劇場公開日 2007年4月28日

「あなたも少数派」バベル クリストフさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0あなたも少数派

2019年8月17日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

「バードマン」を観てから、これもイニャリトゥ監督作品だと初めて知り鑑賞。

モロッコの羊飼い一家、アメリカのメキシコ人シッター、日本の聾唖の女子高生とその父親、そこをつなげる、ブラピとケイトブランシェットの夫婦に起こる事故。全ての事象でポイントとなるのは、「偏見にさらされる」「社会的弱者」。
要因としては、言葉が通じない、理解し合えない、だから壁が生じる。

「社会的弱者」というと、どうしても障害者とか、移民とかの少数派になってしまう。でもそれは誰にでも起こりうることだという事例が、夫婦に起こる事故で、全世界の人が括目せねばならない事例だと思う。全ての人がいつでも少数派になりうるという事は、常に少数派の意見は聞かねばならないという警鐘を感じた。

イニャリトゥ深いね。

クリストフ