ジャンヌ・ダルクのレビュー・感想・評価
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クリスチャン視点で見た今回。
以前見た時は随分昔の話で、ただただ感激して素晴らしかった!という記憶しか失くなっていたし、自分は2024年1月から、プロテスタント教会に通うようになり、聖書を通読し学び、洗礼こそ受けてないけれどクリスチャンになった。その目で見た場合に、どう感じるだろうというもあって20年ぶりくらい?の2回目の鑑賞。
素晴らしかったのは言わずもがな、聖書を学んだ自分的には、うむむ・・・となった。
リュック・ベッソンは、ジャンヌをただの女の子だったと言うことにしたかったのかもしれないけれど、ジャンヌが神からの啓示だと思っていた全ては、きっと本当に神からの啓示だったし、最後の方になってから出てきたダスティン・ホフマン(最初は少年、次はキリスト?)は、確かに神に遣わされた人だったと思う。聖書では"サタンの力"という言葉が用いられるけど、それは何もホラー映画のようなモンスターの惨劇みたいなもののことではなく「道を外させること」を言うと牧師先生に教わったボクとしては、まさにジャンヌはそれだったから「道を外して思い上がってしまった」「行き過ぎてしまった」ことを振り返らせ、告白させ、それからのあの火あぶりの刑だったと思った。イエス・キリストの磔刑とほぼ同じ理由(王や民の愚かさや醜さや狡さ)の火あぶりの刑は、非常に心が痛むと共に感動もした。
今は、ジャンヌは聖人の中に名を連ねているけれど、認められて本当に良かったと思う。
ジャンヌを演じたミラ・ジョボビッチのかっこよさに痺れたし、リュック・ベッソンの映画は総じて、やはりボクの好きな描き方、スタイルで、改めて見て良かったとそう思った。
史実とはきっと違う脚色なのだと思うけれど、これは傑作。勉強になった。
神を見捨てたのはお前だ
政治に翻弄された乙女の一生
自分の村を焼き払われた経験と元々が敬虔なクリスチャんだったジャンヌは,神のお告げを聞く。田舎の農夫の娘,字も読めない彼女をここまで動かしたのはなんだったのか。神が言ってるから大丈夫。私についてきなさいと、負け続けていたフランスは彼女に導かれ,オルレアンを取り戻す。最初にバカにしていた戦士達も彼女の迫力と熱意にどんどん感化され、ジャンヌは英雄になって行った。そして、念願のシャルル7世をランスで戴冠させるのだ。
ここから,ジャンヌは本当にかわいそうなのだ。王になってからはジャンヌの戦いを余計なことと考え、人質になったジャンヌを助けもしない。自分の信念に従って処刑されてしまう。この強さはなんなのか、宗教を持たない日本人の私には想像もできないことだった。
どうでもいい話が多すぎました
彼女は誇大妄想者だったのか、それとも…
オルレアンを護り、王太子を国王にした功績、偉業を成し遂げたシーンは良かった。しかし、、
そのあとの話は、息が詰まるような苦しさしかなくて、視聴するなら覚悟がいるかも…
有名な女性のお話だから、ラストがどうなるかご存じでしょうけど、胸にダイレクトにきやすい方は要注意な映画…
ミラジョボビッチが眩しいくらい輝いている。
『戦争は女の顔をしていない』を読むと理解できる。
占星術とかお告げとか言っている時代。600年前の話。僕はこの映画を見て、ジャンヌ・ダルク本当にはいたのだろうか?と思った。少なくとも事実を知る者はこの世にはいない。だから、美化された話であることは間違い無い。
この映画を見る限り、ジャンヌが戦った理由は一つしかない。スヴトラーナ アレクシェーヴィチさんの『戦争は女の顔をしていない』を読むと理解できる。合わせて『同志少女よ敵を撃て』を読めば、ダイレクトに理由が分かる。
どんな形になるかわからないが、ウクライナにジャンヌ・ダルクがあらわれてもらいたいと願っている。また、ジャンヌ・ダルクが亡くなって600年近く経つのに、未だに同じ様な事やっていると早く気づかなければいけないと思う。
とてもイイ映画でした。
英雄
「奇跡」と「葛藤」
日本では、1333年に鎌倉幕府が滅び、1336年から始まった室町幕府の時代の話で、南北朝時代の少し後になります。
日本でも、南北朝時代に南朝と北朝に分かれて、戦っていましたが、外国が参加することはありませんでした。
フランスは、アルマニャック派とブルゴーニュ派に分かれて、戦っていて、ブルゴーニュ派にイギリスが参加していました。
同じ国民、民族が分かれて戦うことは不幸でしかなく、外国のイギリスが参加することでより一層不幸が深まりました。
史実かどうかではなく、戦争とは悲惨なものであることは確かです。
