象の背中のレビュー・感想・評価
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悪くはないが、色々と残念な箇所があった。 まず、不倫相手の存在が大...
悪くはないが、色々と残念な箇所があった。
まず、不倫相手の存在が大き過ぎる。
余命半年を宣告されて残りの人生をどう生きるか、という段階になってなぜ不倫相手にいつまでもすがりつくのか。
また、大切な人たちに直接別れを告げるというテーマなのに、最初に向かった先は初恋の相手で、しかも相手は自分のことを全く覚えていなかったという・・・・。
この微妙な空気をどうしてくれるのか。
役所広司は肺がんと診断された。 余命は半年と宣告された。 不動産開発会社で精力的に働く役所広司。 愛する妻(今井美樹)がいるが、 浮気相手(井川遥)もちゃんといる。
動画配信で映画「象の背中」を見た。
劇場公開日 2007年10月27日
2007年製作/124分/日本
配給:松竹
役所広司51才
今井美樹44才
塩谷瞬
南沢奈
井川遥
高橋克実
白井晃
小市慢太
久遠さやか
益岡徹
手塚理美
笹野高史
伊武雅刀
岸部一徳
滝藤賢一
役所広司は肺がんと診断された。
余命は半年と宣告された。
不動産開発会社で精力的に働く役所広司。
愛する妻(今井美樹)がいるが、
浮気相手(井川遥)もちゃんといる。
なぜなのか延命治療をしないと決めた役所広司だったが、
劇中の中盤で会社で倒れホスピスで過ごすことになった。
同じホスピスで滝藤賢一は患者役だったが、
このときはまだ彼のクレジットは小さかった。
徐々に衰弱して行く役所広司だが、
優しい妻、息子、娘に看取られて亡くなっていく。
満足度は5点満点で4点☆☆☆☆です。
役所の人格の厚み、表情はもちろん、脇の役者もいい。エピソードなど...
役所の人格の厚み、表情はもちろん、脇の役者もいい。エピソードなど脚本も悪くない。
でも、今井美樹のようないい妻がいながら、井口遥みたいないい愛人がいるとか、男のエゴ丸出し。しかもホスピスに呼び出すし。長男は男だからカミングアウトし、妻には話さず愛人には話すとか。昭和男か。
やっぱ秋元、古すぎ、最低。
必ず見て欲しい作品
皆が一度は必ず見て欲しい作品。
何年かに一度、4〜5年に一度で良いから出来れば家族で見て欲しい作品。
悲しくて切ない作品ですが自分はどう生きるべきかを考えさせてくれる作品です。
取り分け役所広司は凄い。
今日はお涙頂戴で攻めますか。役所広司主演、これなら少しは泣けるだろ...
今日はお涙頂戴で攻めますか。役所広司主演、これなら少しは泣けるだろう。結果、少し泣けた。
泣けたシーン
・高橋克実との別れ
・岸部一徳とのホスピスでの会話。ここ絶頂。
・娘、南沢奈央が泣きながら抱きつく
ところでこの話、愛人いる?確かに井川遥を愛人にしたいが(笑)これいなけりゃもっと感動的だったかも。
後、みんないい人すぎる。極めつけは妻。愛人がいることを悟りつつ、「もう一度生まれ変わってもプロポーズしてくれますか」なんていい妻(笑)
悲劇のヒーローに憧れる男の夢見る話。女性からは総スカンであろう。
理想的な死に方
象は死の際、群れをそっと外れる。
初恋の人、30年前に喧嘩別れした友人、仕事で追い込んだ人、長年顔を出して居ない実家と兄、会社の社長や同僚。愛人。死に際して、そんな人達との関係を清算していきながら、最後に愛する家族に見守られて死んでいく。
綺麗なストーリーを、しっかりした俳優で、綺麗に見せていく。こんな死に方が出来たら幸せかもしれない。
チョット登場人物が出来た人ばっかりで、理想的過ぎるかも。役所広司の演技は素晴らしい。奥さん役の今井美樹と愛人の井川遥は可愛くて綺麗。秋元康の小説と後から知って、ちょっと納得。
末期の肺ガンで余命半年と宣告された男が、 残された時間でこれまで...
末期の肺ガンで余命半年と宣告された男が、
残された時間でこれまで出会った人々と再会しようとする感動作。
宣伝では、「もう一度生まれ変わっても私にプロポーズしてくれますか」なんて言ってたので
夫婦愛家族愛的な話なのかと思ったら、愛人登場しちゃうからね。
家族が献身的に看病してるホスピスにまで現れ、奥さんのほうが気を使って部屋を出て行く。
そしてお礼までしちゃう。どんだけ!
