「残すところあと2作」ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 Casaさんの映画レビュー(感想・評価)
残すところあと2作
現代のロンドンのシーンはビジュアル的に新鮮。ハリーを物語の中心に、余分な要素を削ぎ落として進める手法は、むしろ端折り過ぎと思わなくもないし、ストーリーの流れがわかりやすくなる分、ハリー以外のキャラクターの見どころがどんどん減っているのも残念だが、それは望み過ぎというものか。
ダークさも加速し、ずっしり重い。鑑賞後に思わず深呼吸。「コレはお子さまが見て本当に楽しいのか?」とも思うが、原作の第1作が発表されたのが97年。当時10代だったファンも、いまや20代。ファンの年齢層も上がっているので問題なしか。クライマックスの戦闘シーンは若干パンチに欠ける気がして惜しいが、このシリーズはこのクオリティとテンションを保ちながらここまできていること自体が奇跡的。残り2作、最後までつきあおうという気にさせてくれる。
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