「最近の邦画より楽しめる」アナザヘヴン エリセさんの映画レビュー(感想・評価)
最近の邦画より楽しめる
こうして今観ると、今世紀初めはまだ日本にも全盛期の映画作りのノウハウが少し残っていたことを感じる。しっかりとおもしろい。ジャンル映画としては、最近の邦画のそれより楽しめるのではないか。
筋は「ヒドゥン」その他のSFの流用で目新しさはないが、料理をする設定はよかった。捜査員が現場のアパートの部屋から次々にまろび出て、ゲーゲーやるシーンは素晴らしい。
江口洋介が松雪泰子の顔面を拳で殴りまくるシーンもよかった。もう終わりかと思ったらそこからさらに何発も殴るとか、今ではちょっとできない演出。
最後はしっかり爆発炎上させて締めるし、お見事。
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