そんな奥さんはできる女みたいな描写だし。
同級生との再会と絶縁していたお兄さんとの会話は泣けた。
強引に夫婦愛で纏める
秋元康原作による余命半年と宣告された男の生き方。
始めは『舞踏会の手帖』かと思っていたらそうでも無い、主人公役所広司の会社での立場から『生きる』か?と思っているとそれも違う。
家族で写真を撮ったり、息子に「我が家の秘伝のレシピだ!」と言う辺りは小津映画の様だったりと色々な映画の断片を観ている様だった。
しかし、話が安定せずに「一体どこに中心点があるんだ!」と思っていると、最後の最後に強引に“夫婦愛”で纏めてしまっている底の浅さが、秋元康らしいところ。
それでも監督井坂聡の演出は悪く無かった。
父親から告白され、一言も返せない息子。12年振りにやって来られ話し合うが真実を知り、沈黙に耐えかねつい《煙草》を 吸い出す兄。言葉は無くとも、“沈黙と言う雄弁”な時間が多く、特にいつも鼻歌で[この道]を口ずさみ、笑顔を絶やさない母親役の今井美樹が絶品です。
愛人役の井川遥との会話を始めとして、ラストシーンの佇まいは本当に綺麗でした。
千住明の音楽もなかなか良かったと思います。
(2007年10月27日TOHOシネマズ錦糸町No.1スクリーン)
チアガールでのお父さん頑張っては禁止で
秋元康の身近には、癌で亡くなった人はいないのだろうな。癌になったら治療せずに死ぬのが格好良い。もうすく死ぬって言いふらして歩き回り、優しくして貰ってご満悦。物分りの良く優しい奥さん、綺麗な愛人、大金をすぐ出してくれる兄貴、よく出来た息子、良いホスピスにも入れて、可愛い娘のチアガールで応援、みんなに看取られくたばって、めでたし、めでたし。近親者で癌で死んだ人達がいるものは見てはいけない作品。こんなもの書けるから、AKBみたいなもの作って金儲けが出来るのだろう。頼むから、ぶち壊すのは音楽業界だけにしてください。
年を取れば、好みも変わるよ。それが人生の楽しみだ
映画「象の背中」(井坂聡監督)から。
ある日突然がんと診断され余命半年の宣告を受けた主人公の
人間ドラマだから、何度か台詞にもあった
「死ぬまでは生きていたいんだ」を選ぼうと思ったが、
どうも、この映画にピッタリした台詞ではなかった。
今回選んだのは、会社の上司と一緒に
「そばがき」を食べながら話すシーンでの台詞。
「そばがき、初めてか?」「はい」
「まだ知らないことがあるってことは若い証拠だ。
年を取れば、好みも変わるよ。それが人生の楽しみだ」。
何でもかんでも、いつまでも若い頃と同じではつまらない。
それは、いろいろなジャンルで言えることだろう。
食べ物から、読書する本、聴く音楽、好きな異性のタイプまで(汗)、
少しずつでも成長しているんだから、好みも変わっていく。
それを良しとせず、いつまでも1つにこだわっていると、
人生は、思ったほど楽しめないぞ、そんなメッセージと解釈した。
上司は、彼の「余命半年」を知らずに呟いたが、
主人公にとっては、残された「人生の楽しみ方」を感じたはずだ。
PS.
しかし・・・男ってバカだよなぁ、と思うシーンも多々。
監督、現実はこんなに甘くないぞ、って何度も心の中で叫んでいた。
こういうことを考えなくちゃと思いました。
自分の今を考えるのはとても大切だとすごく思いました。象は死期を知ると群から離れて死んでいくそうです。題名とかコマーシャルをみて観たくなくなる人もいるけど一人でも多くの人にこの映画を観て欲しいと思います。
何も起こらないの~?
まったくもって現実味のない映画でした。
大きな家、キレイな奥さん、美人の愛人。仕事で評価され、子どもも、まったく素直。
何が起こるんだろ~とずっと待っていましたが、何も起こらず終わってしまいました。
昔、あこがれてた人に、「僕、あなたが好きでしたが、もうすぐ死にます。」こんなこと言いますか?
お兄さんに、「死後の生活費が千万円以上足りないから、下さい。」
言われたほうも、ニコニコ。
死ぬ人は何でも許される、そんな考えと、一般人ではないんだという原作者のエゴで、みていて覚めていく作品でした。
大変な役者の方が揃っているのに、(もちろんはいらない方もいらっしゃいましたが)もったいない!
し、しあわせだなあ~!
才人、秋元康原作小説の映画化。“不治の病モノ”です。泣かそう泣かそうとしてますが、意外や意外、吾輩クライマックス近くで笑っちゃったんですよ(^^;。
吾輩この映画を観て、末期がんの患者でありながら、主人公のことを心底羨ましく思いました。献身的な妻、素直な(イマドキ珍しい!)子供たちに恵まれた幸せそのものの家庭を築き、経済的にも安定し、生活には不自由がなく、トドメに美人で若い愛人までいる!健康な時でも、この状況は素晴らしいと思えるのに、それらすべてが、がんになった主人公を全力で支え、見守ってくれるのです。いやあ、素晴らしい!ホントに羨ましい(^^;!!普通、愛人の存在を確信したら、妻なんぞはブチ切れるか、看病なんぞほったらかしてバックレまっせ!何て出来た奥さんだ…て、言うか少々現実離れし過ぎているような気がしないでもないのですが…。がんになったことは不運だとは思いますが、これだけ皆に愛され、惜しまれ死んでいけるのなら、がんになってもイイかなあ~なんて思ってしまいました。まあ現実的に吾輩は、こんな状況を作り出す“人間力”を持ち合わせておりませんので、実際がんになったら不幸なだけでしょうけどね!
映画の後半、幸弘の病室で妻と愛人が“第3種接近遭遇”するのですが、この時の幸弘の表情のおかしなこと!平静を装いながらも、心中オロオロしているのが丸わかりで(役所さん、上手いな~!)、ホント男ってのは情けない生き物だな~と痛感させられました。女の方が肝も度胸もよっぽど据わってますよ。強い!
この映画は“がん”に向き合う時、『治療だけがすべてではない』ということを教えてくれます。残された時間を、如何に人間らしく悔いなく過ごすかは、自らの決断に掛かっているんだということを。
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