遠い空の向こうにのレビュー・感想・評価
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【”僕らは宇宙に行く!”ビルドゥングスロマン映画の類稀なる作品。若きジェイク・ギレンホール、ローラ・ダーンの姿も印象的。炭鉱の町で暮らす高校生達が夢を抱き、仲間と困難に立ち向かう姿が心に残る作品。】
■米ソ冷戦時代のアメリカ。
炭鉱夫になるしか将来がない町で、高校生のホーマー(ジェイク・ギレンホール)は美しい軌跡を描いて飛ぶソ連のスプートニクを見る。
宇宙に魅入られた彼は変わり者のクエンティンを始めとした、友人たちと「ロケット・ボーイズ」を結成し、ロケット制作に夢中になる。
だが炭鉱夫に長である父親(クリス・クーパー)はそんな彼の姿を理解できなかった・・。
◆感想<Caution! 内容に思いっきり触れています。>
・恥ずかしながらの初鑑賞である。だが、作品が発する魅力にあっと言う間に呑み込まれた。
・炭鉱の町で暮らすホーマーを筆頭とした高校生達が夢を抱き、仲間と支え合い、さまざまな困難に立ち向かう姿が心に残る。
何度も何度も、ミニチュアのロケットを制作し(炭坑夫に、溶接をお願いしながら・・)自分達で見つけた”コールウッド・ミサイル基地”でロケット発射実験を何度もする姿。
・当初は彼らの行動を揶揄い気味に観ていた仲間達の中で、彼らの意志を唯一理解し、支援してくれたライリー先生の姿。(若き、ローラ・ダーン:善性が溢れている・・。)
・そして、彼らは地区の"科学フェア”を突破し、更に上位の"科学フェア”で、見事に金メダルを獲得する。
・彼らのロケット実験により起こったとされる山火事を、それまで数学が苦手だったホーマーが黒板に三角法の数式を書きながら、見事な論弁で反駁するシーンは、沁みたなあ・・。
・自分達を庇ってくれた、ホジキン病に侵され倒れたライリー先生に対し、敬意を払ったミス・ライリー号が、見事に宙を飛ぶシーンも心に沁みたよ。
<何故に、この作品が現在光が当たっていないのかは、良く分からないが(私の知識不足であろう。)昔気質な炭鉱夫の長である父親との衝突や葛藤及び母親が自分の息子が見つけた”夢”を応援する姿も丁寧に描いており、ラストに訪れるカタルシスを感じた際には
”この作品は劇場で観たかったなあ・・”
と思わせるほどのハイレベルなビルドゥングスロマン映画である。>
タイトルなし(ネタバレ)
間違いなくタイトルが良ければもっと有名になっていた作品。環境が許さないような夢を必死に追い続け、実現させた青年達の実話。実話だからこそ生まれた感動も多々あり、特別さを感じた。
主人公のロケットが炭鉱の町を一つにする演出も良く、廃れゆく町の人の希望を乗せて飛んでいくようにすら感じた。みんな揃って空を見上げることが素晴らしいことだと気付かせてもらった。
あまり素敵なストーリーでかつ実話である作品にケチはつけたくないが、ところどころ飛躍する話と簡単な数式が持ち上げられる点は気になった。
美しい親子愛と夢を追う素晴らしさに気づかせてくれ、これを見た後は夢に向かって努力する人を応援したくなる作品。
勇気ある研究者
10月の空
BSテレ東「宇宙の日」の放送で。
好きなものをとことん追求して、職業につなげた若者の話。実話がベースになってるそうだ。
炭鉱の町で育ったホーマーは、スポーツが得意な兄と違って、目立たない少年だ。炭鉱で働く父も、ホーマーより兄に目をかけている。この町に生まれた男は、みんな地下に潜って働くのが当たり前。ホーマーの父も頑固一徹、自分と同じ道に進むと、信じて疑わない。
自分がやりたいことが見つからないホーマー。ある日、夜空を移動する衛星を見てときめいた。自分もロケットを打ち上げたい! そこからロケット開発に熱中し、奨学金をもらって大学に行き、技術者になる。
あまり期待せずに見始めたが、父と子の確執、相互理解、親離れ、友情、など、ホロリとさせられる要素があり、良かった。「スタンド・バイ・ミー」的な部分もある。やさぐれた時に沁みる映画だと思う。
