「さすがブラッド・バード!」レミーのおいしいレストラン 青空ぷらすさんの映画レビュー(感想・評価)
さすがブラッド・バード!
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「ネズミが料理をするのが気持ち悪い」「不衛生!」というレビューをいくつか見かけて驚いた。
まぁ、大量のネズミが動く画面に生理的な嫌悪感を抱く気持ちは分からなくはないけど、ネズミをリアルに描くことがブラッド・バード監督の狙いでもあるしね。ネズミと厨房で料理するという一番かけ離れた設定で物語を進めるには、ネズミにリアリティーがないとダメだから。
「誰もが夢を叶えられるわけじゃないけど、誰もがどんな夢を持ってもいい」っていうメッセージはシンプルゆえに力強いし、本作の設定はそのまま差別や偏見のメタファーになってて、だから数々の困難を乗り越え、評論家に自分を認めさせるシーンにはカタルシスがあるんだよね。
もっと言うと、レミーにはブラッド・バード本人の経験や心情も乗っかってて、評論家の最後の記事は「こっちはこれだけの覚悟でやってるんだから、お前ら(評論家)も批判にはそれなりの覚悟を持てよ」っていうメッセージを突きつけてるように感じたりw
そういう意味では、ジョン・ファブローの「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」のテイストにかなり近いのかも。
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