「ディズニー映画屈指の名作」レミーのおいしいレストラン 蜷川吝塀さんの映画レビュー(感想・評価)
ディズニー映画屈指の名作
昨日(2025/01/06)頃、デルタ航空機内で久しぶりに観ました。吹き替え版は今回が初めての視聴です。
飲食店+ネズミという、最悪の組み合わせに着目したセンスにまず驚愕し、更に老人の住む家の屋根裏やゴミ捨て場、パリの街並み、下水道、レストランのフロアや厨房などの再現度の高さ(まだ訪れたことはありませんが💦)には感動を覚えました。それに加えたネズミ目線で流れる景色、疾走感は、この時代のディズニー作品ならではだと思います。
ネズミ界の超異端、明晰な頭脳と脅威の嗅覚を持つレミーが主人公です。味のハーモニーを仲間に知ってもらおうと努めている姿が微笑ましかったです。
リングイニという、元五つ星レストランであるグストウのレストランで勤めることになった青年は料理などからっきしで、明晰なネズミに調理を任せることに。
調理帽の中にレミーが隠れてリングイニの髪の毛を引っ張って操る姿は滑稽そのもので、エコノミー席の狭さ、不快感を忘れて笑ってしまいました(笑)
金目の料理長の憎みきれない小悪党具合に苦笑いしつつ、タフな女コレットのかわいらしい一面を見て“ツンデレ萌え”を開拓してしまったり、頭から尻尾まで満喫する事が出来ました。
ネズミ捕りの犠牲になったネズミの姿を隠さずに見せ、ネズミから見た人間は命を脅かす存在でしかなく、近づくべきではないというお父さんの意見はもっともですし、レミーが自分の才能を活かしてレストランで手腕を奮いたい気持ちも痛いほど分かるので、複雑な気持ちになりました。
料理評論家イーゴの声が、今は亡き家弓家正で、それだけで鳥肌が立って感動してしまいましたが、役所も完璧にハマり役で、ひとつくらい文句が言いたいのにありません(笑)
また大画面で観たい名作です。是非家族でどうぞ👋