ジャンヌ・ダルクのレビュー・感想・評価
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いっちゃってる感がすごい
夢を壊されたくない人たち
女性の英雄、
神格化された
中世のヒーロー。
そのジャンヌダルクを超人としてではなく、1人の人間として描いています。
綺麗事で出来た素敵な英雄なんて
存在しません。
人の上に立つということは、弱い心では現時的には不可能です。
欲望渦巻く人間達の思惑をかいくぐり、または打ち勝ち利用し、率いなくてはなりません。
思い込みが激しいくらいに、もしくは野望に燃えなくては突き進むことは容易ではないでしょう。
まぁ、そんな現実的な世界で自身や人々の心と葛藤し、戦いを繰り返し仲間に支えられるようになり、現実的な1人の人間として神格化されるまで、その軌跡を描くことに成功していると思います。
個人的には
仲間との信頼関係の変わっていく過程がとても熱く感じ、好きです。
現実的なジャンヌダルク
英雄は神聖化され非現実的な扱いを受けるようになるものだが、それを一人の人間として描いた映画。
彼女をアイドルとして観ている人には、受け入れにくい面もあるだろうが、ミラ・ジョボビッチは人間くさい等身大のジャンヌダルクを好演してる。というか映画を観て10年以上経った今でも、ジャンヌダルクと言われるとミラ・ジョボビッチが浮かんでしまうぐらい印象に残っている。
伝記映画
ツンギレでヤンギレなミラ・ジョボビッチ
百年戦争時、英国軍に包囲されたオルレアンを解放した英雄であり、歴史上最も有名な女性の一人―-ジャンヌ・ダルクの一生を描いた歴史映画。
全編を通して私の知っているジャンヌ・ダルクの生涯を描いています。ミラ・ジョボビッチの鬼気迫る演技や、中世の様子を再現した戦争シーンなどは、どれも完成度が高く見応えがあるでしょう。
特にミラ・ジョボビッチの演技は、普段の彼女のイメージとは異なっていて新鮮さがあると思います。ジャンヌ・ダルクという繊細で複雑な心を持っている人物を、とてもよく演じていると思います。
一方で、何処と無く盛り上がりに欠けるような気もします。史実に基づいた歴史映画に盛り上がりを求めるのもおかしいんでしょうが、もう少し英雄譚っぽく派手に栄光を描いても良かったのかなあと。
ジャンヌ・ダルクの神聖で神がかり的なイメージを排して、あくまで現実的に描いたというのは評価できると思いますが、だとするなら、逆に彼女の敬虔さや勇敢さ、国歌に対する忠誠心をもう少し評価しながら描いても良かったと思います。この映画からは、彼女の異常な面、情緒不安定な面ばかりが強調されている様な気がします。
例えばオルレアン解放とか、シャルル七世の戴冠とか、もう少し華やかに描いても良かった気がします。本当の史実がこうであれば、やっぱりこうなのかもしれないですが。
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