「重くも軽くもない。」私は貝になりたい AKIRAさんの映画レビュー(感想・評価)
重くも軽くもない。
清水豊松と房江の出会いから現在までを
散髪に重ねる開始後まもなくの回想の演出と,
美しい日本の四季の映像が素晴らしい。
中居正広の熱演も見事。
(見た目がちょっと若過ぎるのが惜しい)
ただ,物語は・・・いまいち。
主人公の清水豊松が,
ただ,出来ちゃった婚を嘆いているだけにしか見えず,
房江との間にあるはずの夫婦愛を感じられなかった。
強烈な反戦メッセージの込もった遺書に泣きはするも,
その感情は,戦争そのもの腹を立てただけ。
彼の,家族と自然への愛が見えなかったから,慟哭が中途半端。
つまらなくは無いし,悪くも無いんだけど,
若くて軽い人間ドラマがただ残念。
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