ファウンテン 永遠につづく愛 : 特集
永遠の愛を描くファンタジー「ファウンテン 永遠につづく愛」でチェックしたい4つの魅力はココ! 愛の映画がもっと魅力的に見えてくる。(編集部)
【その1】:ヒュー・ジャックマンの演技に酔う!
「ファウンテン」の中心人物は、ヒュー・ジャックマンが演じる、ひとりの女性を永遠に愛する男。主人公は<現在>では夫として妻である彼女を愛し、<未来>でも別の姿で彼女を愛し続け、そして彼女の書いた<中世スペイン>の物語では騎士として女王である彼女への愛を貫く。ジャックマンは、この3つの愛の姿を、それぞれ別の表現で演じてみせるのだ。
これが出来るのは、ジャックマンのような確かな演技力を持つ俳優だけ。オーストラリア出身の彼がハリウッドでブレイクしたのは、人気アクション「X-メン」での熱血のスーパーヒーロー、ウルヴァリン役だが、ロマンチック・コメディの女王メグ・ライアンと共演した「ニューヨークの恋人」で演じたのは、現代にタイムスリップしてしまった19世紀の公爵。この映画で礼儀正しく、女性を尊重し、ロマンチストで、全身全霊で女性を愛する男という本作にも通じる人物を演じ、ゴールデン・グローブ賞男優賞にノミネート。さらに舞台でも活躍、04年のトニー賞では、ブロードウェイ・ミュージカル「ザ・ボーイ・フロム・オズ(原題)」でミュージカル部門最優秀主演男優賞に輝いた。昨今では、クリストファー・ノーラン監督「プレステージ」での天才マジシャンの好演も記憶に新しい。
また、ジャックマンは私生活でも、ロマンチストの愛妻家。彼はオーストラリアのTVシリーズ「コレリ(原題)」で共演したデボラ=リー・ファーネスと結婚したが、彼女にプロポーズしたときに、自分でデザインした指輪を送ったのだそう。そんなロマンチストぶりも、今回の役柄と重なるのだ。
【その2】:レイチェル・ワイズの2つの美、そして2つの愛の形
「ナイロビの蜂」でアカデミー賞助演女優賞を受賞したレイチェル・ワイズが演じるのは<現代>の女性イジーと、<中世スペイン>の女王イザベル。ワイズはこの2つのキャラクターそれぞれの美と愛の姿を演じきる。
まず、現代で生きるイジーは、自分の死に直面しても精神的に負けない女性。彼女は、内面から湧き出る美しさに溢れ、夫トミーとの関係を描くシーンは静かな力に充ちている。2人が屋根の上で望遠鏡で夜空を見るシーンの幸福感。ひとりで浴槽に入れなくなったイジーをトミーが浴槽に入れるシーンの、2人の間に静かに通う愛。そんな愛の場面も本作の見どころ。
そして、ワイズが演じるもうひとりのヒロイン、中世スペインの女王イザベルは、騎士トマスに<生命の泉>を探す旅を命じる。身分違いの2人は自分の感情を表面に出すことはないが、その内に秘めた情熱は熱い。
また、この2人のルックスは両極端。イジーの髪はショートカットでファッションもシンプルだが、イザベルは長い髪を宝石で飾り、豪華絢爛たる衣装に身を包んだ華麗なる女王。そして、ワイズはこの双方でそれぞれの美しさを発揮する。
ちなみにワイズは英国の名門ケンブリッジ大学で英文学を専攻した才媛。「ハムナプトラ」シリーズや「コンスタンティン」などのアクション大作で活躍しつつ、「輝きの海」「アイ・ウォント・ユー」など愛の映画も多い。この2人のヒロインが魅力的なのも、ワイズの演技力と美しさがあってこそ。
>>【その3】【その4】 に続く!