「本物の仲間、本当の勇者達。」ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 クリッターさんの映画レビュー(感想・評価)
本物の仲間、本当の勇者達。
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自分の中で未だにロード・オブ・ザ・リング(ホビット)三部作を超えるファンタジー映画に出会っていない。
中でも王の帰還は突出した完成度でペレンノール野の合戦の映像の出来映えは10年以上経った今でも、とてつもないスペクタクルさを発揮している。
圧倒的な戦力差で勝てるはずがない、それを分かっていながらもサウロンの眼をフロドから反らすために黒門に赴き、堂々と敵の前に立ち塞がった旅の仲間達。
どこぞやの某海賊漫画で見られる様な、連呼すれば連呼するほど薄っぺらく聞こえる物とは全く違う、本当の「仲間」という物がそこにはあった。
極めつけは使命を果たさんと滅びの山を目前にして等々力尽きようとしていたフロド・バギンズを今までずっと支えて来た勇者サムワイズが放つあの台詞。
「俺に指輪は運べねぇ、けどフロド様は運べます!!!」(この時、お前さっきまでポケットに入れて運んでたじゃねぇかと突っ込んではいけない。フロドに渡す寸前にあのサムが一瞬躊躇う描写がある。それほどまでに強烈な魔力を指輪は持っているのだから。)
この台詞にこのシリーズの全てが凝縮されてると思う。
本編時間がかなり長い上、三部作なので全てを観るには少しばかり体力がいるかも知れないが、是非とも観て欲しい。
本物の「仲間」、本当の「勇者」を存分に感じて欲しい。
このシリーズに出会えて誇りに思う。
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