1408号室のレビュー・感想・評価
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例え誰かと一緒でも泊まらないに限る(笑)
スティーヴン・キング作品結構好きなんです♪ 人里離れた場所ではなく、大都会にあって窓も開けられるのに助けを呼べない気づいてもらえないのが不気味でした! 冷蔵庫の中に発狂しちゃうのは少し笑ってしまいました(笑) 幻覚だったのかと思いましたが、娘さんの声は残ってたしなあ・・。
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自宅にて鑑賞。同じ原作者S.キングによる『シャイニング('80)』が呪われたホテルだったのに対し、本作は謂わば呪われた一室(部屋)を描く。小気味良くスピーディーに展開し、テンションが途切れる事無くラスト迄見させる。S.キングお得意のトラウマとの対峙と克服、愛する肉親や家族との別離が盛り込まれている。物語がほぼホテル内の一室で展開するので、視点がブレる事が無い分、スケール感に物足りなさがなくない。ただ変化の乏しい舞台で飽きさせずラスト迄、惹き附けたのは評価に値する。ラストは好みの分かれる処。65/100点。
・振り返ってみると、(特に問題の部屋に入室後)まるで何度も繰り返す明晰夢を延々と見せられたかの様な印象を受けるが、幻想的でさえあれ支離滅裂に感じないのは、恐らく作り手の理性が働いているからであろう。もしその抑制が効いていなければ、観るに堪えない酷い出来になっていたと思われる。
・そもそもS.キングがライターズブロック(スランプ)に陥った際、記したノンフィクション『小説作法 "On Writing: A Memoir of the Craft"』において、草稿を修正する方法の一例として数頁文のみ発表したのが原作を書くきっかけとなった。その後、この物語にS.キング自身、興味が湧き、原作を書き上げた。
J.キューザックの“マイク・エンズリン”がマイクロレコーダーに語り掛ける「このベッドで何人が寝た? その内、何人が病気で、正気を失ったのは何人だ?」云々の科白は、原作が収録された短篇集『幸福の25セント硬貨 "Everything's Eventual: 14 Dark Tales"』内でS.キング自身による自作への解説が元になっている。
・この物語は、超常現象のの合法的科学調査機関"O.S.I.R."のメンバーの一人であるC.チャコンが調査したニュース・コレクションの中から心霊ホテルとして有名なカリフォルニア州のホテル・デル・コロナドと詳細が非公開扱いとなっている東海岸のホテルのレポートから着想を得ている。S.キングは今や古典となったH.G.ウェルズの短篇小説『赤い部屋(赤の間) "The Red Room"』を自分流に書いてみたかったとインタビューで答えている。
・良くも悪くも本作は、“マイク・エンズリン”を演じたJ.キューザックの一作──彼のリアクションや演技力をどう観るかで評価が大きく変わってくる。よく観ると、彼は終始どの場面でも同じ靴を履いている。当初。この役はK.リーヴスにオファーされた。
・元々、K.ウォルシュは“リリー・エンズリン”役で参加していたが、TV用医療ドラマ『グレイズ・アナトミー』シリーズ('05~)出演とのスケジュールで調整がつかず途中降板し、M.マコーマックが引き継いだ。この役に腰から上のショットが多いのは、クランクアップ迄の撮影期間中、M.マコーマックが妊娠していたからである。
・ラスト近くに消防士が使用する斧は、『シャイニング('80)』で使われた物と同じである。これはロンドンの同じスタジオで撮影された為であると云う。
・序盤で、S.L.ジャクソンの支配人“ジェラルド・オリン”と面談の際にプレゼントされるコニャックのラベルには"Les Cinquant Sept Décès(仏語で「57の死」の意味)"と表記されており、支配人曰く問題の部屋で56人が亡くなっているとの発言から、J.キューザックの“マイク・エンズリン”が室内で待ち受ける運命が暗示されてる。尚、DVDには別ヴァージョンのエンディングが収録されている。
・DVD再生時のランタイムは、104分8秒(1:44:08)となっている。本作は「13」に関連付けされている──本篇で説明された通り、通常13階の表記は避けられる為、実質この部屋は13階に在り、ルームナンバーの和(1+4+0+8)でもあり、部屋のキーロックには"6214(6+2+1+4)"と銘記されている。最初の犠牲者は1912(1+9+1+2)年に出ており、ホテルの所在地はニューヨーク州レキシントン・ストリート2254(2+2+5+4)とされている。尚、米国内での公開は'07年6月(0+7+6)であった。
