「デビッド・フィンチャーの帰還」ゾディアック ダース平太さんの映画レビュー(感想・評価)
デビッド・フィンチャーの帰還
「セブン」「ファイトクラブ」でハリウッドに衝撃を与え、一躍、人気監督となったデビッド・フィンチャー監督の最新作。前作「パニック・ルーム」の体たらくぶり(ソウル・バスのタイトルバックとカメラワークを除く)で、「この人どうしちゃったんだろう?」と、映画ファンをおそらく心配させた彼だけど、本作で見事に大復活。まさにデビッド・フィンチャーの帰還だ!
映画全編にみなぎる緊張感もさることながら、主演のジェイク・ギレンホールを筆頭に、マーク・ラファロ、ロバート・ダウニー・Jr.、クロエ・セヴィニーら役者陣のヒリヒリと心に迫る熱演を引き出した演出手腕も素晴らしい。映像のテクニックの評価が先行していた感のある監督だったが、本作でその演出手腕の高さが改めて証明されたのではないだろうか。次の1本が楽しみだ。
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