ゾディアックのレビュー・感想・評価
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前半を耐えると、後半に興奮が訪れる
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デビッド・フィンチャーが、「ダーティハリー」で描かれる事件のモデルであるゾディアック事件を描いたサスペンスドラマ。1969年のサンフランシスコを舞台に、ゾディアック事件を調べる2人の新聞記者と一人の敏腕刑事が、身をボロボロにしながら犯人に迫る姿が描かれる。
上映時間が2時間37分もあり、前半は3人の主人公の紹介や事件の概要を描くことに時間を割いているため、今一つ乗れない。だが、後半はミステリーとサスペンスの歯車がうまくかみ合いだし、身を乗り出して見てしまった。犯人役(?)のジョン・キャロル・リンチは名演。
淡々とした恐怖
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70年代にカリフォルニアで起きた、“ゾディアック”を名乗る者による未解決連続殺人事件を扱った映画。
実際の事件を、時系列に沿って追って行く“だけ”の展開となると、ともすれば冗長な印象になってしまっていただろうが、デビッド・フィンチャー監督の演出によって、常に一定レベル以上の緊張感を保ち続けたままラストまで一気に見せられた。2時間半の上映時間が短い短い。
さりげないカットで「え、それ、どうやって撮ったんだ?CGか?」という面白い画を提示してくるところも、全体のテンポを崩すようなこれみよがしなものではなく気持ちがいい。
そして、ラスト寸前の主人公とある人物の対峙が残す“余韻”の映画的美しさ・・・!
これだから映画はやめられないのだ。
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