1408号室のレビュー・感想・評価
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好きだわー ※ガッツリネタバレ、考察あり
これ、昔見て物凄く記憶に残ってたけど、また見たくなって借りてきてしまった。こんなに評価低いとは。
レビューを見てみたら、いまいち意味わからんとのこと。なんだと!
…確かに〜!
あらすじ:
作家のマイクは、一人娘を病で亡くしたことで妻ともうまくいかなくなり、何も告げずにNYから出てLAに移り住み、今は信じてもいない心霊スポットのレビューを出版し小銭を稼ぐ日々。ある日、NYのドルフィンホテルから突然「1408号室に入るな」とだけ書かれた葉書が届き、興味を持ったマイクは、娘を亡くしてから縁遠くなっていたNYに久々に訪れる。最初はホテル側が自分に記事を書かせるために葉書を寄越したと考えていたマイクだが、支配人は真面目腐った顔で「そんなことで集客しなくても常にいっぱいだ」と馬鹿にされ、「あの部屋には泊まるな」と言うばかり。意地になったマイクが1408号室に何としても泊まると言って聞かず、渋々鍵を渡す支配人だったが、その部屋は予想もできないことばかりが起こる地獄のような場所だった…
この映画大好きなんですが、すげー低評価だな…多分内容がキリスト教すぎてほとんどの日本人には意味不明だからじゃないかと。
かく言う自分もキリスト教チンプンカンプンなんで、初めて見た時は聖書が出てきた時点で理解しようという気力自体に別れを告げましたが、いやー?でもねえ?理解できなくても、お化け屋敷みたいで楽しいでしょ、これ?
全部で1時間50分程度の本作ですが、始まって30分経つかどうかから緊張感あふれる1時間半ですよ。まじで手に汗握るよ(ハードルを上げていく)。
突然知らん奴が部屋にいたり、突然知らん奴が後ろに立ってたり、突然知らん奴が襲ってきたり、非常にバリエーション豊かなビビらせ体験をさせてくれるので、最後までほんとに飽きません。知らん奴ばっかやないか。
もちろんそんなお化け屋敷体験を2時間やってるだけの作品ではなく、ちゃんと意味はあるんですが、如何せんキリスト教の話が濃すぎてな…自分も調べてみたので、一応覚書として残しておきます。
まず、キリスト教では自殺は絶対NGとか、「永遠の命」をゲットすることを目指してる?とかいう話は有名ですが、この「永遠の命」というのは不老不死のように「永遠に生き続ける」ことではなく、死後に肉体を捨て、天国でずっと幸せに暮らすことを意味するんだそう。
で、キリスト教では神を信じていれば、罪はキリストが背負ってくれるため死んだら天国に行ける。逆に、神を信じていないと自分で罪を背負わなければならない=(罪を犯さない人間はいないため)必ず地獄に落ちる。
ここで本作を思い返してみると、マイクは窓の外に追いやられそうになったり、窓から身を投げる幽霊を見たり、あるいは死んだ娘を見せられる。最初から最後まで、キリスト教最大の罪である自殺に追い込もうとしているような。
実際、終盤では「チェックアウトしますか?」の音声と共にそこここに首吊り縄がぶら下がり、わざわざ娘の墓と共にマイクの墓が出現し、墓穴すらも掘ってある。もはやアトラクションか?と笑ってしまうくらい自殺を激プッシュしてきます。
人間が自殺して最大の罪を背負ってくれたら、飛び上がって喜ぶのは悪魔ですよね。
1408号室は、最後の審判からの地獄の入口だったというわけです。だから大抵の人間は入ろうとしないし、関わりたくない。空調を直しに(?)来た男性も、決して部屋には足を踏み入れず、チップすらも受け取らず逃げるように帰って行きました。その部屋に入ろうとするのは、自分に見えるものだけが全てだと考える傲慢な人間=神の救いを信じない者だけ。
マイクも初め、幽霊も神も信じないと言ったり、ホテルの聖書をわざわざ取り出して床に投げ捨てたり、全く信じていない様子。
