劇場公開日 2004年2月14日

ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 : 映画評論・批評

2004年2月16日更新

2004年2月14日より丸の内ピカデリー1ほか全国松竹・東急系にてロードショー

やっぱ興奮するのはビジュアルでありアクション

「エモーショナルな演技と物語は、どんな特殊効果にも優る」――不可能と言われた「指輪物語」の映画化に挑戦し、見事それを可能に変えたピーター・ジャクソンは、今回の経験を通して前記のことを学んだそうだ。でも、そんなことないんだよね。やっぱ興奮するのはビジュアルでありアクション。つまり映画ならではの醍醐味につきてしまうのだ。

たとえば今回のハイライト、ぺレンノール野の合戦。オリファントとゴンドール軍のバトルなんて、原作を読んで頭に描いた絵を軽く上回る。もっと言うなら「スター・ウォーズ/帝国の逆襲」の惑星ホスのバトルさえ凌駕する、悔しいけど。そもそも物語はすでに分かっているわけだから、あとはそれをどう見せるか。それが監督の腕前であり、この手の映画のお楽しみだと思うのだ。と言うことは、このシリーズの勝因は、ビジュアルに手を抜かなかったこと。ダークな世界をそのまま創り、クリーチャーたちをリアルに動かし、アクションをしっかり描いたから。そこにこだわったからこそ、トールキンの語りたかったことが伝わったのだ。そのこだわりが炸裂したこの最終章、素晴らしいの一言です。

(渡辺麻紀)

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る
「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」の作品トップへ