劇場公開日 2008年4月26日

  • 予告編を見る

「マジック」NEXT ネクスト kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0マジック

2021年2月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 SFアクションではあるけど、タイムパラドクスに集中力をそがれてしまい、色々と考えてしまいました。2分先の未来予知は途切れてしまったらどうなるのか?現在の映像と未来の映像が混在するのか?2分の間に違う行動をとったら、また予知しなくては辻褄が合わなくなるのでは?などなど・・・現実なのか2分先の未来なのか?と、軽い混乱状況にありましたが、クリス・ジョンソン(ニコラス・ケイジ)がダイナーでリズ(ジェシカ・ビール)に声をかける際の様々な手段を想像しているシーンでほんわかムードとなりました。

 3週間前に別れたというリズの元カレがストーキングする光景を見ると、日本の民法にある6か月の再婚禁止期間を批判したジュリアン・ムーアまで思い出してしまう。「アメリカでは3週間でも新しいカレを作ってもいいのよ」とFBI捜査官である彼女がダイナーに乗り込んでくるんじゃないかと2分先の光景を予測してみましたが、あいにくそんな予知能力は発揮されませんでした。

 アクションシーンもさることながら、クリスが運命の女性リズを口説くという部分が面白い。「車で寝るよ」などと、ニコちゃんらしい控え目な態度とマジシャンの得意技で口説き落す。これがセロくらいだったら、やっぱり女性はよろめくんだろうけど、マギー司郎だったらどうなんだろう?と、ニコちゃんの顔が一瞬、モト冬樹に見えてしまう・・・一緒にネクストしよう!とモト冬樹が言い出しかねない・・・いや、すでにこっそりマジックを練習しはじめているに違いない。

 おいしいアクションシーンは予告編で出しつくしていたし、残るははリズが助かるかどうかという緊迫感のみ(核兵器テロなんて危機感がまったくないほど)。今までは自分に襲いかかるピンチだけを知りえた予知能力も、彼女が現れてからもっと先の事態も予知できるようになったクリス。どうなるんだ??と手に汗を握らせておいて、いささか反則気味である“ちゅど~ん”級のオチが用意してあったとは・・・

【2008年4月映画館にて】

kossy