劇場公開日 2008年4月26日

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NEXT ネクスト : 映画評論・批評

2008年4月15日更新

2008年4月26日より丸の内プラゼールほかにてロードショー

ツッコミどころ満載の珍品B級アクション

フィリップ・K・ディック原作のSF映画を見るつもりでいると、げんなりするだろう。原作から拝借したのは、2分先の未来が見える予知能力者、というアイデアだけ。そしてリー・タマホリ監督はこのおいしい素材を珍妙な味付けで料理し、ツッコミどころ満載の典型的B級アクションに仕上げてきた。

主人公は、予知能力を安っぽいマジックに仕立てて稼ぐマジシャン。ニコラス・ケイジの髪型がこの上なくカッコ悪く、もう笑える。その能力を見抜き、爆弾テロ阻止に協力しろと迫るFBI捜査官は、あの珍作「フォーガットン」のジュリアン・ムーアだ。かくしてテロ対超能力者の攻防戦が始まる……かと思いきや、主人公は恋する男で美女への接近作戦に能力をフル活用(このへんは「恋はデジャ・ブ」を思わせる面白さ)。恋以外はやる気のないこのヒーローが、全編通して「ああー、ダメだ失敗だ→こうならないようにやり直し」というパターンの繰り返しを見せるわけだが、派手なアクションが始まってしばらくは「2分先まで」という設定がうまく活かされニンマリさせてくれるし、スリルもあって飽きさせない。ところが、だ。終盤になるとせっかくの設定がぐしゃぐしゃになり、ラストは「えーっ!?」とわが目を疑う噴飯もの!

それでも、ケイジの八の字眉が醸し出す困惑ぶりとしょぼい雰囲気になじんでいると、どうにも憎めない、真面目に怒る気になれない! ツッコミ好き、珍品好きなら、ぜひご賞味あれ。

若林ゆり

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