「すごい映画観ちゃった」アポカリプト あんゆ~るさんの映画レビュー(感想・評価)
すごい映画観ちゃった
メル・ギブソンって監督として、本当に力量あるお方です。ほんとすごいとしか言いようがありません。この人は、人間の野生的かつ残酷な部分、そして根源的な愛を描かせたら右にでる者がいないのでは、と思うくらい。
前作「パッション」で、もうついてけないかもと思い、観るのを伸ばし伸ばしにしていた本作。ついに観ちゃいました。題材は末期のマヤ文明の人々。しかも全編マヤ語です。
中盤、「パッション」ほどではないけど凄惨、残酷なシーンが続きますが、リタイヤせずになんとか後半へ。ここからがすごいんですね。走る、走る、とにかく走る、愛する人のもとへ。息つく間もないくらい、というか息してるのを忘れるくらい、すごい展開が続きます。
内容はほぼゼロ。でも、これは内容に文句をつけるのは野暮。だって題材になってるのは狩猟系の原住民族で、視点もすべて原住民族からのなんですから。政治もなければ経済もない。あるのはただその日その日の暮らし。ドラマってのは現代の副産物なんでしょう。
メル・ギブソン監督は、(いずれにせよ)骨格のがっしりした映画をつくります。次回作はまた劇場で観たいと思いました。ちなみに本作、カップルや血の弱い人は絶対観ないでね。
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