ジャンヌ・ダルクのレビュー・感想・評価
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ジャンヌのイメージが変わる作品
この映画で描かれているジャンヌはかなり自己中心的。
私は預言者なんだから皆私の言うこと聞きなさい!!って終始ヒステリーを起こしてた印象。
そんな彼女を慕う軍の連中が意味不明だった。
勝手に突っ走って勝手に悩んで観ているこっちは全然ついていけなかった。
ツンギレでヤンギレなミラ・ジョボビッチ
百年戦争時、英国軍に包囲されたオルレアンを解放した英雄であり、歴史上最も有名な女性の一人―-ジャンヌ・ダルクの一生を描いた歴史映画。
全編を通して私の知っているジャンヌ・ダルクの生涯を描いています。ミラ・ジョボビッチの鬼気迫る演技や、中世の様子を再現した戦争シーンなどは、どれも完成度が高く見応えがあるでしょう。
特にミラ・ジョボビッチの演技は、普段の彼女のイメージとは異なっていて新鮮さがあると思います。ジャンヌ・ダルクという繊細で複雑な心を持っている人物を、とてもよく演じていると思います。
一方で、何処と無く盛り上がりに欠けるような気もします。史実に基づいた歴史映画に盛り上がりを求めるのもおかしいんでしょうが、もう少し英雄譚っぽく派手に栄光を描いても良かったのかなあと。
ジャンヌ・ダルクの神聖で神がかり的なイメージを排して、あくまで現実的に描いたというのは評価できると思いますが、だとするなら、逆に彼女の敬虔さや勇敢さ、国歌に対する忠誠心をもう少し評価しながら描いても良かったと思います。この映画からは、彼女の異常な面、情緒不安定な面ばかりが強調されている様な気がします。
例えばオルレアン解放とか、シャルル七世の戴冠とか、もう少し華やかに描いても良かった気がします。本当の史実がこうであれば、やっぱりこうなのかもしれないですが。
聖女ジャンヌ・ダルクの葛藤
15世紀のフランス。長く続く戦争状態の中、「神の啓示」を受けた少女ジャンヌがフランスを勝利へ導き、そして、魔女裁判に掛けられるまでの生涯を描いた作品です。
この作品の後「バイオハザード」で一躍有名になったミラ・ジョヴォビッチが、聖女ジャンヌを鬼気迫る迫力で演じきっています。
自らの信じる道を突き進んだジャンヌ。その純粋さと思い込みの強さ故に、周囲の権力者達に利用され、魔女裁判に掛けられ、そして、自分のやって来たことは正しいことだったのか?自問自答を繰り返します。
物語前半のリアルに描かれた戦争の場面から一転して、後半は「人間ジャンヌ・ダルク」に焦点を当てる構成が見事です。
ジャンヌの良心を演じるダスティン・ホフマンの演技も素晴らしいですね。
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