劇場公開日 2007年6月16日

「“a”は4つ!“!”は3つ!」舞妓Haaaan!!! mori2さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0“a”は4つ!“!”は3つ!

2008年3月20日

笑える

楽しい

単純

 予告編観ただけで爆笑して楽しみにしてました。何せ、吾輩のホーム・グラウンド“京都”でメチャクチャな話が展開されるってんで、もおそりゃワクワクで…。
 やっぱり面白いわ、クドカン!こんなハイテンションな映画を“歴史都市・京都”でよくぞ撮ったモンだ(あ、監督は水田伸生さんです)。しかもテーマは、“舞妓”!普通こんな風に扱ったら、花街界隈から文句が出そうなモンですが、この映画はキチンとその辺りの協力(置屋のおかあさんから、演技指導を受けたりしたそうです)は取り付けているようですので、その心配は無いようです(^^;。まあ、観る前からかなりハチャメチャな話だとは想像してましたので、『面白かったら、それでええわ』と思ってたのですが、コレが何と、ストーリーがちゃんと存在してるんですよ!そりゃ現実には有り得ない、荒唐無稽なお話ですけど、ちゃんと脚本が練られているのでただの“アホ映画”にはなっておりません。そう“極上のアホ映画”に仕上がっております。

 最初から最後まで、ず~っとテンション上がりっぱなし!映像もストーリーも俳優陣も、全てがハイテンション!!阿部サダヲも柴咲コウも堤 真一も伊東四朗も生瀬勝久も小出早織も…みんなみんなホントに楽しそう!特に山田孝之と北村一輝の登場シーンには吾輩大爆笑してしまいました。うん、こういう映画は難しいこと考えたら負けです。観に行く時は理性をどこかに置いて、な~んも考えずに楽しみましょうよ!
 京都駅ビルに鴨川、平安神宮や新京極…映画の中には吾輩の見慣れた京都の風景が、山盛りテンコ盛りでございまして、ソレ見てるだけで大いに楽しめました(^^;。京都人なら思わず笑ってしまうようなネタも満載で、嬉しい限り。ホント返す返すもロケの情報をまったく知らなかったのが、今更ながら悔やまれます…(>_<)。知ってたら絶対見に行ってたのにな~。

 あと忘れちゃいけないのが、この映画は植木 等 さんの遺作になっちゃったんですね。登場されるシーンは短いんですが、その瞬間だけ映画館の空気が少し、神妙なモノになった気がしました。そういう意味でも、この映画は必見の価値があると思います。

mori2