バベルのレビュー・感想・評価
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銃なんてプレゼントするなよ
モロッコ観光でバスに乗っていた夫婦(ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット)は関係修復を図っていたが、妻に流れ弾が当たり、重傷を負う。
サンディエゴに住む不法移民の女性のお手伝いさん(アドリアナ・バラッザ)は息子の結婚式に出るため、育てている子供二人を連れてメキシコに行く。
東京都心に住む父娘(役所広司、菊地凛子)、娘は聾唖でいつも不機嫌、母親がいないことが関係しているらしい。
この三つの物語がつながっていくのだが、見事な構成で観終わった後はとても満足できる。
日本、いる?
どうしても日本だけは時代を感じるというか、古臭くてイ二ャリトゥにしても日本をちゃんと描くことは出来なかったってな印象。
伝えたいテーマは何となく理解出来るようで全体的に大風呂敷広げといて、上手に畳めなかった不甲斐なさ。
イ二ャリトゥ、お得意の時間軸を入り乱れながらの群像劇も「アモーレス・ペロス」から本作迄で、以降は一人の男をメインに軌道修正。
菊地凛子がオスカーにノミネートされたりの話題はあったが、日本はいらなかったかなぁ。
希望があると信じたい
エンドロール最後の、子供に寄せる言葉が印象的。「最も暗い夜の 最も輝ける光」
東京の、チェコの母の自殺の真相は明らかではないが、思春期の娘がいるストレスは理解出来なくもない。物質的に恵まれた未熟な母親だったか?父親も同じく。
ラストの父子には今を乗り越えれる救いを感じた。チェコには強くなってほしい。
アメリカの子供二人も、悪状況のなか助かった。子供は強い。
モロッコでは、自然の中で生きる人々の中に入ってきた近代的な銃によって起こる悲劇。
豊かさは誰かの悲しみの上にある。
しかしブラピ妻の痛みを和らげてくれたのは、現地の老婆の麻薬的なものであり、見返りを求めない看護。
豊かさを求めるだけでは駄目なんだと皆分かってはいる。
聖書のバベルの意味に興味が湧いた。
やり直したい夫婦がモロッコへ行く設定は「シェリタリングスカイ」を思い出した。
あれは音楽坂本龍一だったなと思っていたら、これにもまた教授の美貌の空が使われていた。渋谷のシーンのピコピコも懐かしい音。
そしたらなんと教授本人が渋谷交差点の通行人で出て来たのには驚いた!
好きな方は探してみてほしい。一瞬ですから!
モロッコ、メキシコそして東京の悲劇から1つの物語につなぐ物語
とくに東京パートのシーンで菊地凛子さん演じるろう者に引かれましたが、最後のヌードのシーンで役所さんと抱き締めたままエンドロールとか締め地味だなと思いました。
けっこうよかった
一寸先は闇みたいな出来事が数珠つなぎで起きる。最初、メキシコとモロッコの区別がつかなくて、すぐ近くの出来事だと勘違いしていた。子供に銃をもたせたらダメだし、ブラピがバスに待たせていた意味が分からない。家政婦のおばさんがかわいそうだった。モロッコの兄弟のお兄ちゃんもかわいそうだし、罪を背負う弟もかわいそうすぎる。盛りを持て余した菊地凛子もかわいそうだった。
菊池凛子は大友克洋の漫画から飛び出てきたみたいな顔で、『アキラ』を実写で作る際にはケイの役をしてほしい。
パンツはいてください。
アカデミー賞授賞式以前に鑑賞できていたら、作品賞の予想することもなかったのかもしれません。脚本はよく練られていて物語にのめり込む巧さは感じられたのに、独立した3つのプロットそのものには魅力がないのです。その点、監督のデビュー作である『アモーレス・ペロス』では人やモノ、そして伏線が3つのドラマを有機的に結びつき、ストーリー展開にも驚かされたものだった。『21g』ではプロットが単純なためか、フィルムをバラバラにして切り貼りしたおかげで複雑すぎて感情移入もできない欠点もあった。逆に考えると、イニャリトゥ監督は元が単純なプロットを壮大なドラマに作り上げることのできる天才なのかもしれないのです。
この映画の予告編などで聞かれる“言葉が通じない・・・”というコピーが大変良い出来で、バベルの塔を作ろうとした人間が神の怒りに触れ、言葉も人種もバラバラにされてしまったという世界観に大いに期待してしまう。しかし、大きなテーマはさほど実を結ばず、“言葉の壁”よりも“心の壁”、または青少年の“性の壁”や市民と警察の間にあった“権力の壁”といったものまで感じ取れてしまう。特に、モロッコ、日本、アメリカにおける警察官の対応の違いが興味深く、この市民と警察との心の壁が最も強烈だったようにも思います。
カンヌ国際映画祭から始まってGG賞、アカデミー賞と映画賞レースも大いに賑わせてくれたコン作品でありますが、やはり俳優、映像、音楽が秀でてました。菊地凛子とアドリアナ・バラーザももちろん良かったのですが、一押しはモロッコの少年ユセフを演じたブブケ・アイト・エル・カイドです。姉の裸を覗き見し、オナニーシーンを経て兄とライフル銃を撃つシークエンスの演技は一流俳優の片鱗さえ見せてくれました。兄ちゃんが父ちゃんに告げ口するシーンも面白かったです。
最近、日本人が外国人女性を殺したり留学生が日本人を殺したり、アメリカでは韓国人留学生が銃乱射事件を起こしたり、他の国の者を傷つける事件が目立ちます。言葉の壁が心の壁をも作ってしまうことをリアルに感じる出来事ですが、それよりも根本的に、人々がお互いに殺し合う能力を授かったということも神が怒りのために人間に与えた罰なのであろうか・・・
えっ、急に話変わんの?あっ、また。おっとブラピやん。今度は日本?役...
