「The return of the king. 感無量!ピーター・ジャクソン悲願の三部作ここに完結。」ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
The return of the king. 感無量!ピーター・ジャクソン悲願の三部作ここに完結。
2004年のアカデミー賞で作品賞、監督賞を含む11部門で賞を取りまくった指輪物語の完結編。公開版ですら、3時間を越える大作なのにスペシャル・エクステンデット・エディション(以下SEE)では更に50分を追加されて4時間10分の超大作になっています。それだけどっぷりとロード・オブ・ザ・リングの世界に浸かっていると見終わった時には感無量としか言いようがありません。よくぞここまで作ってくれたピーター・ジャクソン!
なんだかんだでファンタジーな世界観の作り込みであったり、一見よくありそうな大軍団同士の戦いも、ここまで作っている作品は意外と見当たらないモノです。比べるのも変な話かもしれませんが、「ホビット」三部作も「ロード・オブ・ザ・リング」は超えれなかったと思っています。それだけピーター・ジャクソンは原作を愛しており、子供の頃から何度も何度も世界を想像していた事でしょう。自分のイマジネーションを映像で表現しきったピーター・ジャクソンの力量に拍手です。
ミナス・ティリスからローハンへのろしが次々に上がっていくシーンの美しさは胸に来るものがあります。これこそ原作の小説では表現できない映画ならではのワンシーン。ちなみにナズグルの首領アングマールの魔王が「人間の男には倒せない」と言っていた所をエオウィンが「私は男じゃない!!」と言って倒すシーンは「なんだ、その理屈!?」っと思われる方もいらっしゃるでしょうがちゃんと原作通りです。
尚、SEE版では公開版になかったサルマンの最後やアラゴルンが死者の軍団を味方に付けるシーン等も入っていて、公開版での物足りなさもしっかり補完されています。公開版よりもキャラクターの描写が増えているため最後の感動も倍増します。このエンディングの長さも物語をきっちり完結させる為には必要な長さでしょう。逆に中途半端にならなくて良かったと思いました。
確かに観るのにとても長い時間を要する映画です。でも映画を観たーって気分になること間違いなしです。もし公開版は好きだったけど時間もないし、わざわざ見直すの面倒だなって思っている方がいらっしゃるなら、SEE版を観ないのは勿体ないですよ!!かけがえのない映画体験がここにはあります。
再鑑賞履歴
2022/1/16
お正月休みで見終わらなかったので延長戦中つ国再訪第6弾
「感無量」に同感です。この言葉がこれほど当てはまる映画を他に知りません。
> イマジネーションを映像で表現しきったピーター・ジャクソンの力量に拍手
これも全く同感。幸せ。
> SEE版では公開版になかった…(中略)…ため最後の感動も倍増します
くうう、羨ましいのひと言です。いつか、絶対に観る!!