劇場公開日 2007年11月10日

「水着女性を覗きながらハッピータイム・・・」ディスタービア kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0水着女性を覗きながらハッピータイム・・・

2019年11月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 のどかな魚釣りの風景から、いきなりショッキングな交通事故のシーン。これはかなり期待できるかも!とワクワクしながらスクリーンに釘付けとなりました。父の死により、荒んだ性格となったケール(シャイア・ラブーフ)は学校でスペイン語教師を殴り、裁判所からは足首にGPS監視システムをつけられ3ヶ月の自宅軟禁を命ぜられる。この足枷、さすがに『バトルランナー』や『バトル・ロワイアル』のように爆発することはないけど、自宅から逃げ出すとすかさず警官がやってくる仕組みなのだ。

 映画ファンであるなら、ヒッチコックの『裏窓』を思い起こすはずなのですが、“覗き”というキーワードによって『家政婦は見た』(内容は全く関係ない)を思い出してしまう・・・しかも映画の中でヒロインのアシュリーが“カリスマ主婦”“マーサ・スチュワート”という言葉を発するものだから、ますます家政婦というイメージが・・・と、つまらぬことを考えてしまうほど、中盤まではゆるい展開でありました。

 デヴィッド・モースといえば、いい人の役が多いように感じるので、この映画では意外性があって絶妙なキャスティングだったかもしれない。だけど、もう一ひねりがあってもよかったような。そこまで望むのは贅沢かなぁ。『裏窓』に限らず、この展開はよくあるパターンなのだし、ベタすぎるとがっかりしてしまいます。

 気になってた同級生のミニー。彼女のあだ名の理由はよくわからないけど、パーティ途中でミニー・リパートンの「Lovin' You」を大音量で鳴らしたことに意味があっただろうか。それとも、ティーンには受け入れられない曲?嫌われていたのであろうか・・・

 全米で大ヒットした理由もわかるし、普通に楽しめるスリラーといった感じ。GPSの監視システムという面白い設定もあるし、主人公にとっては嫌な存在だったアイテムが終盤には逆に警察へ連絡する手っ取り早いアイテムに変わるという面白さもありました。『シャイニング』ぽいシーンもあったし、対象年齢にも幅を広げようとした努力もあったのだろうか・・・

kossy
m@yu-chanさんのコメント
2019年11月17日

kossyさま(*^_^*)こんにちは!
当時、余り評価しない人も居たような記憶があったのですが…
改めて観たら…私は面白かったです(笑)。

私はやっぱり、ヒッチコックが好きなので「裏窓」が出て来ました(笑)。
そそそ(笑)!GPSのアイテムも裏を返せば立派な通報の道具になりましたね!

m@yu-chan