ホテルから「1048号室に泊まるな」の葉書が届いた時、マイクが何故あんなに執拗に泊まりたがるのかわかりませんでしたが、その前に溺れて死にかけたことで悪魔に呼ばれたのかなあと。そもそも娘を亡くし妻を捨てて放浪し始めてから、自堕落状態だったようなので、何かもうひとつキッカケがあれば自殺してくれる、と悪魔に既に判断されてたのかも。
ちなみに、溺れるきっかけとなった空飛ぶ保険屋の宣伝の文字は、1回目は読めずに終わる。2回目、部屋の中で見せられた幻覚で、漸くハッキリと読み取ることができる。これが保険屋の宣伝なのは、途中でマイクの台詞にちらっと出てくる「カフカ風のホテル」という言葉からも、フランツ・カフカを意識してるのかなと思います。多分。
フランツ・カフカは『変身』が一番有名だと思うんですが、生前は保険局で働きながら小説を書いていたのだとか。『変身』は個人に降りかかる不条理を描いた作品だそうで、「主人公の男がある日突然起きたら巨大な毒虫になっていて…」という話。本作もそういうことなのかなーと思ったけど、不条理ではないよな。
カフカは父親に小説なんか書いてんじゃねーよと嫌がらせされても、働きながらでも小説を書き続けたうえ、健康的な生活を意識し、めちゃくちゃマメで礼儀正しく、繊細で、身分の低い人達にも優しかったとのことなので、著作ではなくカフカ自身をマイクと対比させてるのかも。確かに(カフカに関しては記録しかないが)全部真逆といっていいくらいの差か。
マイクは元々神を信じず、娘を愛していると言いつつ世話は妻に押し付け、育児中に妻が「手伝って」と言うと「煙草買ってくる」と逃げ出し、娘が好んで聞きたがった天国の話を妻がしてやっている最中に「くだらない話をするな」と横槍を入れる。弱者に優しいどころか、自分の家族にすら最低な奴。
その割に、娘が死んだ後は「もっとしてやれることがあった」と癇癪を起こして妻に当たり散らしたり、NYの家から黙って出て行った理由も「君を見てると娘を思い出すから」…とまあ全くもって褒められた人間性ではないんですが、この「罪」の数々を1408号室で見せられたマイクは、徐々に自分の罪を本当の意味で受け入れ始めます。
回想を見てもわかりますが、マイクは極めて自己中心的な男で、上記のような仕打ちをした妻に対し、自分の都合が悪くなった時だけ助けを求める(しかも妻の都合は無視)。
隣の部屋の白いワンピースの女性に助けを求める時も、自分の声が届かないと知るや否や、赤ん坊の泣き声にキレて怒鳴りつける。命かかってるから…と思って見てましたが、回想を見るに、多分これ元々の性格なんでしょうね。
しかし終盤には、テレビ電話で助けを求めた妻が悪魔に目を付けられたことを知り、妻が1408号室に入らないようにと必死に策を練ったり、床に投げ捨てた聖書を手に取ったり(白紙だったけど)、他者を愛し、神の救いを求めるようになってきています。
マイクが1408号室に火をつけ、自分のホテルが燃え落ちていくというのに、支配人は「よくやった」と言っていますが、これは支配人が天使だからということのよう。
支配人は最初から「部屋に泊まるな(=神の救いを拒絶するな)」と何度も忠告しています。エレベーターで14階まで送った後でさえ「部屋に入るな」と忠告し、その後また別のエレベーターが、人も乗っていないのにマイクの目の前で開く。引き返す最後のチャンスと言わんばかりのそのエレベーターも無視し、マイクは1408号室に向かう。
途中、ハエのたかる誰かの食べ残しが床に放置されている。もちろんこのハエが表すのは、人間に悪魔崇拝を促すハエの王ベルゼブブでしょう。サタンと同じくらいワルなんだってよ。
そう考えると支配人は、悪魔の囁きによって地獄の入口に吸い寄せられてきた人間に最後のチャンスを与える役割を持っている=天使と確かに考えられ、悪魔の誘惑を振り切り神への信仰を受け入れたマイクに「よくやった」と言うのは理解できます。
そして妻を本当の意味で大切に思い、心から守ろうとして1408号室に近付けず、自身も部屋から命からがら脱出し、娘の死を乗り越えて妻とヨリを戻してハッピーエンド。
…ではない。
最初見た時は、部屋から出られて良かったねーくらいにしか思ってなかったんですが、これ多分、出られてないよね?
