「【宮藤官九郎脚本の先の読めないノンストップあり得ないおバカ炸裂ストーリーの、お座敷京都映画。阿部サダヲの初主演とは思えぬ堤真一と張り合う濃ーい演技姿や、健気で美しい柴咲コウの姿が忘れ難き作品。】」舞妓Haaaan!!! NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【宮藤官九郎脚本の先の読めないノンストップあり得ないおバカ炸裂ストーリーの、お座敷京都映画。阿部サダヲの初主演とは思えぬ堤真一と張り合う濃ーい演技姿や、健気で美しい柴咲コウの姿が忘れ難き作品。】
■サラリーマンの鬼塚公彦(阿部サダヲ)は、中学校時の京都への修学旅行で舞妓の小梅(京野ことみ)と出会って以来、舞妓のとりこになっていた。
そんな中、東京から京都への転勤が決まった彼は、赴任早々祇園のお茶屋を訪れる。
しかし、そのほとんどが「一見さんお断り」で入店できず…。
◆感想
・最初に記載するが、フツーの人はこの作品の評価は3.5位だと思う。
だが、私にとってこの作品は5を付けても良い作品なのである。
理由は、鬼塚と同じく、小学校時代から京都に魅せられ、鬼塚が初めてお茶屋に入ろうとしたときにカップ麺会社の社長(伊藤四朗)に言われた通り、
”芸者遊びをするのなら、結果を出せ!”
と”ある方”から言われた事と、学生時代に世話になった多くの方から
”偉くなって、京都にお金を落とす男になりなはれ・・。”
と言われた事が背景にある。
ー 鬼塚程、コミカルではないが、私が京都に嵌った理由が、ホント似てるんですよ・・。-
・それにしても、久しぶりに鑑賞すると、宮藤官九郎の脚本のテンポが良く、且つ先が見通せないストーリー展開の面白さがこの作品を支えていると思う。
ー 過剰なまでのノンストップ展開と、濃すぎる阿部サダヲの演技と、お茶屋と”関係”がある内藤貴一郎を演じる堤真一の演技をどうみるかで評価が分かれる気がする。-
・好きなのは、鬼塚が初めてお茶屋に行った時に”一見さんは、お断り・・”と多くの主から入店を断られた時に流れる、哀調溢れる”一見さん”の歌である。
”一見さん、一見さん、一見さんはお断り お断り それがここらのルールどす 一見さん 一見さん 一見さんはお断り・・。”
ー 恥ずかしながら、最初のフレーズは全部歌えます・・。ー
・頑張り過ぎた鬼塚と、彼を追って京都にやってきて舞妓、”駒富士”になった富士子(柴咲コウ)が激しい稽古で過労になり、入院する時にチョイ役で出てくる”金髪お姉医者”を演じた北村一輝の姿も忘れ難い。
・鬼塚と同じく、舞妓に夢中になった学生(山田孝之)も、鬼塚と同じ道を歩む。
ー 京都の魅力は、底無しです・・。ー
<今作は、前半は、ノンストップコミカル京都お座敷映画であり、後半は内藤貴一郎を義理の兄と慕う駒子の哀しき過去を描いたトーンのギャップも好きな作品なのである。
豪華過ぎる俳優さんを、多数、出演(含むワンカット)させた水田伸生監督の、キャスティングも冴えています。>
■誤解を招くといけないので・・。
私は、G会社の一工場が京都にあるので、一度だけ今作の舞台のモデルとなった宮川町のお茶屋に行った事があるが、あんまり面白くなかった・・。(申し訳ない・・。)
で、コロナ禍になってからは行っていないが、祇園などに幾つか行きつけの小料理屋があり、カウンターでアラカルトで料理を頼み、主人と時々会話をしながら酒を呑む方が、私にとっては合っている事を知った。
で、随分京都には、お金を落としたと思うんだけどなあ・・。
”頑張れ、京都!”
お返事間違えて自分のところに書いてました。失礼いたしました。訂正箇所ありでした。三条発見は8月でした。猿之助は9月です。暑かった!は間違っていません。ごめんあそばせ。お休みなさい。
NOBUさん、お茶屋遊びはしたことありませんが、この夏は満を持して2回京都に行きました!8月2泊、9月は1泊。それぞれ人と会うや芝居を見るなと用事も入れましたがコロナで大変だったバーのママに会うためです。2019は観光客多く先斗町がほぼ原宿の竹下通りで本当にびっくりしました。今年はちょうどいい感じでした。
わーい!NOBUさんの高評価が嬉しいです。京都は好きで嫌いですが先輩のおかげでいいお店やバーなどに通って、この客なら大丈夫やー!このママならOKだ!とお見合いみたいの済んだので問題あらしませんわ