「中居くんと草薙くんの貴重な共演作だが。。。〜足りない「小市民感」と「薄幸感」」私は貝になりたい Haihaiさんの映画レビュー(感想・評価)
中居くんと草薙くんの貴重な共演作だが。。。〜足りない「小市民感」と「薄幸感」
2008年公開、配給・東宝。
【監督】:福澤克雄
【脚本】:橋本忍
主な配役
【清水豊松】:中居正広
【清水房江】:仲間由紀恵
【大西三郎】:草彅剛
【西沢卓次】:笑福亭鶴瓶
【教誨師・小宮】:上川隆也
【矢野中将】:石坂浩二
1.テレビドラマから始まった
フランキー堺を主役にしたテレビドラマ(現在のTBS)用に橋本忍が脚本を書いたのが最初。
人気を博し、フランキー堺をそのまま主役にして映画化された(1959年)。
ラジオドラマから、テレビドラマに、そして映画化された『君の名は』と同じ流れだ。
戦争を巡る人間ドラマは、当時を生きる人々の共感を呼んだ。
2.中居正広と仲間由紀恵
中居くんの見納めになる可能性もあるか、と思い録画した。
やはり、言うまでもなくフランキー堺が演じた清水豊松と、中居正広演じる清水豊松はまるで違う。
中居くんに「小市民感」を出せ、というのは無理だ。
中居くんはアイドルなのだから。
どんな悲痛な表情をしてみせても、感情移入できない。
仲間由紀恵が演じた妻・房江も同様だ。
彼女では「薄幸感」が出ない。
むしろ、署名活動に獅子奮迅の活躍を見せることで、中居くんから主役の座を奪った感すらある。
蛇足だが、
矢野中将を演じた石坂浩二も、ミスキャストだろう。
彼は軍人、特に帝国陸軍将官役に向かない。
石坂浩二の強み(特長)と真逆に思える。
3.まとめ
フランキー堺版も見たことがある。
創作だと分かっていても、豊松の上官や戦犯裁判の在り方に怒りが湧いてきたものだ。
中居正広と草彅剛の共演を観ることができたのは、いまとなっては貴重映像だろう。
☆1.0
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