上にも書いた通り、部屋で悪魔が「チェックアウト」=自殺を勧めてきますが、マイクはそれを拒否し、自分で部屋に火をつけます。自分で。
そして、壁に書かれた「生きながら火に焼かれる」。本を書き終える時のマイクの言葉「俺の幽霊物語もこれで終わりになる。チェックアウトだ」。
ボイスレコーダーを再生すると、そこには娘の声が。それを聞いて引っ越し準備中の妻が箱を取り落とす。娘の声が入っていたことに驚いた…のではなく。
「お前はケーティじゃない」「助けてパパ もう私を愛してないの?」「愛してるよ」「一緒にいたいの みんなで」
この会話を聞いたから。そして、このケーティに対するマイクの答えが
「いられるよ お前もいるし やっとお前を捕まえた もう離さないぞ」
ケーティが人間の心の弱みに付け込む悪魔だとわかっていながら、「皆で一緒にいたい」と言う悪魔に「いられるよ」と返してしまった。
そして、妻はホテルの火災に関して「古い配線が出火した」と言いましたが、実際にはマイクが自分でつけた火です。そして「生きながら火に焼かれ」、もし死んだのであれば、それは「自殺」です。
マイクは改心し、神の救いを信じたが、同時に神が救うことのできない自殺という方法で死に、悪魔のもとへ行ってしまった。
そういや途中で、マイクが地獄の何レベルみたいなことブツブツ言ってますが、これはダンテの「神曲」の話。
実は聖書には地獄がどんな場所か、という話はほとんど書いていないそうで、聖書外典にちょっと書いてある地獄のイメージを参考に、ダンテが「自分が地獄巡りしたらこんな感じ」とカッコ良く詩的に纏めたのが「神曲」だそう。
地獄は9段階あるか何かで、1レベルはキリスト教を知らん間に死んでしまった人達のための救済層だから、とんでもなく昔の人達と赤ん坊とか幼児とかがほとんど。たまにキリストが遊びに来て、そこの人達を連れてくこともあるらしい。なので現代人が行くのはほとんど2レベル以降。
キリスト教に入らなかった奴らが6レべ、自殺他殺、暴力は7レベ。ここまでは熱い地獄。そして裏切り者が行くのが最深部のコキュートス。このコキュートスが氷漬けの激寒地獄で、ルシファーのいるところなんだとか。
本作でも1408号室が最初は汗だくになるほど熱く、今度は突然極寒になっていましたが、あれは地獄の入口から最深部までを徐々に下りていっていたということなんでしょう。
と、こんな感じで、キリスト教のことに詳しければ詳しいほど楽しめる本作です。ええ。日本人にはワケわかんねーよ。
近年、アメリカでもキリスト教を真面目に信仰する人はかなり減っているようですが、そういう影響はないのか?聖書も読んだことないって人が増えているそうです。そしたらこういう映画も、理解できない人が増えていくのでは。
まあ、アメリカも徐々に「アメリカ万歳!アメリカが認めたものは世界中で認められるんだ!」の体質からは脱却してきたってことなんでしょうね。
ホラー表現は確かにそんなでもないけど、アトラクションと思ってスリルを楽しめる人にお勧め。
キリスト教やダンテの神曲に詳しければ更に楽しめます。
後悔が一番つらい
・幽霊が出ると噂のあるホテルを格付けしている作家っていう特殊な仕事が面白いなぁと思った。人気がありそうでいて全然売れてないのがなんとも言えなかった。
・1408号室が結局、何で泊まってはいけない部屋だったのかはわからないままだった。部屋の主?が蛇口の水が突然熱湯になったり、窓が突然閉まって手を怪我したり、物理的に痛いのから部屋から出られなくなって、絵から波が出てきて溺れたり空調がおかしくなって雪が降ったりと次々と主人公を追い込んでいく中で、過去の奥さんや亡くなった娘との後悔が一番こたえるなぁと思った。そこまで深い関係ではない後悔でも苦しくて悶えるというのにそれを生々しく見せられると辛い。父親との対面もこたえるものがある。そして、会話できた娘を抱きしめたら炭になったような状態で砕け散るって凄いこと考えるなぁと思った。
・部屋が異次元にある状態なのかと思ったら、奥さんとちゃんと通信できてたりしてどっちなんだろうと思わせられたりして、最終的にどうするんだろうと思ったら部屋を燃やして現実も大騒ぎになって脱出できて驚いた。何となく部屋の住人が消せそうだと思った。というか全て錯覚だったのだろうか。しかし、ラストで亡くなった娘の声が録音されたテープを再生していたので、現実でもあったということだと思うと謎だらけの部屋だったなぁという印象が残った。