・鑑賞日:2017年10月22日(日)
やりすぎ笑
序盤の静かなホラー展開から急にSF展開になる絵壊したら洪水になったのは笑った。
サミュエルが出番少ないのに印象深かったできればもうちょい出て欲しかったけど
結局の原因は部屋か酒かチョコか悪魔か。
ジョンキューザックすごい好き、アイデンティティーもよかったし驚いた時のアホみたいな顔とつぶやくように喋る演技がすごくうまい俳優だと思う。
キューザックの劇団ひとり
この映画が始まる前までは正直「アィデンティティー」×「シャイニング」÷2といった感じの作品になるのではないかという勝手なイメージを持っていましたが、「アイデンティティー」のように登場人物が一人ずつ殺されるわけでもなければ「シャイニング」のように主人公が殺人鬼に豹変するわけでもありませんでした。この作品を一つの数式にして表すとしたら「バニラ スカイ」×「シークレット ウインドウ」÷2といった感じでしょうか? 主人公はホテルを中心に心霊スポットを探してはその体験などを本にして綴っているルポ作家のマイク。あることがきっかけでニューヨークのドルフィンホテルの1408号室の事を知り、宿泊したいとマネージャーのオーリンに頼み込むのですが、そこは56人もの犠牲者を出したとされる不気味な部屋だということを告げられます。それでも、マイクは諦めずに宿泊を希望し続け、ホテル側も仕方なくそれを了承してしまいます。マイクが部屋に入ってから数分間は何も起きないのですが、次第に不可解な怪奇現象が起こり始めます。というのが一般的なストーリーなのですが、なんとこの作品にはもう一つの物語が隠れていました。詳しくは言えませんが“ある悪い思い出”が関係しています。 注目はジョン キューザックの演技と不気味な演出の数々。特に彼が1408号室に入ってからの演技が素晴らしく観るものを引き付けます。さらに観客を怖がらせようという演出もよく出来ていて人によってはゾクゾクッと来る事でしょう!正直カーペンターズの曲をあのように5回も流すのはどうかと思いましたが・・・。 問題なのはどこまでが真実でどこまでが彼の○想であるかということです。解釈の仕方は人それぞれだと思いますが、私は開始10分当たりに出てくるサーフィンのシーン以降(1度彼が目覚めるのを含めて)全てが彼の○想だったのではないかと思います。これはあくまでも私の推測ですが・・・。まあ、そういったところを推理するのもこの作品の楽しみ方の一つなのではないでしょうか? 本作に対してはっきり言える事があるとすれば、私は「ミスト」よりはこの作品が好きだという事です。以前もどこかで書きましたが、私は「ミスト」のエンディングが大嫌いでした。しかし、この作品はエンディングを含め好きな作品となりました。 ところが、劇場でわざわざ観るだけの価値のあるものかというと正直微妙な感じがします。DVDが出るのを待ってから薄暗い部屋で鑑賞した方が楽しいのではないでだろうか?そんな気がしてなりません。しかし、“観てよかったか?“と問われると私は間違いなく”観てよかった“と答えることでしょう!
現実主義者VS邪悪な部屋
スティーブン・キング原作、ジョン・キューザック主演のホラー映画です。
自分の目で見た物以外は信じようとしないオカルト作家のマイク・エンズリンは、ある日【NY、ドルフィンホテルの1408号室には入るな】という謎の葉書を受け取ります。
興味を持ったエンズリンはホテルに向かい、半ば強引に1408号室に宿泊するのですが・・・。
スティーブン・キング原作で、ホテルが舞台で、作家が主人公というと『シャイニング』が有名ですけど、この作品は更に範囲が狭まって、ホテル全体ではなくホテルの一室だけで話が展開していきます。
1408号室で起きる数々の出来事は、現実主義者のエンズリンを次第に精神的に追い詰めていきます。
R指定が無いので残虐な場面は出てきません。が、とっても怖い作品です。
ジョン・キューザックの演技(ほとんど独り芝居です)も良かったですね。
最近の「怖い映画」の中では比較的万人にお勧めできる作品です。
解き明かされない脚本の謎。
普段、このテの作品は絶対に観ない(観れない)私。。
自分でもよくコレを選んだよなぁ…^^;と思ったけれど、
おそらくその理由はJ・キューザックが主役だったから?
