恋愛睡眠のすすめのレビュー・感想・評価
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年取ってから結婚しよっかな・・・それまで寝る
イラストレーターとして母に仕事を紹介してもらったつもりだったステファン。職場ではヌードカレンダーの写植貼りと週刊スキーの仕事。だけど、彼の描くイラストは世界の大惨事・・・
家に帰れば、ステファン放送局で夢を作るための独特世界を演出する。隣人とは思われたくないので、一旦階下へ降りてから自室に戻る・・・それを見られたため、ステファニーも友人ゾーイもおかしな人だと認識してしまう。
発明家だった父の影響と、幼き頃から夢と現実のはざまを彷徨ってしまう青年ステファン。クレイアニメーションのような、モンティ・パイソン風であるかのような幻想的な映像。純情すぎる28歳男性であることや、同僚ギイがセックス好きであることもその対比を一層際立たせている。「70歳になったら結婚してくれる?」というセリフが妙に印象的だ。
ガエルの作品群の中では最も面白くなかったし、シャルロットにしても彼女の魅力が全く引き出されてない(もっとエロくなきゃ・・・)。
アート感覚溢れる独創性
難解だった
妄想面白い
主人公の夢や妄想の特撮が凄まじくて楽しいのだが、ストーリーが退屈だった。特に終盤の馬に段ボールで装飾していたのが、本末転倒な感じで面白かった。
岡田斗司夫さんのニコ生によく出て来る段ボール作家の作品にイメージが似ていて、彼女の作品もこのような映画で使ってもらえればいいなと思った。
登場人物はリアルなのだが、全然魅力的じゃなくて誰とも友達になりたい感じがなかった。そんな連中がくっついたり離れたりしてもどうでもよかった。
可愛いラブストーリー
妄想パワー炸裂
夢って・・・
アイデアはいいけど『アメリ』を意識しすぎ
DVD鑑賞。
『ヒューマンネイチュア』も『エターナル・サンシャイン』も、チャーリー・カウフマンの脚本はいいけど、それに対するミシェル・ゴンドリーの演出アプローチがあまり好きではなかった。今作は自身が監督・脚本したことで、その理由が明確になった。
第一に、「現実と夢の世界を行き来する」というワンアイデアをイマジネーションだけで映像にしている。その世界観は感覚的なもので、そこに深みとか思いいれといったものが感じられない。
第二に、思考が幼稚。『アメリ』の男の子版というような、自分の世界に閉じこもるイジイジ少年が、同じような世界観をもった不思議ちゃんな女の子に出会う…という話だが、彼らの行動はまるで10代の恋愛。大人は恥ずかしくて観ていられない。
第三に、映像が少女趣味で軽い。『アメリ』を真似ているようだが、ジュネ監督の作品への思い入れやこだわりと比べてしまうと、演出も脚本もジュネの足元にも及んでいない。
その全編に漂うふわふわとした軽さが感覚的に合う人はいいのだろうが、私はもっと作品に厚みがある方が好みだ。
主人公もビジュアル先行の人選。ガエル君は、もっとセクシーでマッチョな印象が強いので、かなりの違和感を感じた。イライジャ・ウッドやトビー・マグワイアの方が適任だろう。
20代前半くらいまでのアート系作品が好みの人にはいいかもね。
白昼夢妄想にどこまでつきあえるか
所詮、男なんざぁ妄想する女々しい生き物であり、まあ共感できるところもあるんだが、後半はヒロイン同様、主人公の自己中な幼稚さに付いていけなくなった。とはいえ、ベルナルはチャーミングだし、ゲンズブールもいい歳のとり方をしている。ゴンドリー監督も肌の合う方ではないが、アナログな夢の描き方は面白かった。
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