・主人公の演技が極端に言えば一人で騒いでる状態なのに見えない何かに追い込まれてる感じが凄かった。
たまに観たくなる怖いやつ
今夜(2025/03/01)観ました。
過去に何度も観てきましたが、満を持して今回レビューに残します。
家族を顧みず、我が道を行く自己中オカルト作家男が、いわく付きのホテルに無理矢理泊まるところから始まる摩訶不思議な出来事の連続に最初のうちは「ざまーみろ」と笑い飛ばせますが、クライマックスに近づくにつれてだんだん彼に共感していきます。
怖いホテルの一室【1408号室】は、一筋縄では攻略できない、難攻不落の怪異といえるでしょう。
この映画の結末はふたつあり、日本語字幕はありませんがYoutubeにあるので、気になる方はチェックしてみてください。
『シャイニング』を彷彿とさせるようなスティーヴン・キングらしい恐怖表現にニヤリとさせられながらも、内心ビクつきながら楽しむことができます。
困った時のU-NEXTから観られます。時間がある時にでもどうぞ👋
例え誰かと一緒でも泊まらないに限る(笑)
スティーヴン・キング作品結構好きなんです♪ 人里離れた場所ではなく、大都会にあって窓も開けられるのに助けを呼べない気づいてもらえないのが不気味でした! 冷蔵庫の中に発狂しちゃうのは少し笑ってしまいました(笑) 幻覚だったのかと思いましたが、娘さんの声は残ってたしなあ・・。
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自宅にて鑑賞。同じ原作者S.キングによる『シャイニング('80)』が呪われたホテルだったのに対し、本作は謂わば呪われた一室(部屋)を描く。小気味良くスピーディーに展開し、テンションが途切れる事無くラスト迄見させる。S.キングお得意のトラウマとの対峙と克服、愛する肉親や家族との別離が盛り込まれている。物語がほぼホテル内の一室で展開するので、視点がブレる事が無い分、スケール感に物足りなさがなくない。ただ変化の乏しい舞台で飽きさせずラスト迄、惹き附けたのは評価に値する。ラストは好みの分かれる処。65/100点。
・振り返ってみると、(特に問題の部屋に入室後)まるで何度も繰り返す明晰夢を延々と見せられたかの様な印象を受けるが、幻想的でさえあれ支離滅裂に感じないのは、恐らく作り手の理性が働いているからであろう。もしその抑制が効いていなければ、観るに堪えない酷い出来になっていたと思われる。
・そもそもS.キングがライターズブロック(スランプ)に陥った際、記したノンフィクション『小説作法 "On Writing: A Memoir of the Craft"』において、草稿を修正する方法の一例として数頁文のみ発表したのが原作を書くきっかけとなった。その後、この物語にS.キング自身、興味が湧き、原作を書き上げた。
J.キューザックの“マイク・エンズリン”がマイクロレコーダーに語り掛ける「このベッドで何人が寝た? その内、何人が病気で、正気を失ったのは何人だ?」云々の科白は、原作が収録された短篇集『幸福の25セント硬貨 "Everything's Eventual: 14 Dark Tales"』内でS.キング自身による自作への解説が元になっている。
・この物語は、超常現象のの合法的科学調査機関"O.S.I.R."のメンバーの一人であるC.チャコンが調査したニュース・コレクションの中から心霊ホテルとして有名なカリフォルニア州のホテル・デル・コロナドと詳細が非公開扱いとなっている東海岸のホテルのレポートから着想を得ている。S.キングは今や古典となったH.G.ウェルズの短篇小説『赤い部屋(赤の間) "The Red Room"』を自分流に書いてみたかったとインタビューで答えている。
・良くも悪くも本作は、“マイク・エンズリン”を演じたJ.キューザックの一作──彼のリアクションや演技力をどう観るかで評価が大きく変わってくる。よく観ると、彼は終始どの場面でも同じ靴を履いている。当初。この役はK.リーヴスにオファーされた。
・元々、K.ウォルシュは“リリー・エンズリン”役で参加していたが、TV用医療ドラマ『グレイズ・アナトミー』シリーズ('05~)出演とのスケジュールで調整がつかず途中降板し、M.マコーマックが引き継いだ。この役に腰から上のショットが多いのは、クランクアップ迄の撮影期間中、M.マコーマックが妊娠していたからである。
