「絶景を撮り切った作品」劔岳 点の記 勝手にエロクマさんの映画レビュー(感想・評価)
絶景を撮り切った作品
カメラマン出身の監督さんだからか、映像にかける執念のようなものが伝わってくる
よくまあこれ撮ったなあと思うシーンがいっぱい。雪崩のシーンでは実際に俳優さん達を雪に埋めたそうで撮られる方も大変だったろうなあ。
ストーリーはベタ。実際には無かった山岳部との初登頂競争を入れてメリハリをつけているが、陳腐になった感は否めない。
まあ、これが無ければただのドキュメンタリー映画になってしまうから仕方無し。
また、ここでも旧日本軍は悪役だ(笑
地図作成にとって登山は手段であり目的ではないのだから、初登頂かどうかを軍が気にするとも思えんが。
映像で安っぽいなと思ったのは、生田信が転落する際の見え見えのワイヤーアクション。あれは無かった方が良かった。
あとは他の方も言及してるが何日も風呂に入らず山登りをしているのに皆んな綺麗さっぱりとした顔をしてるんだよな。実際に山の中を何時間も歩き回って撮影したのだから、ドロドロベタベタのまま撮れば良かったのに。
とは言え、それらを差し引いても映像はすごい。この映画を観るなら、65インチの大画面でもやっぱり魅力は半減。銀幕で見たらさぞ素晴らしいだろうと思う。
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