300 スリーハンドレッドのレビュー・感想・評価
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意外と
意外と面白かったです。
全体的にアメコミっぽい。ビジュアルとか衣装とか、良い意味で現実味が無い。CG駆使してますって世界。リアリティは無いので荘厳な歴史物を期待するとちょっと違うかもしれない。紀元前の話なので、こういう世界観もアリかなと。
司祭にオリンピックやるから戦争やっちゃダメと言われて、それじゃ国を乗っ取られるやんけ!と300の戦士で100万のペルシャ軍に果敢に立ち向かうも、結局負ける話。歴史全然知らなくて鑑賞後ググったら、色々面白かった。アテネとスパルタは二大ポリスだが、決定的に違うのは、スパルタは先住民が居たところを侵略して奪い取り、先住民を奴隷にしているので、度々起こる奴隷の反乱を抑えるために強力な軍事国家になったというところ。しかも優生思想のせいで人口が激減して国が滅んだ。戦士になれなそうな弱い人間が生まれないように外国人との混血もNGだし、戦士ではない男の姉妹が結婚したり出産することも禁じた。そりゃ当然人口減りますわ。
凄いなと思ったのは、このテルモピュライの戦いで生き残った息子たちが再度戦って、ペルシャを諦めさせたことだ。スパルタはヤバいぞ、やめとこうと思わせた。(この後アレクサンドロスが華々しく登場してギリシャ帝国時代へ突入するわけだが)戦えない人間はゴミクズという色々酷い時代ではあるが、なんか胸アツ。
で、続編は息子たちの勝利を描くのかと思いきや、テルモピュライの援軍ギリシャのドラマを題材にしているらしい。まぁ、勝つことが分かってて、親の仇打ちなら尚更誰も文句言わない正義の戦い…作るにはあんまり興味沸かないかもしれん。
ギリシャ神話に出てくる戦いの女神アテネが、スパルタ軍とそっくりな格好で描かれる事が多いですね。特徴的な兜、赤いマント、丸い盾。納得しました。
忍者仮面やモンスターに近い人間など、敵のビジュアルがバラエティーに富んでる
ストーリーは単純明快。歴史に詳しくなくとも問題なし。何も考えずに観れる脳筋映画。
ビジュアルの迫力があって面白かった。
味方はみんな腹筋割れてるゴリマッチョ。見るからに強そう。役者はこの映画のために鍛えたのか、元からマッチョを採用したのか気になる。裸に赤マントとかいう現代に居たらただの変態。何で服着ないんだろ笑
忍者仮面やモンスターに近い人間など、敵のビジュアルがバラエティーに富んでる。特に好きなのはクセルクセスの格好だ。ハゲでふんどしてアクセサリーじゃらじゃら。この得体の知らない不気味さが怖くて良い味してた。実際はどうだったか気になって調べたらただのヒゲ親父でちょっとガッカリ。さすがにコレは脚色だったか。
続編もあるみたいなんでサクッと続きも観ちゃおう。
86点 『スパルタ人よこれから地獄へ向かう!』
カッコイイ…筋肉ムキムキ野郎ども多いけどそれがいい!!ストーリー難しくてよく分からないですが映像でグロいですがしっかり戦いを見せてくれます。
CG多いなぁと雑音が多かったですが最後のシーンは感動してしまった。つい食べてたものを止めるぐらい映像に見入ってしまいました。
これがジェラルド・バトラーの始まりだったんだな…見て良かったです。お面被ると誰が誰だか分からない現象が出てましたが、まあそれはそれでいいか。
人間?じゃないやつ出てきてちょっとマッドマックス系強いんかと思いました笑
進め三百火の玉だ! 覚悟ガンギマリのマッチョ軍団、その官能的肉体美はR‐18級っ💕
古代ギリシア時代の都市国家「スパルタ」と、ギリシア支配を目論む大国「ペルシア」との熾烈な戦争を描いた歴史劇『スリーハンドレッド』シリーズの第1作。
ギリシア最強の軍隊を有するスパルタの王レオニダスの下に、ペルシアから使者が送りこまれる。服従を強いられたレオニダスだが、彼はそれを拒否。ここにスパルタとペルシアとの戦争が勃発する。
