ヴァージン・スーサイズのレビュー・感想・評価
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憂鬱な内容を映像美、音楽で不思議に表現した映画
話の内容自体はとても暗いハズなのに、不思議な世界観を持つ映画です。
キルスティン・ダンストが演じるラックスの印象が物凄く強い。
美しい映像と70年代音楽。
ソフィア・コッポラ監督の世界観がすごい。
逆にソフィア・コッポラ監督が作るこんなに鬱じゃない、ガーリー映画も観てみたいかも。
死によって姉妹は、永遠の生を手にした。
映画が日本で公開された2000年の雑誌で、林文浩氏が残したレビュー、
「この映画の魅力は、悲劇的で救いようのない結末でありながらも、観るものに決してネガティブな印象を与えない演出の上手さであろう。それは、死よりも生がより魅力的に描かれ、姉妹の存在、行動に一喜一憂する少年たちの感情は、最後の休日を楽しんでいるようで、反対にもの悲しく滑稽である。この映画で最も幸せな瞬間と言っていい、ダンスパーティーに向かうシーン。そして、ラックスの朝帰りによるささやかな自由の崩壊。家に閉じ込められた姉妹は、むせかえるような女の匂いを充満させ、死の影にに蝕まれていく。孤立してしまった彼女たちに必死になってコンタクトを試みる少年たち。孤立し、絶望し、死と隣り合わせになりながらも彼女達は輝きを失わない。励まされ夢見ているのは少年たちの方である。
5人の美しい姉妹は自ら命を絶つ。まるで永遠の生命を得たように。そして、残された少年たちは、今が永遠でないことを知り、彼女たち以上に不自由な大人になっていく。」
結局、姉妹が助けられなかったのは、だれも彼女たちを理解しようとしてないし理解できなかった。それを悟った彼女たちは、別の手段で、自分たちの美しい命を守ったのである。
映画タイトルそのまま。 はたらかせるのは頭じゃなく。
愛や孤独、不偏的で永遠のテーマ
ざんこくとガーリー
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