「ボブ・ディランよりも先にノーベル賞もらっていてもいいとさえ思った人の音楽♪←あなたの感想ですよね?」戦場のメリークリスマス 野球十兵衛、さんの映画レビュー(感想・評価)
ボブ・ディランよりも先にノーベル賞もらっていてもいいとさえ思った人の音楽♪←あなたの感想ですよね?
この作品随分と前に観たっきりでした。
どのくらい前かと言うと、借りてきた色んなビデオテープをダビングして楽しんでいた頃なのね。←パトライトグルグルのタイホー案件。
DVDなんて、まだまだなかった時代。音楽メディアでCDがやっとこさ市場に出てきたくらいの時代。
なので、お話の中身をすっかり忘れているです。というか、音楽&ビートたけしの存在感と坂本龍一の目力の印象があまりにも強すぎて、他のことがあまり記憶に残ってないの。
特に坂本龍一による音楽の妙味は、印象という名の背脂を三日三晩コトコト煮込んでから脳髄に染み込ませてたが如く、絶対に忘れられないの。←日本語でおk
ビートたけしのラストのカットのあれ「ローレンス!メリークリスマス!Mr.ローレンス」の時の表情なんて、歴代映画史の中に刻むべき名カットだと思ってるの。あの、うるうる澄んだ瞳はずるいわ!ラストのラストでたけしが美味しいところを全部持ってったって感じ。
そんな思い出を辿りたくて&時期がら楽しんでみようと思ってアマプラでの再鑑賞です。
てか「メリークリスマス」なんて表題している割に、我が国での公開は初夏だったんですね。
合衆国に至っては真夏の8月じゃないですか!(笑)
「最高のクリスマス映画の一つにも選ばれている(Wikipediaから抜粋)」のに、本国では7月公開だった『ダイ・ハード』みたいな感じ?
改めて観てみるとね、出し惜しみなしで、しょっぱなからドーンとやられちゃいました。とても印象的なタイトルロゴのバック流れるメインテーマに。
この映画の坂本龍一による音楽ね、ボブ・ディランよりも先に音楽ジャンルでノーベル賞もらっていてもよかったとさえ思ってるの。私は。
詩が乗っていないんで文芸性云々では同一に語れないんだけれど。
それほど優れている音楽だと思うの。私は。
英国アカデミー賞の音楽賞の器程度に収まるようなものじゃないと思うの。私は。
本作が長らく人々の記憶に残っている功績の半分は、間違いなくこのメインテーマのおかげだと思ってるの。私はだよ!
優れた映画が音楽に恵まれているのか、逆に音楽が優れているから名作に名を連ねているのかは、わからないんですが。
『大脱走』しかり『荒野の七人』しかり『ロッキー』だとか、巨匠ジョン・ウィリアムズの手による作品群もそう。←抜けてる作品が多すぎる!タイトルだけ挙げて書いても、それだけで少なくとも文字数制限の倍くらいになっちゃうと思うんですよね。
映画史に名を残す超名作って、もれなく音楽が大きく貢献してるって思うの。
本作は興行収入だけ見れば、そんなに大した数字じゃないんだけれど。
当然音楽だけじゃないんですよね。
デビット・ボウイ、坂本龍一、ビートたけしの化学反応ときたら、まさに奇跡のコンボでした。よね?
特にたけしがいいのね!
相当、頑張ってはいらっしゃったんだろうけれどさ、素人演技丸出しだったですよね。拙い。だが、それがいい。
目力とメイクが妙にクセ強い坂本龍一も。演技は正直誉めらたもんじゃないけれど。活舌が悪いの差っ引いても目力が強烈なインパクト残してしていましたよね。
そんなヨノイがセリアズを見る目の妖しいこと妖しいこと。親戚の綺麗なおねいさんのパイオツをチラ見した時の純なDT君みたいな。
たけしと坂本龍一の撮影に関しての逸話も、Wikipediaで色々と記されていたんだけれど、どれもが爆笑物なんですよね。
大島監督が、なんでこの二人を起用しようと思ったのかに、かなり興味があります。
デビッド・ボウイの演技に関してはわからないの。だって英語さっぱりだもん。巧いんだかどうなんだか、わかんないんよ。
Wikipediaの記述によると、ヨノイとハラはキャスト決定までに色々な経緯があったそうですね。打診した俳優が、ことごとく「スケジュールの都合を理由に断った」だけじゃ説明つかないの。やっぱり同性愛色が強すぎるってことが理由だったんだんでしょうか?
