「この先、これを超える映画に出会えるだろうか」ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 Rさんの映画レビュー(感想・評価)
この先、これを超える映画に出会えるだろうか
終わってしまった。切ない。この物語をずっと観ていたかった。
美しくて、壮大で、これ以上無い最高の映画だった。この先どんな映画を観ても物足りなく感じてしまいそう。
感情移入しすぎて、戦いのシーンは兵が犠牲になっていくのが辛かった。恐ろしい敵が次々出て来るし。何度も、もう無理だ!逃げて!と思ったけど、諦めずに戦い続けてみんな本当に格好良かった。
やっぱりアラゴルンが大好き。今まで観た映画の中で一番好きなキャラクターになった。強くて、勇敢で、優しくて、野性味と気品と色気を兼ね備えていて、もう全てが格好良い。出会えて良かった。
レゴラスも綺麗で強くて頼りになって、弓で敵を正確に射抜いていくのが格好良かった。ギムリとのコンビも良かった。“友の隣”ならいいんだって。仲良しでニヤニヤしてしまった。
あと今回はエオウィンが頑張った!「私は男じゃない!」とナズグルの大将を倒したシーンは興奮した。
挙げればきりが無いくらい、感動するシーン、迫力あるシーンがあったけど、その中でも一番印象に残ったのは、ファラミアが父の命令で出撃していくシーン。ピピンの歌がまたなんとも言えず美しくて、物悲しくて、胸が締め付けられた。ファラミアはもう生きて戻らないと思ったけど、お馬さんありがとう。最後の戴冠式で笑顔が見られて良かった。幸せになって欲しい。
唯一残念だったのは、フロドに主人公としての魅力をあまり感じられなかったところ。
優しい心を持っているし、最後まで頑張ったけど、サムを疑って「出ていくのはお前だ」と言い放ったシーンは正直イライラした。これまでどれだけサムに支えてもらってきたか。指輪(とスメアゴル)のせいとはいえあんまりじゃないか。
サムは食料だって多めにフロドに食べさせたし、水だって分けてあげたのにお礼の言葉も無かった。極限状態だったし仕方ないのかもしれないけど。
最後も指輪投げ入れないし。
まあ何はともあれハッピーエンドで良かった。
主人公のフロドが霞むくらい周りの人たちが良かった。フロドを背負うサム、格好良かった!サムもそうだし、全ての仲間の支えがあって、フロドは成し遂げられたと思う。
スメアゴル、最後は良いスメアゴルになって終わって欲しかったな。