ペルシアの侵攻に備え、すぐにでも兵を動かしたいレオニダス。しかし、ペルシアの息がかかったエフォロイ(監督官)の妨害により戦争行為を禁じられてしまう。そこで彼は敵の大軍勢を食い止めるため、子飼いの戦士300人だけを連れ「灼熱の門」と呼ばれる街道に陣を取る…。
監督/脚本は『ドーン・オブ・ザ・デッド』のザック・スナイダー。
スパルタの王、レオニダスを演じるのは『トゥームレイダー2』『オペラ座の怪人』のジェラルド・バトラー。
スパルタ軍の兵士、ステリオスを演じるのは当時テレビドラマや舞台で活躍していたマイケル・ファスベンダー。本作は彼の映画デビュー作でもある。
鬼才ザック・スナイダーの名を世に知らしめたスペクタクル大作。原作は「バットマン: ダークナイト・リターンズ」(1986)などでお馴染みの天才アメコミライター、フランク・ミラーによる同名グラフィック・ノベルである。これは未読であります。
全世界で4億5,000万ドル以上の興行収入を記録し、2007年に公開されたR指定映画の中では最高のヒット作となった本作。描かれているのは今から2,500年も前に勃発したペルシア戦争であります。
やべーーーっ!!高校時代世界史で習ったような気がするが、この時代のこと全然分かんねえ💦スパルタってどこっ⁉
というわけで、映画鑑賞後久しぶりに古代ギリシアについてお勉強。
まず大前提として、古代ギリシャは今と違って1つの国ではなかったということ。スパルタ(バルカン半島の最南端)とかアテナイ(今のアテネ)とか、「ポリス」と呼ばれる大小200の都市国家がそれぞれ独立自治していた。統一国家による支配ではなく、市民による共和制により運営されていたこの体系は民主主義の先駆けといわれており、ポリスは「Politcs」(政治)や「Policy」(政策)の語源ともなった。
そんな民主的なギリシアだったが、だからと言ってそれぞれの都市国家が仲良し小好しだったわけではない。特にアテナイとスパルタをはじめとする周辺都市国家との間には不和が生じていた。そんな中でアテナイが頼ったのは、古代オリエント地方を支配していた強大な帝国「アケメネス朝ペルシア」(エジプトからトルコ、イランくらいまでが領地)。アテナイはペルシアと同盟を結ぼうとしたが、ペルシアはそれを拒否。同盟ではなく自分たちの配下に加わるようにアテナイに迫る。ここにアテナイとペルシアの交渉は決裂。2国間の関係は悪化してしまった。
紀元前499年、決定的な事件が起こる。ペルシアの支配下にあったイオニア地方(トルコの南西部)が独立を求めて反乱を起こしたのだ。イオニアはスパルタやアテナイに対して支援を要請。ペルシアと反目していたアテナイはこの要請を受けて軍を派遣する。しかし、この反乱は失敗。紀元前493年、反乱の中心となっていた都市ミレトスは陥落し、エーゲ海の諸都市はペルシアによって完膚なきまでに蹂躙された。
アテナイの介入を口実に、″王の中の王″ことダレイオス1世率いるペルシアはギリシアへの侵攻を開始。紀元前492年、小規模な遠征隊の派遣を皮切りに「ペルシア戦争」が勃発する。紀元前490年の「マラトンの戦い」(本作でも言及されていた「カルネイア祭」を理由にスパルタは不参加)ではアテナイを中心とした連合軍が勝利しペルシアを押し返すが、紀元前480年、王位を継いだ息子のクセルクセス1世(映画に出てきたピアスだらけの人)は侵攻を再開。30万~50万のペルシアの大軍勢がギリシアへと襲い掛かった。
と、ここまでが本作へと至る過程となります。一夜漬けなので間違っているところも多々あるかと思いますが、まあ大体こんなもんでしょう。
本作で描かれているのは紀元前480年に発生した「テルモピュライの戦い」という戦闘。この戦いでスパルタ率いる連合軍を打ち破ったペルシアはさらに南下を続け、ついにはアテナイを占拠してしまいます。しかし、「テルモピュライの戦い」とほぼ並行する形で行われていた「サラミスの海戦」でギリシア連合軍はペルシアに勝利。クセルクセスは戦意を失い、ペルシアへと帰国します。
