劇場公開日 2008年4月26日

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「『2分』という縛りの良さが、一気に窮屈に。」NEXT ネクスト アルさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0『2分』という縛りの良さが、一気に窮屈に。

2021年9月20日
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鑑賞方法:VOD

楽しい

単純

余りに短い先の未来が見えるという設定は面白い。ニコラス・ケイジのちょっととぼけた雰囲気と"2分という時間"に慣れた強さのギャップが絶妙。

ジェシカ・ビール演じるリズとの出逢いも謎めいていて良かった。...のだが、惹かれ合うという展開の説明と自身の未来が見えるルールが曖昧で、ご都合主義全開に見えてしまったのは残念。

クリスの能力をFBIが必要とする動機付けも余りに大風呂敷を広げ過ぎ、さらにリズとのラブロマンスまで絡めてしまい、イマイチしっくりこないまま、脚本がどうにも纏めきれなかった様な印象。これなら『重要人物の護衛』とかでストーリーを進めた方が緊迫感は出せたと思う。

余りにも酷評が多いが、全体として観るとそこまで酷くもなく、十分普通に楽しめる。特に『2分という時間』を最大限に活かした、"全てにおいて紙一重"な演出はスリルがあって楽しい。

クライマックスとラストの両方に酷評が出るのは仕方ないか。それぞれの選択肢、分岐点で色々な未来があるのはもちろんわかるが、個人的にも『あ〜ぁ』って思ってしまった。リズの一途さも含めて、気持ち良くハッピーエンドにして欲しかった内容だけに、残念。

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アル