「エグい系。」アポカリプト 三遊亭大ピンチさんの映画レビュー(感想・評価)
エグい系。
クリックして本文を読む
「アポカリプト」見ました。
面白いです。てか凄まじいです。
話としては、単純で不条理な逃走劇。とても生々しく、激しい。そして残酷。息子の前で親父を殺してみたり、妊婦を崖から落としてみたり、マヤ文明の方々が生贄云々でガサガサと心臓引っ張り出してみたり、そこまで見せるかメル・ギブソンと思う過剰な残酷表現が多くて、気分はよくない。親父を殺すときなんて、スパッといかないでスーッとヤるという粋でオシャレな演技演出。そこはまぁまぁ関心したので、ジャン・クロード=ヴァンダムにも見習ってほしいかな。
この映画で一番関心したのは、役者の顔力とその見せ方。基本的にみんなビビった表情しやがるが、そのビビり具合たるや本物。緊迫感や恐怖感をヒシヒシと感じる事ができる。その見せ方も、これでもかとアップにしたり、人間目線で遠目から見せたり、状況に応じた”距離”の取り方がうまい。あの顔力がなければこの映画は話にならなかったとすら思う。しかも素人を起用してるんだから、メル・ギブソンの手腕を褒めるしかない。
とにかくハラハラドキドキなんですが、一つお願いするならば吹替と字幕。少し現代風言葉使いが目立つ。そこは少し配慮してほしかった。お願い!
コメントする