残されたペルシア軍は、翌年ギリシア連合軍との総力戦「プラタイアの戦い」に挑みますが、指導者の居なくなった軍に士気があろうはずもなく、なすすべもなく大敗。これによってこの戦争の趨勢は決します。映画のエンディングで描かれていたのがこれ。ちなみに、語り部でもある片目の戦士ディリオスは創作の人物だが、彼のモデルとなったアリストデモスはこのプラタイアの戦いで雄々しく戦い、誉れある死を迎えたとのことです。
その後も膠着状態は続いたが、紀元前449年「カリアスの和約」によりついに戦争は終結します。これで平和になるのかと思いきや、その後はギリシアの覇権をめぐりスパルタとアテナイが対立。「ペロポネソス戦争」という戦いへと発展していくこととなるが、それはまた別のお話。…死ぬまでやってろ😅
仰々しすぎる画作り、やりすぎなアクション、多用されるスローモーション、歌舞伎かとつっこみたくなるほどの見得のしぐさ等々。監督2作目にしてすでにザック・スナイダーらしさは完全に完成してしまっている。一目見ただけで「ザックやんこれ!」と判断できてしまうのだから、彼の作家性…というか癖の強さにはオリュンポス山の神々すら絶句することだろう。とはいえ、今でこそ若干半笑いで語られるザックの作風だが、当時は本作で初めて彼の作品を観たという観客も多かったはず。そんな人たちがこの映画から受けた衝撃は尋常ではなかったことだろう。だってこんなん他で観たことないもん!今や世界的な人気監督となったS・S・ラージャマウリだって、絶対にザックの影響を受けているはず。『マン・オブ・スティール』(2013)など、DCコミックスの実写化がしょぼしょぼだったせいでなめられているけど、ザック映画のみがもつ破壊的な外連味はもっと評価されるべきだと私は思います。
ヴィジュアルを何より重視するザック監督。本作でもそのこだわりは爆発!この映画、なんとロケ撮影はペルシアからの使者が馬で駆けてくるその1シーンのみ。あとは全部スタジオ撮影なのである。『ベン・ハー』(1959)じゃないんだから💦
グリーンバックを用いた撮影により、背景や空などの景観は全てCG合成。それが生み出すのは、まるで原作コミックスの内容をそのまま三次元に切り起こしたかのような過剰で異常な神話的な世界。いや、大群に向かうスパルタ軍の血生臭くも芸術的な雄姿は、むしろ西洋絵画の実写化と言った方が良いか。とにかく、やりすぎなお話の内容も含めて全くリアリティはないのだが、この圧倒的な視覚体験には驚くより他ない。
グレーディングも、こんな不思議なものは観たことがない。カラーだけでなく、漫画のようなモノクロから、古写真のようなセピア色まで、画の色使いが場面場面によってころころと切り替わる。その中で、スパルタ兵の身に着けているマントの「赤」だけが常に赤く翻っており、この視覚的なショックが、スパルタ兵たちの強さと狂人性をより一層際立てているように思う。
このように、観客の度肝を抜くような映像が詰め込まれているのだが、本作1番のヴィジュアル・ショックはレオニダス率いるスパルタの精鋭300人、その鍛え上げられた肉体美である💕ギリシャ彫刻が生命を宿したかのような、均整の取れた肉体と甘いマスクを持つ美丈夫がズラッと立ち並ぶ様は壮観。布面積が極端に少ない衣装を身に纏い、くんずほぐれつの死闘を繰り広げる彼らの姿はほとんどゲイポルノの領域である。多分この映画がR指定になったのはスパルタ人がエロすぎるからだろう。若きマイケル・ファスベンダーも八面六臂の活躍を見せてくれるのだが、そのウホッ!いい男ぶりはすでに十全に発揮されているので安心して欲しい。…にしても、この頃のジェラルド・バトラーのフェロモンはハンパない。第2のセガールみたいになっちゃった今現在とはほとんど別人やないかいっ😅こんないい男がクマさんみたいになっちゃうんだから、げに時の流れとは恐ろしい。
