アヒルと鴨のコインロッカーのレビュー・感想・評価
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色んな謎が入り組んでいる
神様に内緒にしてもらおうよ。とラジオをコインロッカーに入れたシーンがすごく良かった。
主人公いい人そう。っていうかいい人を演じるのが上手い。
大塚寧々はあまり好きじゃなかったけど、なんかここでは好きになった。
ちょっとと言う点は、「そこまで外国人留学生に冷たくするか?」
と不自然さを感じたこと
日本語が急速に上手くなっていることに違和感を感じたこと。
もうひとひねり、↑これを説明して欲しかった。
ブータン人と日本人
牛タン弁当があるのなら、ブータン弁当があってもいいじゃないか。
中盤からのどんでん返しが上手い。前半、本屋で広辞苑を強盗するという場面がリアリティに欠け、なぜ盗まなきゃいけないのかさっぱりわからない。なにしろモデルガン2丁をわざわざ買うのなら、広辞苑を数冊買えるだろうに・・・隣の隣に住むブータン人留学生ドルジと恋人琴美(関めぐみ)との関係、彼女の勤めていたペットショップ店長麗子(大塚寧々)との関係とか、不自然なことが多すぎる。謎と不自然さに包まれているので、どうなることかと心配までしちゃいました。
ひとつの真実が覆されると、全てが自然な展開となる。巧いな~ずるいな~悲しいな~と、観客の感情を揺さぶる見事などんでん返し。火野正平か枝豆をさえないキャラにしたような主演の椎名(濱田岳)の雰囲気もよかったためか、瑛太の存在感も輝いて見える(濱田が引き立て役とも言える)。さらに中盤以降に登場する松田龍平も魅力的に思えてしまう・・・特に“シャロンとマーロン”のつまらないショートストーリーだって心に残ってしまうんです。
タイトルは「アヒルと鴨の違いを知ってるか?」という、どうでもいいようなテーマでしたけど、観終わってみると、日本語が喋れても未だに日本人に溶け込めないブータン人の悲哀まで感じられます。そして、犬を大切にする精神や、人の命をなんとも思ってないような悪人との対比。復讐をする行為はいかがなものかと思いますが、「風に吹かれて」のように答えを風の中に見つけられず、神様を封印することによって全てを正当化できないやりきれなさを感じさせてくれる。
そのボブ・ディランの「風に吹かれて」がずっと使われているこの映画。本来は反戦歌であるのでストーリーとの関係も考えてみたくなります。戦争を続ける絶対悪を動物虐待を続けるチンピラたちと比較しても、テーマがこじんまりとしてしまってる。それでも外国人に対する偏見を取り去るとか、困ってる人を助けよう・・・などといったエピソードはよかったかも。
悪くないけど気になる点が多すぎ
あの、女性は死ななくても良かったと思うんだけどなー
あと、DQNの一人が地元でバイトしてるって変じゃない?
動物殺しの犯人がノウノウと暮らせるほど日本は他人に無関心じゃないぞ。
いい映画でした。
名前だけすごくなんども聞いたことがあり、見よう見ようと思い今更ながらやっと見ることができました。
神様の歌、ディランのくだりも、すごく印象に残るし
動物殺害犯のせいで愛する人を失い、復習する川崎。
まさか瑛太が川崎ではなく、ブータン人の方だったとわ。
隣の隣が自分のことだったんですね。
同じ神様の歌で繋がった引っ越して来た椎名。
できなかったことを手伝ってもらったんですね。
あの頃のように。
最初と最後が繋がっていて、いいなって思いました。
二回目を見ると瑛太の不自然な日本語に築くポイントがいくつか散りばめられていたことに気づきました。
苗字の漢字はどれだと聞かれて、河童の方だと言ったり。
椎名、椎名、おかしいななど。
2回目見るとより良さがわかる作品でした。
見てよかったです。
アヒルと鴨のコインロッカー。
その名の通りの映画でした。
時代を先取り
原作2003年、映画化2007年。10年以上も前だけど。
「風に吹かれて」を歌うボブ・ディラン=神という設定。まさかこの後ノーベル賞貰っちゃうとはね。
