リプリーのレビュー・感想・評価
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元の作品を見てないので比較は出来ないが、とても良い作品。 ストーリ...
元の作品を見てないので比較は出来ないが、とても良い作品。
ストーリーも引き込まれたし役者さんの演技も良かった。
気持ちが分かる
高校の頃に観た時は認めたくなかったけど、トム・リプリーの気持ちが分かるから、この作品が好きなのだなと再確認。
憧れて、認められたくて、自分を一番に思って欲しくて、その人になりたい。
トム・リプリーはその行動が行き過ぎたけど、ずっと誰かに対して抱いてた感情と一緒だなと思った。
映画はだいたい三部構成になってるのかな?と思う。リプリーがジュードロウに出会い憧れ行動を起こし、その結果がもたらすリプリーの辻褄合わせ、パルトロウの疑いとお父さん弁護士の登場から結末。
リプリーがどんどん大胆に攻めこそ最大の防御なりと言わんばかりにギリギリの?行き当たりバッタリに攻めて行く様が面白い。
そして、ジュード・ロウの色気が凄い。
若い頃のスター達を見るのが楽しかった、という印象だけが残る。「太陽...
若い頃のスター達を見るのが楽しかった、という印象だけが残る。「太陽がいっぱい」、、というフレーズに期待したが的はずれでガッカリ。後半は短絡的すぎて退屈してしまった。
こんなマット・デイモン初めて!
宇宙に飛び出てない、アクションもしないマット・デイモンさん。
でもピンチに陥るのは変わらない。
見るのがこのタイミングになってしまったけど、新鮮だった。
アラン・ドロン主演の「太陽がいっぱい」を見よう見ようと思っていて、偶然やっていたこちらの方を先に見ることになった。
ジュード・ロウが演じた、軽薄なお金持ちのイケメンが似合っていた。
追い詰められていくトム・リプリーを見ていてハラハラドキドキした。
ピンチをやっと切り抜けたと思ったらまた殺しちゃうし…。
もうそのあたり一帯の国を離れろよ!と思ってしまうけど、あの生き様がトム・リプリーなんですね。
邪魔する者は全て
マット・デイモンとフィリップ・シーモア・ホフマン、以前から似てると思ってたけど、共演シーンで観ると、二人とも全然似てない。笑
「太陽がいっぱい」より、本作の方が結構ハラハラドキドキしました。
役は違うけど、ジュード・ロウの格好良さは、アランドロンに劣ってない。
自分の脅威となりうる可能性が僅かでもある者は、一人残らず抹殺とは…恐ろしいですね。
4.2
思った以上にドロドロな映画だった。
某脳科学者のツイートをきっかけに見た。ぼくは結構好きな映画だった。でも少しドロドロすぎた。
下層階級の男がいろんな嘘をついて、それを良心の呵責なしに守り通す話。人を殺しても、何食わぬ顔をして嘘をついている様子は少し怖くなるほどであった。でも主人公の行動に共感と言うか、理解できないことはなかった。
一般に嘘をつくことのコストのでかさの教訓や人間の欲望・悪心をテーマにしているのだと思うけど、ぼくはあの事を思い出した。経歴詐称の罪で話題になったショーンKの事。もし彼が今この映画を見れば涙するだろう。ディッキーと仲良くなるためジャズを無理に勉強したり、ディッキーのいい親と関係を作るため同級生と名乗ったり、ショーンKと重なるところが多々ある。
ショーンKの事で一番悪いのは、彼が嘘をつかなくてはいけないような空気を作ったぼくたち大衆が悪いと思う。高学歴やハーフと言ったレッテルをぼくたち大衆が望み、そうであるべきだと陰で怒鳴ってるよう。
そんな事を思い出し、とても知的な映画だなあと思った。隠れた名作だね。
見ていて心が痛くなる。
上流階級と下層階級。
セレブと貧乏人。
気弱な青年を演じながら野心を隠せず
あるきっかけで罪を重ねてゆく。
アラン・ドロン演じた太陽がいっぱいの
リメイク?原作にしては当作品は後半の
犯罪臭のがぷんぷんな場面の連続の生々しさは
端正で派手なアラン・ドロンではなく、
暗さとシャイさを併せ持つマット・デイモンが
良く合うと思う。
まばゆくキラキラした憧れの生活の片鱗に
触れた時からそれをてに入れる野心と
気弱な青年が重ねて行く犯罪。
ナイーブな役どころを上手く演じています。
又、金持ち放蕩息子を演じるジュード・ロウ。
これがはまってます。
回りの女性も素敵な女優が大勢出演してます。
全体的に感じた後半の痛々しさはキラキラした
女優がはでな分際立ってます。
田舎の若者が落ち込む痛々しい罠が
見ている側を惹き付けます。
ヤンデレのマットデイモン
前知識無しで見たので、驚きました。
繊細で衝動的なキャラクターはマットデイモンにはまり役ですね。
序盤はまさに太陽のようなジュード・ロウのセクシーさにかくれていましたが、新しい人生を夢見ながら、目をそらしたい過去を蓄積し続けることになるトムを演じるマットデイモンの演技に釘付けです。
ストーリーとしても、振り返ってみると細かなセリフとエピソードで、セクシャルマイノリティのボーダーをハラハラするサスペンスに仕立てているといった感じ。
映像と音楽もみどころ。
稀有な映画
好きな俳優さん女優さんが沢山出ているからと軽い気持ちでみていたので私としては衝撃的でした
ストーリーがとても変わっているので笑笑 どうなるか予想できないのが魅力の1つ。
マットデイモンの演技力の高さが感じられる映画だったと思います。なので観ている自分もハラハラして心臓バクバク笑
街の風景も衣装も素敵で、大満足。
観て良かったと思える作品です。
ジュード・ロウの存在感すごいです!