少数精鋭vs大軍勢というシチュエーションや、民明書房も顔負けのトンデモスパルタ人描写には大いに楽しませて頂いた。濃厚なザック汁を堪能でき、大変満足したことは確か。
ただ、あまりにもスパルタを美化しすぎているあまり、ちょっとお話にねじれが生まれているような…。度々、「これは自由と支配の戦いだ!」みたいなことを言っているんだけど、スパルタはアテナイと違い君主制を採用している訳で、あんまり民主的な国家というイメージはない。大体、この映画では描かれなかったけどスパルタって他のポリス以上に奴隷を使役していたわけでしょ。そんな国の人に「これは自由のための戦いだ!」とか言われてもねぇ…。
また、本作はペルシア帝国を祖に持つイランから強烈なバッシングを受けているらしい。「ギリシア人はかっこいいのに、ペルシア人は化け物みたいなやつばっかりじゃねーかっ!ふざけんな!💢」という主張のようだ。…確かに。ペルシア側はほとんど『マッドマックス』(1979‐)な世紀末である。不死の軍団なんてあれ人間じゃないでしょ!あまつさえ、両手がギロチンになった怪物まで出てくるし…。時代考証もへったくれもあったもんじゃない。
本作は完全なファンタジーであり、史実よりも『ロード・オブ・ザ・リング』(2001)に近い世界観。ペルシア人がオークのような造形なのはその為だろうが、そりゃまあイランの人からしてみりゃ面白くはないわな。
レオニダスの奥さんのNTR展開とか何の意味があったのかよくわからないし、視覚的なところ以外ではう~んなところも多いのだが、この映像には何物にも代えがたい魔力がある。こんなにすごい映画はなかなかお目にかかれない!ザック・スナイダー味を堪能したい人には絶対おすすめ✨
※ペルシア人の死体を積んで壁を作るシーンに、今や映画監督として有名になったスタントマン、デビッド・リーチが映り込んでいます。どこにいるのかみんなも探してみよう!
300人でも多い
映画開始約17分後に美しい女性の変な踊りは素晴らしい。
巨人や巨大な象、遺伝子組み換えで生み出されたようなモンスターが登場し、露出度高めの戦闘服で肉弾戦を繰り広げる。
兵士が大人数という設定は良くない。
私の感覚では300人でも多いから、少ない兵士といえるのは30人くらいまで。
戦闘シーンはアクションというより、バイオレンス系ホラー映画のようなグロテスクさが印象に残る。
負けるんかい
こういう内容だとは知らず、ずっと傍観してたがもう少し早目に鑑賞すれば良かったと後悔した。あり得ない戦力差を、あり得ない力でねじ伏せ勝利に導くストーリーだと思ってたが、スパルタ人を忘れるな精神で闘い派手に散って行く男達の物語でした。まぁもう少しアニメ的な戦術や闘いで敵を押し返し、援軍到着で敵が後退したところで裏切り発動→王死亡で全軍突撃→エンディング、のストーリーを期待したけどね。普通に負けるんかい!と思った最後でした笑
結構キャストも中々で、若いファスベンダー観れて満足。まだ線が細くて少し笑ったけど。スナイダーらしい作品で、もう少し評価されても良かったと思うけどね。上映時間あと30分長くしてバトルを掘り下げてたら、違った評価だと思うなー。ちょいちょい他の映画の元ネタが入ってて楽しめたし、キングダムの桓騎ネタもあって少しびっくりした
こんな熱い作品まあ無いよね🔥
コミックの再現度はほぼ100% しかも全シーンが絵画のような絵力でスローモーションの巧さと 見事なオチで(あーマジかよ😢ってなってからのあのラストシーンはマジで震えたし🥹)余韻も残るしこの監督の代表作ですねー マネした作品は大量にあるけど
300レベルの作品は無いですね!
この作品の進化版が正にRRRだったりしますから🫡
グラディエーター2だと足りないってなっちまうよね300と比べたら🥹
半沢直樹かっ!