最初は椎名(濱田岳)新しいアパートの隣人・河崎に、書店襲撃の話を持ち掛けられるなど。不思議な展開で始まり。
ペットショップの店主・麗子が「河崎を信じるな、あいつには気を付けろ」というと、河崎も「麗子を信じるな、気を付けろ」って、この二人なんかあったの?。ますますわからない。
加えて河崎(瑛太)が怪しいというか、うさん臭いにおいがプンプンして、何なんだこの人?。
現在の話Aに、過去の話Bが折々挿入しながら進んでいくのですが。これが、意外にわかりやすかった。普通だとごちゃごちゃになりそうだけど。メインの人物が絞られてるからかな。
麗子の「河崎はもういない」、河崎の「隣の隣は、隣の隣(つまり逆もある)」。ええー?。
前半の「???」が「!!!」に変わった瞬間でした。
ここからカチッとスイッチが入って、びっくり(驚)。
そっちかよ?!とムンクの叫び状態になること必至。
そういう過去があったから、今こうなっている。
ここネタばれなので、伏せます。
書いたら面白くない。
エンドロールに「文化庁」とありました。
同じアパートの住人であるブータンの留学生ドルジが出てくることで、ブータンの話がいろいろ出てきます。だからか?。
でも時々挿入される、「動物虐待」事件(冒頭に「動物は傷つけてない」って出てたけど)。これに後援するのはどうかと思うけどね。
伊坂幸太郎作品を観てみようと思い立つ
「風に吹かれて」が頭から離れない…
ちょっとご都合主義かな
昔に小説読んで、なんとなくオチは知ってたけど、改めて映画で鑑賞。
伊坂幸太郎らしい、独特の間とか、やりとりとか、雰囲気とか、そういう部分は見てて心地よかった。濱田岳と瑛太がすごいハマり役。というかこれが演技力?
ただ、終盤、ちょっと展開が無理矢理じゃない?と感じる。琴美は轢かれるまで退かず、犯人も警察の目の前で人を轢くし、この部分はいただけない。それまでが練られた展開だったからなおさら、もうちょい不慮の事故にならないかな。。。って思ってしまう。
アヒルがドルジで鴨が椎名、神様を閉じ込めるコインロッカー、発想のセンスが素敵。
丁寧な答え合わせ
後半に答え合わせが描かれている丁寧な作品。
最初から瑛太の日本語に微妙なアクセントの違和感を感じていて。
そうゆう事かと思った。
瑛太スゴイな。
しかし、解せない点も多い。
ザ・伊坂幸太郎
僕はこの映画の原作者、伊坂幸太郎のファンだった。
一時期原作者の本を狂ったように読んでいた。デビュー作から最新作まで。
ただ、お金が無かったから全部文庫本で買っていた。
その中でアヒルと鴨のコインロッカーは買わなかった。
あらすじを読んでもいまいち面白そうだと思えなかったから。
そのうち何冊も読んでいるうちに伊坂幸太郎のストーリーは大体先が読めるようになってしまっていた。この作品を買うことなく伊坂幸太郎に飽きてしまったのだ。
読めていない若干の悔しさと、久しぶりにアマゾンプライムビデオで見つけたときの懐かしさからこの映画を見ることにした。
ストーリーは伊坂幸太郎のよくある話といった感じ。
初めてこの人の作品に触れた人にとっては新鮮味があるだろう。物語の後半から予想外の結末に行き着くことになる。
ただ、この人の作品によく触れている人は、結末が予想できていたんじゃなかろうか。現に僕は予想通りの結末だった。
キャストもそれぞれのキャラクターにあっていると思うし、映画の撮り方も不自然なところはない。自然すぎるくらいに自然で、何も引っかかることなく、落ち着いて最後までみることができた。
話としては面白いが、興奮したり、感動したりする映画ではなかった。
そこかしこに原作者の世の中に対する批判的な思想が窺えるが、特に問題提起するわけでもない。
恐らくこの映画のストーリーも原作に忠実だろう。
毒にも薬にもならない映画だ。
これだけ批判的なのだから、僕は伊坂幸太郎のファンなんかではもうないんだろうな。
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