「平和への祈りは世界に届くか…?」戦場のメリークリスマス 777さんの映画レビュー(感想・評価)
平和への祈りは世界に届くか…?
現在、これを書いている2024年11月の今、世界で2つの大きな戦争が起きている…
「第3次世界大戦」が、いよいよ現実味を帯びてきている…
世界戦争になれば、確実に「世界核戦争」になる…
「日本被団協」がノーベル平和賞を受賞したが、なぜか受けた日本国内で
「世界から核兵器を無くせ」という主だった動きは見られない。
実際に「第3次世界大戦」が起き「世界核戦争」と体験しないと、その恐怖や愚かさを
理解できない国民ならば、あまりに悲劇だ…
大島渚監督・音楽の坂本龍一など、既に鬼籍に入った人は、かなり多くいる。
今の報道番組で、左翼系のキャスターやコメンテーターの「世界平和」への
コメントを聞いても、今の若者世代には響こうとしない。
映画の主演に、ビートたけしがいる。 テレビの知識人の言葉は聞かなくても、
ビートたけしの言葉なら聞く若者は、まだ多くいる。
昭和のビック3と言われたた「タモリ」「明石家さんま」「ビートたけし」の中で
「平成」「令和」と時代を2つ越えても、ビートたけしだけは
まだ多くのレギュラー番組を抱えている。
何年かしたら、つまり今の小学生が中学に上がった時は、ビートたけしの
言葉すら聞かなくなるかもしれない… だからこそ、今のティーンエイジャー達に
この映画を贈りたい…
日本映画での戦争物と言えば、爆撃で人や家が焼かれたり、死体を山積み
されたりとの描写が多いが、この作品は日本軍が南の島で捕虜を大量に
施設へ監禁している物語。
タイトルに「戦場の…」とは付いていても、派手な銃撃戦などは無く、
静かに、そして残酷に人々の物語は描かれる…
大島渚監督が、この映画で起用した2人の天才が「世界の北野武」
「世界の坂本龍一・音楽」と、世界の映画界を変えて行った…
特に、坂本龍一が作曲した、この映画のメインテーマを聴いた事が無い人は、
絶対に一聴すべきである。