「本当の映画」劔岳 点の記 bobhouseさんの映画レビュー(感想・評価)
本当の映画
現在のCGを多用する映画とは一線を画す、映像とはこういうもんだという監督の思いが詰まった作品です。
明治時代に日本地図を完成させるために劔岳に挑むのですが、当初の思いとは別の初登頂という軍部のプライドに、翻弄され動かされる測量隊の様を描いています。
自然の荒々しい映像とは対照的に、人と人の会話や生活は、とても穏やかで、その対比がとても心地よく感じられます。
「本当に大事なのは何をしたかではなく、何のためにそれをしたか」
監督自身がこの言葉を胸にこの大変な作品を作り上げたのではないでしょうか?
素晴らしい作品です。ぜひ映画館でみることをお薦めします。
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