えっ、急に話変わんの?あっ、また。おっとブラピやん。今度は日本?役所広司も出てるの。どこで繋がるんだ、この話?
繋がるんは繋がったけどちょっとだけやん。
どこが面白いと言われれば、さっぱり面白くない話ばかり。しかし、なぜかどの話も食い入るように見てしまう。なんとも不思議な作品、こんなの初めてかも。
出てくる人間のほとんどがクズです(笑)No.1は我らが菊地凛子。あの手紙の中身が気になる。
ネットの解説でちょっとだけバベルの意味がわかった。
The brightest in the darkest night
撃たれたスーザンに村で婆さんが痛みを緩和する麻薬みたいなのを与えるシーンが印象に残る。言葉が通じない者でも解り合えるみたいな救いの場面。
ヤスジローは感謝の気持ちでモロッコのガイドに猟銃をあげるがそこから悲劇が生まれてしまった。家族関係の違いや国ごとの対比から多くのことを考えさせられる作品。
思っていたよりは良かった
賛否両論だということを承知でみた。
私は面白いと思った。
モロッコ・アメリカ・メキシコ間で一つの銃を元に、視点を変えて繰り広げられる様々なドラマ。
ただ…日本のシーンはいるのだろうか…役所さんと菊池凛子のところはなぜ必要なのかわからない…
良かったけど、もう見ないかな。
バベルみたいなマンションの最上階で。
バベル。話が通じないもどかしさを描いている?ってことだよね。バベルみたいなマンションの最上階で、話のできない聾唖者の娘と父がわかり合う?
解説みたいの読んで、やっとこのテーマに気づくことができた。世界は繋がってるとか、よくある話だけど。
それにしても、やっぱり子どもだよね。大人がしっかりしないと子どもが大変になっちゃう。忙しいとか、イライラするとか、子どもを働かせちゃうとか。そりゃあると思うよ。あると思うけどさ。子どもにちょっと寄り添いたいよね。そうですよ。
なんで裸?裸はどういうこと?
あの、みんなで飲んだ薬の効果は?
日本編のつながりが謎だけど、言葉を超えたつながりを取り戻すというそういうのが日本編でしかない。
他は、通訳がいるし、おばあちゃんとのやりとりくらいかな。
うーん。
理解するとは・・
日本の女優さんが、アカデミー賞の助演女優賞を受賞したとか・・・・上映された作品を見た方が気分が悪くなってしまったとか・・・ゴールデンウィーク前後に随分報道された作品でしたね。今日は久しぶりに午後早く仕事を切り上げられましたので、夕方の上映を見てきました。
映画以外では表現できない作品・・・、アメリカ・モロッコ・日本、それぞれを舞台として、それぞれの人間模様を描き出す。英語・スペイン語?・日本語、それぞれの場面でそれぞれレの言語が飛び交う。異なる言語の中で、意思が通じないもどかしさ。しかし、それぞれの画面は必要以上に説明を付け加えない。
すれ違い・行き違い・対立・・・・・登場人物はそれぞれの舞台で交錯する。
分からないもどかしさに、観客は振り回される・・・・、そう、ちょうど翻訳物の小説を読んでいるかの如く、吹き替えや字幕のない外国ものの映画を見ているかのよう・・・。外国人となれない外国語で、相手の言おうとしていることを、知っている単語だけの意味をつなぎながら、推測しているよう・・・。
しかも自体は次第に深刻になっていく・・・・。
けど・・・・、思いの通じ合うことができずに、やきもきしている私たち観客を、最後の場面で救ってくれたのは、言葉発することのできない、聾唖の方の仕草であることが・・・なんとも意味深いエンディングでした・・・・。
最後の場面では・・・ ヤラレタ・・・と 思わず拍手をしそうになってしまいました。
映画に対して、いわゆるハリウッド映画的な、「スッキリ」を求める方にとっては欲求不満になる作品。でも、映画好きには是非見て欲しい作品です・・・
ストレスが溜まる。
監督の意図通りにかなり苛つくしストレスが溜まった。
言葉もそうだけど、とにかく意思疎通が取れない事がこんなにストレスが溜まるものなのかとイライラしっぱなしだった。
これだけコミュニケーションが取れないのに世界は繋がっていると言うアプローチが凄いなと思った。
登場人物もムカつく奴らばかりで自分勝手で自分だけが正しいと思っているキャラクターは匿名で他人を傷つけるSNSの住人たちと重ねて観た。
東京編はキャラクターも音楽も風景も何か違和感があって、外国人から見たらこんな変に映るのかと最初違和感があったけど、この変さこそ東京なのかもしれないなと妙に説得力があった。
自分の良心に従えば簡単に行く事のように思うけど人それぞれに良心があって自分勝手で、それに国境だとか法律が介入して、とても面倒臭い世界に生きてるなと思った。
負の連鎖で起きた話し。つまらんかった(^_^; 一番かわいそうなの...
負の連鎖で起きた話し。つまらんかった(^_^;
一番かわいそうなのはお手伝いさんの人。一番悪いのはモロッコの兄弟の弟。バスに撃たなければはじまってない。バベルってタイトルの意味合いがよく分かんない。バベルの塔を比喩してる感じもなかった。
菊池凛子って話しに関係なくない?
偶然、連夜で同じ監督映画を見た・・・
う~む、各エピソードの薄っぺらなつながり・・・
おしっこしつつキスする場面・・・
菊地凛子の気持ち悪い欲求不満女子高生・・・
なんで評価が高いのかがよくわからなかった・・・
(ってか、評価高くないなら納得)
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