ゆれるのレビュー・感想・評価
全60件中、41~60件目を表示
凄いですよ、西川美和さん!
家族って、こじれたときは、あらゆる人間関係の中でも最も煩わしい存在になりますよね。
だけども、他の人たちとではありえないだろう、そこからの修復というのも可能にしてくれます。
映画ではそこまでは示していませんが、期待を含める余韻を残す作品でした。
これ、10年前の作品だったんですね。
今見ました。
ずっと、ず〜っと見たいと思っていた映画でした。
「西川美和監督が好きで見た」のではありません。『ディアドクター』『夢売るふたり』が面白くて、この監督誰だろうと調べたら彼女でした。
そして『永い言い訳』を先日見ました。
やはり追い続けてみたいと思える監督でした。
この作品は、以前からずっとずっとずっと気になっていた作品なので、ちゃんと落ち着いた時に見ようと溜めていました。
本が出ていることを知り、先に小説を読みました。
凄いですよ、西川美和さん。
小説も味わい深いし、映画も全く違うテイストで楽しませてくれるんですね。
この『ゆれる』に関しては、小説と映画の両方を味わえてよかった!と思える作品でした。
まだまだ追い続けたい監督です。
これまでのどの映画も見て損は無し。
気になる人は、ぜひ本と映画の両方を!
まいったわ〜
ヤバイねこれ
ハラハラして困ったわ
香川照之×オダギリジョー
底知れない力と技見せられた
というか脚本が念に入ってるよね
西川美和監督の才能かな
じつはこれ
真木よう子・渓谷つながりで
「さよなら渓谷」のあとに続けて見たの
(新井浩文もかぶってる)
さよならが出来良くなくて(^^;
映像とか深い演技とかどーしても比べちゃった
ゆれる。
総合:88点
ストーリー:80点
キャスト:100点
演出:90点
ビジュアル:90点
音楽:80点
話の展開が速くて無駄なシーンがない。あっという間の2時間だった。
兄の主張もゆれるし弟の主張もゆれる。結局何が真実だったんだ?
ラストシーンはよくありがちだけど好き。
オダギリジョーがかっこいい。
出演者や映像の雰囲気がおしゃれだからって、なんだか評価が高すぎる気がします。
家業を継いで自分を犠牲にしながら真面目を生きる兄。
東京に出て自分のやりたいように生きる自由奔放な弟。
極端なまでに対照的な二人の物語。
ただ、わたしこの映画納得できませんでした。
兄から弟への「心がゆれる」は痛いほどわかります。
弟に好きな女を寝取られて、自分に家業を押し付けられているのだから。
けど、弟から兄への心の「ゆれ」がどうしても見当たりません。
エデンの東のように兄が親にちやほやされて、その嫉妬心でゆれている、とかならわかるけど、好き勝手に生きて、兄の好きな女と寝て、兄を嘘の証言で獄中に入れて…。
観ていて「?」って感じでした。
兄を陥れてしまったことに対して心がゆれているのなら、とんだ自分勝手ではないですか。
出演者や映像の雰囲気がおしゃれだからって、なんだか評価が高すぎる気がします。
なんだかわからないけど
ドラマと映画の違いがよくわからなかったけど、この作品を観終わった後に「映画ってこういう事か」みたいに感じました。うまく説明できませんが。
評価は分かれるんだろうなと感じました。淡々と進んでいくリアルな日常に物足りなさを感じる人もいるだろうし、観終った後によくわからないっていう友人もいました。
所々小説のような描写がいくつかあり違和感を感じた部分もありました。
やたらに高評価だが
どうも納得がいかない。
結局どうしようもない弟、のはずなのにそういうスタンスがなんとなく抜け落ちてるというか。
表現者が弟に肩入れしているような感覚を抱かせるような、なんか後味が奇妙な感触の残る映画である。
確かにゆれていた
東京で売れっ子カメラマンとして充実した日々を送る弟、猛(オダギリジョー)。
実家で年老いた父の面倒を見ながら、家業のガソリンスタンドを継いだ兄、稔(香川照之)。
容姿も性格も正反対の二人は、それでも仲の良い兄弟だった。
あの橋を渡るまでは---。
「ゆれる」っていうタイトルがすごい女性的だなぁ〜なんて思った。
って言ってるそばから園子温監督の「ちゃんと伝える」を思い出したから全然女性的でもなんでもなかった。
オダギリジョーかっこいいなぁぁぁぁ〜〜
特にオープニングのキスシーンあれはまじでやばい。
ドア開けて出て行くところとかあれはまじでやばい。鬼。
なんで今まで好きな俳優でオダギリジョーの名前を挙げなかったんだと猛省するしかなかった悔しい!
