「やっぱり玩具映画」トランスフォーマー odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
やっぱり玩具映画
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公開時はドキドキして観ていた筈なのだが余り好みという記憶がない。テレビでやっていたので観てみると冒頭のヘリコ型のブラックアウトの変身、基地の襲来シーンが良くできていたので驚いた。何故かと言うとジュブナイル、お子様向けの玩具映画という印象が強く残っており大人の鑑賞には耐えない作品と思っていたからだ。この映画、不思議なのはところどころだが見応えのあるシーンがあることです、冒頭もそうだったが特殊部隊の絡む戦闘シーンは大人向け、良くできている、この辺はクリーチャーもののハリウッドの歴史が活かされているからかも知れませんね。
キャッチはOKだったがその後のブレア・ウィッチ風の手振れ多用やフラッシュカットバック編集、早回しの変身、戦闘シーンはやはり見づらくて頂けない。一部スローのシーンがあったが大体は機敏な動き、スピード感重視なのだろう、反面、巨体の重量感がでないのでリアリティは今一つ。
金属生命体とはいかなるものか、妙に時代がかった大仰なセリフ回しも生命体、人間臭くするためか、造形とはしっくりこない、パッと見はアメリカ人の大好きなフットボーラ―のようだが金属片がごちゃごちゃしすぎて装飾過剰に思えてしまう、察するに玩具感を消すために凝ったのでしょう。反面、自動車をベースにするのは玩具市場を念頭においているからか、車は文化的にも身近ですし、古いカマロが新型に変身は痺れました。後のバンブルビー・ビートルものなどこの辺をフォーカスしたのは頷けます。
人間ドラマの方は明確な10代向け、やはり青臭さはおじさんには気恥かしい。2時間半近い長尺なのでお腹いっぱい、疲れました。
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