ロケット・ボーイズ〜夢を追う姿が眩しい✨
バージニア州の炭坑の町に住む、ソ連の人工衛星スプートニクに魅せられた男子高校生ホーマー・ヒッカム(ジェイク・ギレンホール)が、仲間と共にロケット打ち上げという夢に向かって突き進む。
恩師ライリー先生の的確なアドバイスや周囲の大人の助けを借り、炭坑事業で部下を束ね友を護る尊敬する父と時に衝突しながらも、置かれた状況に屈する事なく努力を重ねる姿が眩しく美しい。
ラストが感動的。エンドロールでの本人映像で、より感動が深まる。
-夢見るだけじゃ、道は開けないわよ
-心の声を聞きなさい
『国際学生科学技術フェア』
BSテレ東を録画にて鑑賞 (吹替版)
夢よどこまでも飛んでいけ
高く、高く飛んでいく…
人間、高く飛んでいくものを見ると、力が抜け、圧倒される。ロケットづくりの難しさや苦悩というより、炭鉱夫の親との確執を中心に描かれている。炭鉱しかない田舎町で育つと、アメフトで活躍し、奨学金を得て大学に行くか、高校卒業し、炭鉱夫として働くしかない。そんな決まった将来、父親のような生き方をしたくないホーマーは仲間たちとロケット作りに没頭し、やがてはサイエンスフェアで最優秀賞を受賞するまでになる。そこにたどり着くまで、校長に反対されながらも、彼らを応援するライリー先生が素晴らしい。早く亡くなってしまわれ、惜しい人だ。多感な時期に会う人、環境によって、その後の人生が大きく変わる。ラスト、実話ということと、ホーマーがNASAのエンジニアとなっており納得。ジェイクもクリスも適役。
夢見る少年たちと家族の絆。
本作の内容の構成はドキュメンタリーのような話でもあるため、特別展開が凄いとか珍しいなどというものはないのだが、とても心温まる、それどころか観ている側にやる気が満ち溢れてくるようなそんな映画になっている。
ネタバレは避けるのだが、家族との衝突を描く映画は数多くあるだろう。だが、この映画は炭鉱夫やNASAのロケット打ち上げに感化された少年達など当時存在しただろうと思われるリアリティ溢れる設定のおかげで終始現実味を帯びている。そこがこの映画を良くしていると思う。
努力が実るとは限らない、この言葉は真実ではあるが、この映画を観れば夢をみることの素晴らしさ、それに向かって努力することの美しさ、努力の積み重ねで段々と夢に近づくことの達成感を味わいたくなる事だろう。
ストーリーだけではなく、観ている人の今後の人生をより充実したものに変えてくれるような素晴らしい映画である。
もっと有名になるべき作品
やりたいことをやれる幸せ。
いいですね。
非常にいい映画ですね。
父親の理想とか夢、息子に引き継ぎたい自分の誇り
その想いも素敵なのに
息子は息子の人生があって自分の好きなように自分の長所をもっと目指していきたい
最後にそれがいい意味でクロスするのが最高にグッときます。
自由にやりたいことをやれる
それがどんなに幸せなことなのか
『僕は宇宙を見たいんだ』
で父親をオトす瞬間。グッときました。
最高でした。
成功にはいろいろな応援があって、みんなの協力があるんですよね
成功者だけ目立ちますが
必ずその支えがいるんですよね。
よかった!
もっと早く観ればよかったな。
いい話だった。
実話ベースだからなおさらか。
スプートニクを見た少年がロケットを飛ばしたいと突拍子もなく思いつく。
最初の大失敗から徐々に力を合わせて工夫を重ねていく。
4人の少年を街中みんなで応援するところがよかった。
失敗を繰り返しながらも諦めない。
生きていれば、続けていけばいつか夢が叶う。
単純だけど忘れがちなことを思い出させてくれる。そんな作品。
それにしても炭坑って、全盛期は良かったのかもしれないけど、世界的に?親子の確執が生まれやすい?いくら頑張っても、枯渇してしまったら町そのものがなくなってしまう。資源は無限ではない。
ちょうど下降し始めた頃の作品が多いからなのかな?
炭鉱と宇宙との対比
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