ここで唐突に現在の順位を確認。
殿堂入り✨阿部寛✨
⒈ 井浦様
⒉ 染谷将太
⒊ ピエール瀧(角ハイボールのCMが自己ベスト)
⒋ 小出恵介
⒌ オダギリジョー
番外編✨ 鴨居玲✨
ね、あんなにかっこよくても5位っていうのがね。ピエール瀧に余裕で負けてるっていうのがね。女心って難しいよね☆
そしてさらば窪田正孝。さらば賀来賢人。Nためイケメンズは惜しまれつつもランク外へ。
モノクロ写真対決だったら鴨居玲が1位だよ。
って「ゆれる」と全然関係ない話になったわ。
どうしよう話を戻そうかもうこのまま終わろうか。
まぁ戻すけど、この映画の感想は詰まるところ「オダギリジョーかっこいい」に集約されると思うんだ。
調子乗ってるオダギリジョー、適当にあしらうオダギリジョー、動揺するオダギリジョー、決意するオダギリジョー、立ち向かうオダギリジョー、打ちのめされるオダギリジョー、溢れ出すオダギリジョー。
そう、ゆれるオダギリジョー。
橋より何よりオダギリジョー自体がひたすら揺れていた。
あまりに揺れすぎて、はっきり見ていたはずの事件当事の記憶すらも揺れる。
ここまで来たらゲシュタルト崩壊で「オダギリジョー」の文字列すらも揺れている。
最後、稔はバスに乗ったのかなぁ。。。
あの終わり方はすごく好きだったな。
とても面白い。 「ゆれる」理由となる両端の重りともいえる対比が、弟...
とても面白い。
「ゆれる」理由となる両端の重りともいえる対比が、弟の視点から絶妙に描かれる。
田舎での兄の暮らしと東京での弟の仕事の描写。
兄の部屋と東京の弟の部屋
兄や幼馴染や父の言動と弟と叔父の仕事。
田舎の女と東京の女。
地方都市と東京での仕事現場。
こと対比のさせ方がわざとらしくなく、観る者の意識に自然に入る。
そして、それらが「ゆれる」につながっていることが理解される。
兄弟がなぜそんなことを言うのか?なぜそんな行動をとるのか?(なぜ「ゆれる」のか?)ゆれる両端につながるものは理解できるが、それでも見るものは考えさせられる。ゆれるのはわかるが、一目瞭然ではないからだ。なぜ?が良い按配で残っている。
セリフひとつひとうに意味があり、全てに監督の考えが行き届いている。
うまい構成。うまい配役。
面白かった。
最後に。
キム兄だけ、瞬間、ん?と感じたが、「ゆれる」につながっていない狂言回しとしては、いいじゃないかと思い直した。
『ゆれる』
兄弟愛の映画は多いがこれは男二人兄弟の次男坊の俺が観ても男兄弟の生々しい描写にリアルに頷けた。
どんな弟でも兄貴はどこまでいっても兄貴でいてくれる。この当たり前のような素晴らしさは末っ子特権ですよ。
ラストでいつも背中を追い続ける弟といつも振り返ってくれる兄貴の姿がそこにあった。
兄弟にある問題
兄弟って何かしらお互いに意識することがあって、気づかないうちに、あるいは隠しながらも意識しつつ奪ってしまっていることがあると思う。
しかし、それが個人の私怨で、しかも人生を奪うようなものではあってはならない。
そんな、ぎりぎりのところを兄弟というのは生きているのかもしれない。
人はゆれながら生き続ける
カメラマンとして成功して東京で派手に暮らす弟(オダギリジョー)と家業のガソリンスタンドを継ぎ老いて怒りっぽい父と暮らす冴えない兄(香川照之)。この二人が法事で久しぶりに会ったことで起こる悲劇を描いた作品。