・ラスト近くに消防士が使用する斧は、『シャイニング('80)』で使われた物と同じである。これはロンドンの同じスタジオで撮影された為であると云う。
・序盤で、S.L.ジャクソンの支配人“ジェラルド・オリン”と面談の際にプレゼントされるコニャックのラベルには"Les Cinquant Sept Décès(仏語で「57の死」の意味)"と表記されており、支配人曰く問題の部屋で56人が亡くなっているとの発言から、J.キューザックの“マイク・エンズリン”が室内で待ち受ける運命が暗示されてる。尚、DVDには別ヴァージョンのエンディングが収録されている。
・DVD再生時のランタイムは、104分8秒(1:44:08)となっている。本作は「13」に関連付けされている──本篇で説明された通り、通常13階の表記は避けられる為、実質この部屋は13階に在り、ルームナンバーの和(1+4+0+8)でもあり、部屋のキーロックには"6214(6+2+1+4)"と銘記されている。最初の犠牲者は1912(1+9+1+2)年に出ており、ホテルの所在地はニューヨーク州レキシントン・ストリート2254(2+2+5+4)とされている。尚、米国内での公開は'07年6月(0+7+6)であった。
・鑑賞日:2017年10月22日(日)
やりすぎ笑
序盤の静かなホラー展開から急にSF展開になる絵壊したら洪水になったのは笑った。
サミュエルが出番少ないのに印象深かったできればもうちょい出て欲しかったけど
結局の原因は部屋か酒かチョコか悪魔か。
ジョンキューザックすごい好き、アイデンティティーもよかったし驚いた時のアホみたいな顔とつぶやくように喋る演技がすごくうまい俳優だと思う。
キューザックの劇団ひとり
この映画が始まる前までは正直「アィデンティティー」×「シャイニング」÷2といった感じの作品になるのではないかという勝手なイメージを持っていましたが、「アイデンティティー」のように登場人物が一人ずつ殺されるわけでもなければ「シャイニング」のように主人公が殺人鬼に豹変するわけでもありませんでした。この作品を一つの数式にして表すとしたら「バニラ スカイ」×「シークレット ウインドウ」÷2といった感じでしょうか? 主人公はホテルを中心に心霊スポットを探してはその体験などを本にして綴っているルポ作家のマイク。あることがきっかけでニューヨークのドルフィンホテルの1408号室の事を知り、宿泊したいとマネージャーのオーリンに頼み込むのですが、そこは56人もの犠牲者を出したとされる不気味な部屋だということを告げられます。それでも、マイクは諦めずに宿泊を希望し続け、ホテル側も仕方なくそれを了承してしまいます。マイクが部屋に入ってから数分間は何も起きないのですが、次第に不可解な怪奇現象が起こり始めます。というのが一般的なストーリーなのですが、なんとこの作品にはもう一つの物語が隠れていました。詳しくは言えませんが“ある悪い思い出”が関係しています。 注目はジョン キューザックの演技と不気味な演出の数々。特に彼が1408号室に入ってからの演技が素晴らしく観るものを引き付けます。さらに観客を怖がらせようという演出もよく出来ていて人によってはゾクゾクッと来る事でしょう!正直カーペンターズの曲をあのように5回も流すのはどうかと思いましたが・・・。 問題なのはどこまでが真実でどこまでが彼の○想であるかということです。解釈の仕方は人それぞれだと思いますが、私は開始10分当たりに出てくるサーフィンのシーン以降(1度彼が目覚めるのを含めて)全てが彼の○想だったのではないかと思います。これはあくまでも私の推測ですが・・・。まあ、そういったところを推理するのもこの作品の楽しみ方の一つなのではないでしょうか? 本作に対してはっきり言える事があるとすれば、私は「ミスト」よりはこの作品が好きだという事です。以前もどこかで書きましたが、私は「ミスト」のエンディングが大嫌いでした。しかし、この作品はエンディングを含め好きな作品となりました。 ところが、劇場でわざわざ観るだけの価値のあるものかというと正直微妙な感じがします。DVDが出るのを待ってから薄暗い部屋で鑑賞した方が楽しいのではないでだろうか?そんな気がしてなりません。しかし、“観てよかったか?“と問われると私は間違いなく”観てよかった“と答えることでしょう!