…かな。
実際に観てみたら、さほど映像的に怖くはなかった。
どちらかというと心理ホラーに近く、観る者が持つ
トラウマに対して働きかけてくるような構成だった。
だから幽霊を信じないとか、神は存在しないとか(汗)
そういうことを言っている人たちが翻弄される話、、かな。
ここに登場するオカルト作家も、まんまとそこに嵌る。
彼が頑なにそれらを信じない理由は、自らが体験した
哀しい過去の出来事に起因していることが中盤で分かる。
しかし。。だったらなんでこんな職業を選んだのだろう。
明らかにそれらが自分にとり憑いてしまっているという…
どこぞやの教授(爆)も、そうなんだろうか??
なので早々にこの作家は、パニックに陥る(汗)
あれだけ粘り勝ちしておいて(お酒まで手に入れたくせに)
ずいぶん早いんじゃないの!?…なんてやや呆れた(=_=)
人間の過信なんて儚く脆いものだと、ここで実感する。。
あとは、、どう脱出するか?の見せ場から急降下。
どんどんワケが分からない展開になっていって、途中で
アレっ?と思わせるオチをつけてくる。
ここで終わらせるのかと思ったのだけど、ここからが長い。
冒頭から中盤、部屋の不気味さを強調するまでの描き方が
かなり面白かったせいか、この後半の壊れ具合には、
些少の謎解きを期待している身には、かなりの興醒めかも。
結局、分からないところは、最後まで明かされない…^^;
S・キングの原作は映像化が難しいんだそうだ。
うーん。。そうかもねぇ…とは思いつつ、それでも話は
いくらでも纏めようがあるだろうが~と思えて仕方ない。
超常現象なんていうのだから、そこに説明がつかないのは
致し方ない。肝心なのは、説明がつくはずの部分までも
謎のまんま終わらせないでよね??ということだと思った。
(カーペンターズの歌って、、聴き方によっては怖いのね…)
心を壊す部屋。
主人公の「心」が次々に現実となって作り出される恐怖。
彼の心の中に閉じ込められていた「哀しみ」までも、
「恐怖」に姿を変えて襲い掛かります。
閉じ込められた密室の中で、
彼は彼が望んだ以上の恐怖に巡り合うのですが、
失ってしまった小さな命との再会は、
恐怖よりも強い悲しみを運んできます。
タイムリミットは一時間・・・。
徐々に破壊されていく精神。
「部屋」に住む「邪悪なもの」は、
リセットを繰り返しながら何度も彼の精神に攻撃をかけてきます。
夢か現実か、
果たして何所が本当の「終了」なのか、
観客まで幻惑しながら進むストーリーに、
すっかり引き込まれながらも、
最後はホテルの支配人の「企み」どおりになっていくのか。
愛娘を2度もその手から失ってしまった父の悲しみに胸を抉られる反面、
最後に見せた主人公の少し歪んで少し「邪悪」に見える微笑みに、
またまた心が惑わされるラストとなっています。
映像としては大変面白い作品ですが、
こんな形の恐怖は絶対に味わいたくないです。
怖いといえば怖い
日曜日の最終回で貸切状態だったから、怖さ倍増か、とドキドキしたけど、まあ、無難な終わり方。「夢落ちか!」と途中で怒鳴りそうになったが、そうでもなかった。もう少し後味の悪い怖さを期待していたので、ちょっと残念。
疲れた・・・・。
映画館でパニックスリラーものってあまり見た記憶がなかったのですが、感想はずばり疲れた~。
私が予想していた結末は、なんと終盤に出てきてしまい、まだ終わりじゃないの!って思ってしまいました。友達と観にいきましたが、帰りはなぜか無言・・・。とにかく最初っから身体に力が入ってしまい緊張感がある映画でした。キング作品が好きな人はお勧めです。もう1408号室には泊まれません。
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