候補に挙がっていた、沢田研二のヨノイ、勝新太郎のハラなんて見てみたかったかも。
内田裕也とか、ジョニー大倉とか、本業じゃない人をあえて脇に持ってきた理由も知りたいの。
デマの粋は出ないんですが。ゲイ疑惑のある三上博史もご出演だったのですね。どこのシーンかはさっぱりわからなかったんですが。てか!デマにしては悪質すぎるよ!
この映画ね、戦禍の時代の男たちの友情(愛情?)物語を表現するのなら、他にいくらでも表現あったと思うんですが。
なんであの描き方を選んだのかが本当にわからないんですよ。
女装はするけれど、恋愛対象は、依然女性の私には。そこがわからないの。←こら!またしれっと女装ネタぶっこみやがって。
その意味こそ本作のテーマだったと思うんですが。
私にはもうひとつよくわからなかったの。
私にとっての友情ってのは、裏切りの連続だったから?情が薄いから?
「ヒャッハー!これでええんやで!」みたいな大味のエンタメ大作や、「これ…一体何なん…」って言うようなカルトB級~Z級作品が好みの私にはよくわからなかったの。こういう文芸的映画って、アホの私にはよくわからないの。
本作では露骨に“ホモ”とか“オカマ”って言葉が、度々使われてるんですよね。
それが、数々の名優にオファーを断られた原因に間違いないと思うです。
今では、もっともっと理解があるですよね。三上博史も大手を振って歩ける時代が来たよね。←だから!
私如きでも女装しても許してもらえる時代ナイス。←よくないよ!
止めておいた方がいいついでに思いついたんですが。今日の俳優でリメイクした物を観てみたいなぁ…と思って。
ヨノイは松坂桃李で、ハラは阿部サダヲなんていかがでしょうか?←しょうか?って問われてもなぁ…ですよね。済みません忘れてください。
セリアズについては…わかんない。海外の俳優に関しては全く疎いから。
で、済ませるのも言い出しっぺとしてはヒキョーなのでPC検索フルに回して調べてみました。
すると適役いらっしゃったよね!ハリー・スタイルズなんていかがでしょうか?←しょうか?って…
ローレンスは、ほんま難儀しました。“ダスティン・ホフマンに似た俳優”で検索かけたです。←だから!なんでダスティン・ホフマンなの!
そうするとね、自分で思いついておいて言うのもアレなんですが、割とイケそうなの俳優がいらっしゃったです。
マシュー・グードなんてええじゃないか?済みません忘れてください。てか、誰それ状態?
肝心なのは監督だよ!誰だよ!こんな作品リメイクできるのは誰だよ!庵野秀明でないことだけは確実だよ!『Shin・Merry Christmas, Mr. Lawrence』とか(笑)
ところで“ヨノイ”って姓を漢字ではどう書くの?と思い。また定期の脱線話で調べてみました。
正式な文献ではないのですが、知恵袋で私と同様の???を持った方が質問していらっしゃいました。
その回答として「四ノ井”と“与野井”、確認されているのはこの二つのみです。」との回答がありました。
ついでに脱線話です。こういう作品に出会った時、いつも思うことがあるの。
きっと「日本軍人の描き方がステレオタイプ過ぎる」とか言われてたと思うの。
百歩譲って、切腹とかは、武士道ってので説明できると思うんですが。
この国にに生まれた私でも、切腹とかマジありえねーしって思うの。海外の方々にしてみれば「こいつらマジで狂ってやがる!ウジ湧いてやがる!」ってなりますよね。
でもねその他、囚人に対する仕打ちだとかって何?一体どこの何基準でステレオタイプなんだろうって。
場所を問わずにそんな酷かったん?至る所にわけわからん石碑立てられるくらい酷いことしてたん?←素人レビューに政治ぶっこむなし!