現実主義者VS邪悪な部屋
スティーブン・キング原作、ジョン・キューザック主演のホラー映画です。
自分の目で見た物以外は信じようとしないオカルト作家のマイク・エンズリンは、ある日【NY、ドルフィンホテルの1408号室には入るな】という謎の葉書を受け取ります。
興味を持ったエンズリンはホテルに向かい、半ば強引に1408号室に宿泊するのですが・・・。
スティーブン・キング原作で、ホテルが舞台で、作家が主人公というと『シャイニング』が有名ですけど、この作品は更に範囲が狭まって、ホテル全体ではなくホテルの一室だけで話が展開していきます。
1408号室で起きる数々の出来事は、現実主義者のエンズリンを次第に精神的に追い詰めていきます。
R指定が無いので残虐な場面は出てきません。が、とっても怖い作品です。
ジョン・キューザックの演技(ほとんど独り芝居です)も良かったですね。
最近の「怖い映画」の中では比較的万人にお勧めできる作品です。
解き明かされない脚本の謎。
普段、このテの作品は絶対に観ない(観れない)私。。
自分でもよくコレを選んだよなぁ…^^;と思ったけれど、
おそらくその理由はJ・キューザックが主役だったから?
…かな。
実際に観てみたら、さほど映像的に怖くはなかった。
どちらかというと心理ホラーに近く、観る者が持つ
トラウマに対して働きかけてくるような構成だった。
だから幽霊を信じないとか、神は存在しないとか(汗)
そういうことを言っている人たちが翻弄される話、、かな。
ここに登場するオカルト作家も、まんまとそこに嵌る。
彼が頑なにそれらを信じない理由は、自らが体験した
哀しい過去の出来事に起因していることが中盤で分かる。
しかし。。だったらなんでこんな職業を選んだのだろう。
明らかにそれらが自分にとり憑いてしまっているという…
どこぞやの教授(爆)も、そうなんだろうか??
なので早々にこの作家は、パニックに陥る(汗)
あれだけ粘り勝ちしておいて(お酒まで手に入れたくせに)
ずいぶん早いんじゃないの!?…なんてやや呆れた(=_=)
人間の過信なんて儚く脆いものだと、ここで実感する。。
あとは、、どう脱出するか?の見せ場から急降下。
どんどんワケが分からない展開になっていって、途中で
アレっ?と思わせるオチをつけてくる。
ここで終わらせるのかと思ったのだけど、ここからが長い。
冒頭から中盤、部屋の不気味さを強調するまでの描き方が
かなり面白かったせいか、この後半の壊れ具合には、
些少の謎解きを期待している身には、かなりの興醒めかも。
結局、分からないところは、最後まで明かされない…^^;
S・キングの原作は映像化が難しいんだそうだ。
うーん。。そうかもねぇ…とは思いつつ、それでも話は
いくらでも纏めようがあるだろうが~と思えて仕方ない。
超常現象なんていうのだから、そこに説明がつかないのは
致し方ない。肝心なのは、説明がつくはずの部分までも
謎のまんま終わらせないでよね??ということだと思った。
(カーペンターズの歌って、、聴き方によっては怖いのね…)
心を壊す部屋。
主人公の「心」が次々に現実となって作り出される恐怖。
彼の心の中に閉じ込められていた「哀しみ」までも、
「恐怖」に姿を変えて襲い掛かります。
閉じ込められた密室の中で、
彼は彼が望んだ以上の恐怖に巡り合うのですが、
失ってしまった小さな命との再会は、
恐怖よりも強い悲しみを運んできます。
タイムリミットは一時間・・・。
徐々に破壊されていく精神。
「部屋」に住む「邪悪なもの」は、
リセットを繰り返しながら何度も彼の精神に攻撃をかけてきます。
夢か現実か、
果たして何所が本当の「終了」なのか、
観客まで幻惑しながら進むストーリーに、
すっかり引き込まれながらも、
最後はホテルの支配人の「企み」どおりになっていくのか。
愛娘を2度もその手から失ってしまった父の悲しみに胸を抉られる反面、
最後に見せた主人公の少し歪んで少し「邪悪」に見える微笑みに、
またまた心が惑わされるラストとなっています。
映像としては大変面白い作品ですが、
こんな形の恐怖は絶対に味わいたくないです。
怖いといえば怖い
日曜日の最終回で貸切状態だったから、怖さ倍増か、とドキドキしたけど、まあ、無難な終わり方。「夢落ちか!」と途中で怒鳴りそうになったが、そうでもなかった。もう少し後味の悪い怖さを期待していたので、ちょっと残念。
疲れた・・・・。
映画館でパニックスリラーものってあまり見た記憶がなかったのですが、感想はずばり疲れた~。
私が予想していた結末は、なんと終盤に出てきてしまい、まだ終わりじゃないの!って思ってしまいました。友達と観にいきましたが、帰りはなぜか無言・・・。とにかく最初っから身体に力が入ってしまい緊張感がある映画でした。キング作品が好きな人はお勧めです。もう1408号室には泊まれません。
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