「やな時代に生きて、やなことをしたものです」私は貝になりたい shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
やな時代に生きて、やなことをしたものです
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映画「私は貝になりたい」(福澤克雄監督)から。
ストーリー的には、やや物足りなかったけれど(笑)
この映画を思い出すには、この台詞かな、と選んでみた。
従軍中の事件の戦犯として、拘留される部屋にいたのは、
なんと、SMAPの「草薙」くんだった。
今回の気になる一言は、そんな彼の台詞である。
「やな時代に生きて、やなことをしたものです」
重たい雰囲気の中、ボソッと呟いた言葉に力があった。
「士官の命令は、陛下の命令だ」と過酷な命令を出す辛さ、
そしてそれを実行しなければならない辛さ。どちらも辛い。
そう考えれば、今の時代、確かに違った意味で辛いこともあるが、
戦時中の彼らに比べれば、まだ耐えられる時代だと思う。
彼(草薙)が絞首刑にされる前日に出逢い、一晩で別れを迎える。
「一晩だけでしたがこれも何かの縁でしょう」の台詞が、
妙に面白くて、重い映画なのに笑ってしまった。(汗)
リバイバルとあって、ストーリーがわかっているのも、
ちょっと、新鮮さに欠けた理由かもしれない。
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