リプリーのレビュー・感想・評価
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4.2
思った以上にドロドロな映画だった。
某脳科学者のツイートをきっかけに見た。ぼくは結構好きな映画だった。でも少しドロドロすぎた。
下層階級の男がいろんな嘘をついて、それを良心の呵責なしに守り通す話。人を殺しても、何食わぬ顔をして嘘をついている様子は少し怖くなるほどであった。でも主人公の行動に共感と言うか、理解できないことはなかった。
一般に嘘をつくことのコストのでかさの教訓や人間の欲望・悪心をテーマにしているのだと思うけど、ぼくはあの事を思い出した。経歴詐称の罪で話題になったショーンKの事。もし彼が今この映画を見れば涙するだろう。ディッキーと仲良くなるためジャズを無理に勉強したり、ディッキーのいい親と関係を作るため同級生と名乗ったり、ショーンKと重なるところが多々ある。
ショーンKの事で一番悪いのは、彼が嘘をつかなくてはいけないような空気を作ったぼくたち大衆が悪いと思う。高学歴やハーフと言ったレッテルをぼくたち大衆が望み、そうであるべきだと陰で怒鳴ってるよう。
そんな事を思い出し、とても知的な映画だなあと思った。隠れた名作だね。
見ていて心が痛くなる。
上流階級と下層階級。
セレブと貧乏人。
気弱な青年を演じながら野心を隠せず
あるきっかけで罪を重ねてゆく。
アラン・ドロン演じた太陽がいっぱいの
リメイク?原作にしては当作品は後半の
犯罪臭のがぷんぷんな場面の連続の生々しさは
端正で派手なアラン・ドロンではなく、
暗さとシャイさを併せ持つマット・デイモンが
良く合うと思う。
まばゆくキラキラした憧れの生活の片鱗に
触れた時からそれをてに入れる野心と
気弱な青年が重ねて行く犯罪。
ナイーブな役どころを上手く演じています。
又、金持ち放蕩息子を演じるジュード・ロウ。
これがはまってます。
回りの女性も素敵な女優が大勢出演してます。
全体的に感じた後半の痛々しさはキラキラした
女優がはでな分際立ってます。
田舎の若者が落ち込む痛々しい罠が
見ている側を惹き付けます。
ヤンデレのマットデイモン
稀有な映画
ジュード・ロウの存在感すごいです!
キャストはとても豪華で全体的なストーリーはよかったけど、人物描写が少なくて私には物足りなかったです。
物語の序盤、お金持ちのディッキーの父親がリプリーに息子探しを依頼するくだりが、しっくりきませんでした。突然すぎました…汗
中盤でディッキーとリプリーが船に乗る大事なシーンでも、リプリーの心の揺れ動きをもっと描いてほしかったかなぁ。
終盤にかけてサスペンス要素が加わり、リプリーがギリギリのところで逃げ回るところはよかったのに、急に呆気なく終わりました。
作品そのものはいいはずなのに、何だか惜しい感じがしました。
ただ、ディッキー役のジュード・ロウは前半しか出演しませんが、とても存在感があって役にはまっていました。
太陽がいっぱいのリメイクではない
総合:80点
ストーリー: 70
キャスト: 90
演出: 85
ビジュアル: 85
音楽: 80
名作「太陽がいっぱい」と同じ原作ですが、こちらのほうは原作により忠実な別作品だそうです。作品としては悪くない。
マット・デイモンには「太陽がいっぱい」のアラン・ドロンのような屈折した野心あふれるぎらぎらした若者といった雰囲気はあまり出ない。むしろ嘘を重ねていくうちに流れの中でどんどん深みにはまっていくずるくて弱い人物。劣等感を抱えて内向きに屈折した人物という意味ではデイモンもいいかもしれない。
主人公よりも本作品では不良息子を演じたジュード・ロウが存在感が高い。ただしイギリス人のロウはアメリカ人役なのにイギリス英語そのままなのはご愛嬌。
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