キャストはとても豪華で全体的なストーリーはよかったけど、人物描写が少なくて私には物足りなかったです。
物語の序盤、お金持ちのディッキーの父親がリプリーに息子探しを依頼するくだりが、しっくりきませんでした。突然すぎました…汗
中盤でディッキーとリプリーが船に乗る大事なシーンでも、リプリーの心の揺れ動きをもっと描いてほしかったかなぁ。
終盤にかけてサスペンス要素が加わり、リプリーがギリギリのところで逃げ回るところはよかったのに、急に呆気なく終わりました。
作品そのものはいいはずなのに、何だか惜しい感じがしました。
ただ、ディッキー役のジュード・ロウは前半しか出演しませんが、とても存在感があって役にはまっていました。
マットがジミーちゃんに似てた頃
この映画を観た当時は
マット・デーモン、カッコ悪すぎるよ。
と、ちょっと腹がたった。
原作の大ファンなので、リプリーには魅力的であって欲しかった。
リプリーは、息を吐くように嘘をつく犯罪者で本当は許しちゃいけない存在なんだが、
モラルの境目が少し変な原作者のハイスミスは、そんなリプリーを魅力的に描いた。
それなのに映画では寂しくて可哀想な人っていう印象になってたもんなあ。リプリーは同情ではなく憧憬の対象なのになあ。
ヒッチコック(見知らぬ乗客)やルネ・クレマン(太陽がいっぱい)は、ハイスミスの小説を映画化しつつもアイディアだけ使用してアンモラルな本質は絶妙に避けていた。本作は避けずに作ろうとしたのかもしれないが…。
肝心の主役がなあ、ジミーちゃんって…。と、ちょっと悲しくなった映画であった。
(他の作品でマット・デーモンがジミー大西に似ていると思ったことは一度も無いので時期が悪かったのかもしれないなあとも思う。)
太陽がいっぱいのリメイクではない
総合:80点
ストーリー: 70
キャスト: 90
演出: 85
ビジュアル: 85
音楽: 80
名作「太陽がいっぱい」と同じ原作ですが、こちらのほうは原作により忠実な別作品だそうです。作品としては悪くない。
マット・デイモンには「太陽がいっぱい」のアラン・ドロンのような屈折した野心あふれるぎらぎらした若者といった雰囲気はあまり出ない。むしろ嘘を重ねていくうちに流れの中でどんどん深みにはまっていくずるくて弱い人物。劣等感を抱えて内向きに屈折した人物という意味ではデイモンもいいかもしれない。
主人公よりも本作品では不良息子を演じたジュード・ロウが存在感が高い。ただしイギリス人のロウはアメリカ人役なのにイギリス英語そのままなのはご愛嬌。
自分を否定するということ
余韻の残るよく出来た映画でした。
ただ、かなり引き込まれるしすっごく面白いし蛇足に感じる部分もなかったので、変な感覚で自信もないしなんとなく感じたことに過ぎないのですが、一つ一つもう少ーしずつだけを短くまとめた方がよりいいものに仕上がったのかなとも思いました。
本作は人間のイヤな部分に焦点を当ててエグります。イタリアの綺麗な風景やファッションやインテリアがそれを半減してくれて(目で楽しい!)、怪しい雰囲気が見事に立ち込めていました。好きな雰囲気作りです。
「いいなー」は憧れという前向きな感情だけでなく、時に嫉妬、劣等感、嘆きといった“イヤな自分”と対面する感情にも化ける。
特に、努力だけではどうにもならない生まれや育ちや容姿や天性の才能なんかで自分にないものを持つ誰かを羨ましく思ったりする。
また人間というのはややこしくて、欲求は尽きないしそこに“情”やメンツや慣れや更なる拍車をかける。自分の魅力に気付かず、長所や特技を伸ばすことは目を向けない。
主人公も最初は少しの非日常感を楽しみたかっただけなのかもしれない。憧れが恋心に代わり、殺意に代わり、嘘をつく。また嘘を重ねる。もう引き返せないとまた罪を犯す。その繰り返し。
あの後味の悪いラストもあれだからこそ本質をついていてよかったです。
ツイてたってお金があったって自分を偽ると決して“豊か”にはなれない。
十人十色って本当にステキな言葉だと思います。
相対的にじゃなく絶対的に誰でもない自分という存在を誇りたいですね。(ちょっと違うけどw、ナルシストってしあわせだし素晴らしい才能だと思います)
自分自身をしっかり愛してる人ってどんな場所にいても輝いてます。
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