て言いたくなるほどの土下座イヤイヤ物語
ペルシャとスパルタのテルモピュライの戦いを描いた映画、ということになってるけど、歴史考証とかめんどくさい事はさておいて、100万のペルシャ軍にたった300人で防衛線を張ったレオニダス率いるスパルタ軍のガチな強さがテーマ。
いや、そのスパルタ式でお馴染みのスパルタン達がペルシャ軍…のはずなんだけど、もはや後半は人外に近い兵士をバッタバッタと倒していく。その戦闘シーンこそこの映画のキモ、というかそれ以外は目を瞑ってね、みたいな潔さ。
レオニダスことジェラルド・バトラーさん始めスパルタンの皆さんのごっつい肉体美。マッチョ好きなら涎が出そうな肉体美の数々がひたすら躍動するサマは圧巻の一言。もうこれだけでいいです。
ちなみに悪役のペルシャ軍を率いるクセルクセスは見た目のインパクトが絶大。大男、スキンヘッド、お化粧やアクセサリーコテコテ、しかし何よりすごいのはその美しい顔立ち。出番はそんなに多くないけど、存在感抜群だった。
多分、いろんな面でリアリティに欠けるし、景色も含めて実写なのにアニメっぽいし、ペルシャ人やハンディキャップのある人を怪物みたいに描いてて、観る人によってはなんじゃこりゃーなトンデモ不謹慎映画になるんだろうけど、ええのよこんなもんで。特にザック・スナイダー監督なんやから、ハナっからリアリズムなんて求めていないだろうし、細かいところは多めに見てあげてー。
と、割り切って楽しめたら星四つ。
肉体美を誇るジェラルドバトラーの存在感
ジェラルドバトラー扮するスパルタ王レオニダスのところへペルシア人が使いとしてやって来て服従せよと言ったためレオニダスは使いを殺した。
肉体美を誇るジェラルドバトラーの存在感が見事だね。厳しき強き者でも意外に繊細な心を持っていたね。全体的に時代がかった演出で戦闘シーンの迫力が凄くて疲れる映画だったね。
自由の為?
アメリカの映画は、「自由」を必要以上に強調しすぎる。
自由、自由と連呼する度に、鬱陶しく感じるのは私だけだろうか。
国の為、家族の為、名誉の為、それなりに説得力があるのに、
自由の為?
当時のギリシャ人に、そんな漠然とした お題目のような思想がある?
「自由」の言葉は、アメリカのプロパガンダだろう。
ストーリーも陳腐。王妃は自分を賢いと思い込んでいる上に自信過剰で、
思慮が浅く、衝動的に刀を振り回すヒステリックな女。
敵役の政治家などは、王を狙う程のスパルタの屈強の男であるはずなのに、
女の一撃をかわせない程弱く、裏切りの証拠品を(わざわざ)持ち歩く愚か者。
と良い所なし。
映像も斬首のシーンが多い点を除いては、指輪物語で見たような映像ばかりで、
斬新さは無かった。
ボディビルダーのような肉体のことを、鍛えられた肉体だと思っている人には、
堪能できる映画だろう。
普通すぎる映画
スパルタとペルシャの戦争を描いた映画。
特にストーリーが展開するわけではなく、ただ勇ましく戦うだけ。
別に退屈でしょうがないわけではないが、なるほどと思うシーンもない。
まあ映像はそこそこだったかな。
精鋭300人を率いるレオニダス王が漢らしすぎる!