優しく面倒見が良い兄がひそかに思いを寄せる二人の幼なじみで弟の元恋人の女(真木よう子)を送ったあと部屋で抱いてしまう。その翌日三人で出掛けた渓谷のつり橋で女が転落死してしまう。
事故か殺人か、兄の自白も弟の気持ちも’ゆれる'
兄はどこまで彼女と自分の関係を知っていたのだろうか。
兄も弟も葛藤に悩む。その葛藤を監督はゆれるという表現の映像で細かい描いている。
兄の香川照之の優しくでも怪物性を持ち合わせた演技とプレイボーイでだらしなさを持ってるが才能ありモテ男の弟のオダギリジョーの演技は最高に良かった。
対照的な男の生き方を見るのも面白かった。
兄から平凡な幸せを取り上げてしまった罪悪感に気づき最後は一緒に家に帰ろうと叫んだが兄はかすかな笑みで答える。兄の心の内は?
見ているものの気持ちも答えがなくゆれる。
徹底した主人公の視点で、何もかにも「ゆれる」
本作は、徹底してオダギリジョー演じる主人公の視点からはずれない。その徹底ぶりがすごい。
もう一人の主人公とも言えるのが香川照之演じる兄だが、その兄の気持ち、行動、日常の暮らしぶり、映画で語られる兄に関する全てが、主人公である弟からの視点だ。
兄だけでなく、他の登場実たちも同様で、殺された女(真木よう子)の事もまた、弟が知っている情報しか観客に与えられない。例えば、兄が服役している間、主人公は父親と交流していないわけだが、そんな父親がどうやって過ごしているか観客が知るのは、主人公が父親が雇っている従業員から得た情報だけである。このように、観客に提示される全ての登場人物や出来事が、弟が持ち得る情報だけで構成されている。
だからこそ、観客は常に、主人公と共に考え続ける。与えられない情報について、想像を巡らせ補完することを求められる。だから、よく分からない。
映画とは、基本的に観客に対して「神の視点」が与えられる。物語を俯瞰して見ることができるから、あらゆる登場人物が持ち得る情報を全て手に入れることができる。ところが本作は、主人公が持っている情報以外は持っていないから、観客は常に、モヤモヤとしながらストーリー展開を見守るしかない。観客の視点もまた「ゆれる」のである。
しかも、本作の主人公は、事件に対する記憶が曖昧だ。女を死なせてしまった兄の行動を見ていたはずなのに、兄が突き落としたのか、はたまた偶然落ちてしまったのか、主人公の解釈と記憶が「ゆれる」たびに、観客のそれも、また「ゆれる」。
ラストシーンの兄の表情への解釈や、兄が実際に犯罪を犯したかどうか、あるいは兄が判決を受け入れた理由など、観客達の間でさまざまな解釈が議論を呼ぶ。それはそのまま、主人公の心の葛藤である。
冒頭で「主人公の視点に徹底している点がすごい」と記したが、「この映画は主人公の視点だけで構成されています」ということが、ものがたりの終盤まで、あるいは見終わった後まで、観客に気がつかせない、その構成が非常に効果的であることが何よりも素晴らしい。
西川美和監督の手腕に脱帽だ。
もちろん、監督の演出の成功を支えたのは、オダギリジョーや香川照之の演技があってこそだという事は言うまでもない。
アジアトーン
日本人の、アジアの顔はこういう話がよく似合う気がする。
静かな中に渦巻く人間の葛藤。
さすが、ワビサビのジャパンである。
ゆれる吊り橋に比喩した兄弟の差の表現が非常に巧い。
無駄が無い映画でした。
香川照之さんは本当に良い演技をする…。
ラストが好きすぎてそこだけ何度も観てしまったなあ。
全60件中、41~60件目を表示