文字も読めるし、書くこともでき、学ぶことができる人は、「奇跡」を起こしたジャンヌ・ダルク以上の人になれます。
シャルル7世は、「奇跡」を起こしたジャンヌ・ダルクを見殺しにしました。
例え、ジャンヌ・ダルクを聖人にしても、誰一人としてジャンヌ・ダルクのようにならないでしょう。
「奇跡」
ジャンヌ・ダルクが起こしたことは、「奇跡」です。
オルレアンは、ロワール川の北岸にあり、イギリス軍に囲まれています。
トゥーレル要塞は、オルレアンのロワール川の南岸にありますが、イギリス軍が占拠しています。
フランス軍は、トゥーレル要塞とオルレアンとをつなぐ橋をイギリス軍の侵攻を防ぐために、破壊しました。
オルレアンに残った人々に逃げ場はないということです。
イギリス軍は、トゥーレル要塞からオルレアンへつなげる橋を再建し、オルレアンを南側から攻撃しようとしています。
イギリス軍は、ロワール川の北岸にあり、オルレアンの東に約2kmにあるサン・ルー砦に兵を集結し、オルレアンを北側から攻撃しようとしています。
フランス軍は、サン・ルー砦を奪還し、ロワール川を渡り、ロワール川の南岸にあるトゥーレル要塞を攻撃し、勝利します。
フランス軍は、ランスをイギリス軍から奪還しました。
シャルル7世は、ランスで戴冠し、フランス国王となりました。
「葛藤」
シャルル7世は、フランス国王となった後も、戦いを続けるべきか?
ジャンヌ・ダルクは、戦いを続けるべきか?
兵士は、戦いを続けるべきか?
市民は、戦いを支持するべきか?
「したいこと」と「するべきこと」のずれが、葛藤を生み、罪の意識を生み、許されたいと感じるようになります。
戦いに勝った人が、戦いを止めて、優位に交渉するということはできるようで、できません。
ビギナーズラックでギャンブルで儲けた人が、ギャンブルを止めて、利益を得ることができないことに似ています。
敵を皆殺しにするのは現実的ではなく、戦いで戦争に勝利することはありません。
無条件降伏などの優位な和平交渉でのみ、戦争に勝利することができるということです。
太平洋戦争も、日本にポツダム宣言を受諾させたから、勝利できたということです。
ジャンヌ・ダルクは、教育を受けられず、文字も読めず、文章を書くこともできず、本も読めず、教養もなく、「神のお告げ」しかありませんでした。
ジャンヌ・ダルクは、教養がないから、神のみを信じることしかなかったのです。
ジャンヌ・ダルクが、教育を受け、文字を読むことができ、文章を書きことができ、歴史を学ぶことができたら、違った人生になっていたでしょう。
偉人たちの本や映画を通して、歴史を学ぶ価値があるということです。
捕縛された後が見どころです。
聖人に列せられるジャンヌダルクの生涯を描いた作品です。
ジャンヌダルクについては以前より興味を惹かれていて、ネット等で情報を集めたりしていました。
この作品も、ネット漁りの一環のような気持ちでの鑑賞でしたが、とても面白く感じられました。
オルレアンの闘いはしっかりと描かれていましたが、それ以外の合戦は余りフューチャーせずジャンヌの内面を抉っていきます。
彼女の恐怖、失望、葛藤、後悔、そして信仰。特に牢獄でのシーンは秀逸で一見の価値はあると思います。
前述の通り、オルレアン以外の戦闘はあまり描かれていませんでしたが、そのオルレアンの闘いは迫力があり満足が出来るものでした。
ジャンヌを見捨てたシャルル7世周辺の事情も描かれていて、個人的な納得感の高い映画となりました。
オルレアンの少女
ミラ・ジョボビッチの躍動感や心の葛藤は、この後、バイオハザードに続いていく。
ランス解放までと、その後の苦悩。新たな目標を失い、神の啓示はなかった。
ダスティン・ホフマンに続く一連の妄想は神との会話と理解したが。「ジャンヌの良心」ってなにさ。英雄に抱く期待と夢を壊して、身近ではあるが妄想癖のある一少女にしてしまった。
まあまあだった
神がかった女がその一点張りで、それまで実績が皆無なのに自分の軍隊を持って出世していくのがすごい。しかも本当にそこそこ連勝する。連勝はするけど戦場での殺人に本人ドン引き。最後は火あぶりでかわいそうだった。それにしても長い。
救世主なのか、幻聴患者なのか、紙一重
信仰深き少女がフランス戦争で活躍する
その背景が、動機が、姉をはじめ、家族や幸せな生活を奪われたという憎悪心からであり
冒頭ではインスピレーションが冴え渡る様が、ジャンヌこそが救世主なのだと、集合意識を動かしていたが
中盤以降から、徐々に どんどん 逸脱者のようにシフトしていく
自分を見失わないことが大事
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