無彩色に近い色合いが印象的で、ギリシャ神話を思わせる古代ギリシャを描いた映像が美しかったです。
バンバン血が出るわ斬られるわしますが色合いが工夫されているせいかグロくなかったです。一応R15指定。
古代ギリシャのテルモピュライの戦いを描いており、そのあたりの世界史を予習しているとさらに理解しやすいかと思います。
ストーリーについてですが、100万とも言われる大軍勢に300人の精鋭で挑む姿がかっこよすぎるのと、隊員をその気にさせ、軍を率いていくレオニダス王に心動かされます。戦い抜き、死をも恐れない覚悟や信念の強さが伝わるのだと思います。精鋭の300人が一糸乱れぬ最強のチームを形成しているのです。映画の舞台はさすがに現代の感覚とはかけ離れていて、槍と盾を手に対面して殺し合うという極端な状況ではありますが、学べることはあるなと思いました。
そして、戦う漢(おとこ)がかっこいい!肉体美がすごすぎ。ストーリーも漢らしい映画です。
肉体美と闘志が心に響く
数万のペルシア軍に僅か300人で対抗する史実に基づいた映画。
歴史に疎いのでどこまでが史実でどこからがファンタジーなのかは判断がつかないけど、重々しくも壮大な叙事詩を観ているかのよう。
コントラストが強く、色褪せた画面からはどこか不思議な神秘的な雰囲気が漂っていて、ギリシア神話を想起させる画面作りが印象に残る。
更に、屈強な男たちの彫刻のような深く立体的な肉体が並んでいて、美しいと感じる。
戦争を取り扱った作品には避けられない血や身体欠損のシーンは多いが、スローモーションなどの演出によって現実感が薄く、
芸術性を感じられるので特に身体欠損シーンが苦手な私でも平気だった。
屈強な男がその矜持を示し、己の身体だけで使命に殉じる姿は素直にカッコイイと感じられる。
あの肉体を手に入れるためにどれだけのトレーニングと時間が必要なのだろうか…
マッチョの皆さんに拍手。
スパルタの男気!
とにかく漢(おとこ)らしい映画です。
刃牙で言ったら花山薫が好きなら見るべき。
言葉が少ないため、映像の臨場感で映画を見せてます。やはり実話ベースですのでそちらが良いのかと。
古代ギリシャのテルモピュライの前後の戦いを予習して見るのも良いかと思います。
仕事の基準とコミットの大切さを体感する映画です!
たった300人で、ペルシア帝国に立ち向かう様を描いた映画です。
ペルシア帝国のクセルクセスの使者を一蹴し、スパルタの誇りと家族や国の未来を守るために、戦い抜くことをコミットしているレオニダスの生き様には、震えるものがあります。
300人で挑むという噂を聞き、かけつけた武装した友人たちとのやりとりに痺れます。
レオニダス:「そこのお前、仕事は?」
友人:「鍛冶屋です」
・・・
同様のやり取りを何度か繰り返した後、レオニダスが300人の部下たちに質問します。
レオニダス:「スパルタ人よ!おまえたちの仕事は?」
部下たち:「WAR!(戦争!)、WAR!(戦争!)、WAR!(戦争!)」
レオニダス:「見たか?兵士は我々のほうが多い」
仕事の基準というものの大切さを実感します。
300人で挑んだ結果、ほぼ全滅します。
しかし、その生き様や想いを受け継いだ人が、さらに次の世代に引き継ぎ、結果、大きな軍隊を率いて、さらにペルシア帝国へ挑むというストーリーです。
コミットすることのパワフルさを学ぶことができます。
スパルタ兵士に見事に剣で斬られた相手の血飛沫の描写が何とも残酷、且つ劇画チック
ザック・スナイダー監督(バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生等)による2007年製作の米国映画。
原題300、配給ワーナー・ブラザース映画。
スパルタという都市国家の歴史に興味が有り、視聴。ただ、歴史ものというより、超バイオレンスのアクション映画であった。
舞台は紀元前480年、スパルタ王のレオニダスとペルシア帝国(アケメネス朝、指揮するのはクセルクセス1世)が闘ったテルモピュライの戦いを描く。
男子が7歳になると母親から引き剥がされ、徹底的に軍事訓練を受けさせられるというスパルタの教育を、映像で象徴的に描いていたのが印象的。降伏求めるペルシア使者を殺してしまうレオニダスも野蛮であるが、オドロオドロしいペルシア側人間の描写が相当に差別的で、驚かされた。イランに関する2002年ブッシュ大統領による悪の枢軸発言、2006年の制裁開始を受けて、安心して敵に出来る相手ということなのだろうか。
