要だが、この映画の二人には
余りにも距離が有り過ぎた。
だから、この二人は何故共に人生を
歩まなければならないのか、との
基本的な違和感が最後まで抜けきらなく、
二人に共感は出来なかった。
「水と油」では無理があり過ぎる。
せめて「水のアルコール」程度でないと。
この作品の公開は、
専門家に評価の高い名作以外でも
「スティング」「ペーパー・ムーン」
「ジーザス・クライスト・スーパースター」
「エクソシスト」「燃えよドラゴン」
等の話題作揃いの年ではあったが、
キネマ旬報で1位に上げたのがたった一人で、
結果、総合第24位と
それほど高い評価は受けなかった。
多分に本来結ばれるはずの無い二人を
強引に結びつけるストーリー展開に、
無理を感じた結果だったのではと
想像したのですが。
若いロバートレッドフォード見るだけでも一見の価値あり
ラストが良かったね。
世情に刃向かうことなく、それぞれ幸せになれば良いとするハベル。
と、相変わらず強く厳しく生きながらも、まだハベルを愛しているケイティ。
おそらくケイティは再婚してはいなかった。
今日、久々にTVで追憶を観ました。
この音楽は、たまらない・・・そのまま青春時代?思春期?あの時代の感性がこみ上げてくる。内容も今だと理解し、(イデオロギーの時代だった)
あの頃の感動が、今とは違うのだが、なんだろう・・・この曲を聴くとあの頃の感性が蘇る・・・懐かしい・・・
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