スパルタ軍兵士が上半身裸なのは驚かされたが、この闘いを描いた絵画を見ると史実?重そうな銅製らしい盾を用いて、剣は勿論弓からも守るスパルタ軍隊の強力な防御能力に感心させられる。剣で斬られた相手の血飛沫の描写が何とも残酷且つ劇画チックで、主ターゲットとする米国人男性の鬱憤の大きさの様なものを感じてしまった。
敵役ながら、ペルシャのクセルクセス1世を、装飾的な衣装と共に、世界を支配しようとする誇大妄想者の狂気じみた執念を体現したブラジルの俳優ロドリコ・サンドロには見せられた。
製作ジャンニ・ヌナリ マーク・キャントン、バーニー・ゴールドマン、ジェフリー・シルバー、製作総指揮デボラ・スナイダー、フランク・ミラー、クレイグ・J・フローレス、トーマス・タル、ウィリアム・フェイ、ベンジャミン・ウェイスブレン。
原作は米国フランク・ミラー(グラフィックノベル『300』)、リン・バーリー、脚本ザック・スナイダー、カート・ジョンスタッド(ネイビーシールズ等)、マイケル・B・ゴードン。撮影ラリー・フォン、美術ジェームズ・ビゼル、編集ウィリアム・ホイ、音楽タイラー・ベイツ。
出演はジェラルド・バトラー、レナ・ヘディ、ロドリゴ・サントロ、デビッド・ウェンハム、ドミニク・ウェスト、ビンセント・リーガン、マイケル・ファスベンダー。
スパルタと聞くと、戸塚ヨットスクールを思い出すのは・・・
故石原慎太郎氏が支援者の会会長を務めていた戸塚ヨットスクール。体罰や虐待によって生徒を死に至らしめた事件は20年の時を経ても未だに鮮明な記憶として残っている。軍人を育て上げるわけでもなく、ヨットの訓練を通して「健全な精神と肉体を作ること」を目的としていたという、考えると戸塚宏の頭の構造が異常だとしか思えない。その戸塚ヨットスクールといえばスパルタ教育。映画に登場するギリシアのスパルタはスパルタ教育の語源である。
映像も原作者であるフランク・ミラー独特のアニメにも似た色彩感覚。CGやスローモーションを多用した迫力ある戦闘シーンなど、注目すべきところは多い。腕やら足やら首やらが遠慮なく斬られ飛んでいったしまうし、全体的に血飛沫が凄いのです。観客は完全にスパルタ重装歩兵の目線になっているし、どうせ相手は侵略者だからと、ハラハラしながらも感情移入しながら観ていられる安心設計。存分に古代ギリシアの歴史体験をできるようになっていました。
100万の軍勢とも言われるペルシア軍を向かえ討つべく、道幅の狭いホット・ゲートで陣を構えるレオニダス王(ジェラルド・バトラー)率いるスパルタ軍。最初は先陣部隊を蹴散らし、死体の山を築きあげ、やがて恐怖の不死部隊と戦うことになる・・・とにかく次から次へと無尽蔵に兵士を補充してくるうえに、人間じゃないものまで襲い掛かってくるのです。サイやら巨大象やら巨人まで。『LOTR』でファラミア役だったデヴィッド・ウェンハムもいるんだから、矢でも鉄砲でもオークでもドラゴンでも出しやがれ!てな気持ちにもさせられます。
いくら史実だからとはいえ、戦争とは悲惨なものです。「自由と民主主義を守るため」などという言葉も聞かれますが、スパルタなんて軍国主義そのものの国(ポリス)だし、元々は征服民族のドーリア人。一生国家に尽くす選ばれた軍人といっても、労働をしない『猿の惑星』におけるゴリラみたいなものなのです。「美しく死ぬことが本望」だなんて言葉が出てくるのは自爆テロや特攻精神と一緒。玉砕しても、国に残された兵士たちの家族や国民がペルシア軍に何をされるか心配じゃないんでしょうか?と、映画では感じてしまいます・・・実際には、戦った場所のテルモピュライとスパルタは遠く離れていて、途中にはアテネもあるのですが、映画を観る限りではそこまでわかりません。
歴史スペクタクル映画は好きなので、ある程度は楽しめました。間道を敵に教える醜い男の存在もよかった。しかし、せっかく長老会や王妃を騙すセロンも賄賂をもらっていたという裏を描くのなら、もっとわかりやすくしてほしかったです。それに石原氏が好きそうな題材ばかりを詰め込んであることも気になってしょうがない・・・(当時、石原氏嫌いであったため、失礼)
【2007年6月映画館にて】
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