善き人のためのソナタのレビュー・感想・評価
全47件中、21~40件目を表示
組織の責任者は常に腐れ外道で有る法則に例外は無い‼️
東ドイツの秘密警察の中佐はとてもおぞましい存在でした。
下部の人間は疲弊し、貶められます。
共産圏に限らず、日本の政府、自治体も含めて、例外は有りません。
肝に銘じるべきです。
組織の責任者は常に腐れるもので、あることを。
ドイツの壁は崩壊しましたが、世界中の組織の責任者は腐敗を続けます。
コロナ禍で、さらに加速することを目の当たりにするでしょう。
映画が描いたことが実に発生している
東ドイツはかつての国だが、今のある強い国とそっくりだ。かつてすでに発生したことが、今、この国で発生している。
映画そのものは圧巻だ。だが、本当の歴史とすこし違う。東ドイツ時代、反体制派を協力した情報員は、一人もいなっかた。
まさか、人間が歴史から学んだことは、歴史から何も学べないことだ。
東独それは抑圧と美学
シュタージ、血も涙もない連中なのにソナタによって主人公の心の変遷が丁寧に描かれている。ドイツ映画って凄い。アメリカ人にはこんなの到底創れないよ。
抑圧は、自由と美への渇望なんだなとしみじみと思い知らされる映画。東欧社会主義崩壊の原因をこの映画で体現している気がした。オスタルギーに浸りたい人にもおすすめの一作。
東独のシュタージュ職員を主役に、監視社会の裏面を描く秀作。 後半、...
東独のシュタージュ職員を主役に、監視社会の裏面を描く秀作。
後半、主人公が人間性に目覚めていくプロセスが良い。
緊張感が続く3h。
良かった・・・
少しドイツに興味を持つことがちょくちょくあったが、
この映画を見て確定的に。
主演の人がハマり役すぎて驚いた。
本当に東ドイツにいて、奥さんに盗聴されていた過去があったようで?
それの過去を一切感じさせない冷酷な眼差しが素晴らしい。
涙が溢れた
最後のセリフに張り詰めた緊張感が解き放たれて涙が溢れた。
善、悪と割り切れない人間の葛藤や弱さ、脆さとともに素晴らしさ、みたいなものも描かれていて。
ともかく主人公の顔がいい!
全体的に淡々としてるので、眠くなるというのもわかるけども。
ラストが良い
鉛筆が恋しくなる映画。
2023.4.30追記
U-NEXTで鑑賞
ラスト、グルビッツ中佐と乗り合わせたクルマ、ドライマンに行った時のクルマと違うことに気づいた。同じ時間帯での話だったと思ったのだが。
ラストはいつ見てもグッとくる。
バンドオブブラザーズ以来の傑作
数々の戦争、反戦、等の映画を観てきましたが、何回見ても何度となく涙してしまう作品、静かなストーリー展開の中に張り詰めた緊張感、戦場のピアニストに似た空気感かも。俳優達の洗練された演技も本当に素晴らしい作品でした。
壮大な歴史の渦中に於ける、小さな一個人の革命
自分が実存している世界史の一遍は常に衝撃的。多くの事を考えさせてくれます。
一番感動したのは、主人公が人である道を選び、最後までぶれなかったこと。そして、歴史は善き人を裏切らなかった。1つの時代が終わり、世の中が様変わりしていく中、ひっそりと慎ましく暮らしていた一人の初老が偶然見かけた本屋のディスプレイ。彼のラストシーンの微笑みに胸が詰まりました。もう一人の善き人は自分のもてるもの(芸術)で彼の心に報いることができたのです。
まぎれもなく心と心のこだまを今作で見せてもらいました。静かな感動をありがとう。
(4.7点)
ドイツについて考える
1989年にベルリンの壁が崩壊してから、4半世紀が経とうとしている今、改めて東ドイツのことを想います。国という枠組みがどのような意味を持つのか、その大きさと怖さを感じます。
あまり露骨にならないような抑え目な演出で、東ドイツのある個人の内面の揺れを描いているこの映画。落ち着いてみることができました。いろいろと言うつもりもなく、なんだか、これで良いと言いたくなる映画でした。
映画のあるべき姿
物語は静かにそして淡々と進行していくのに、張りつめた緊張は最後まで途切れる事がない。
近年でここまで、素晴らしい脚本、監督、キャストの映画はまず見た事はないです。
今まで1000本以上の映画を見てきてたがこの作品に出会えた事に感謝しました。
映画とはこうあるべきと教えてくれた珠玉の一本。
大人の映画。
静かに、静かにお話は進んでいく。長くも感じたけれど、話の進み方も、人物も、キャストも、大げさなところがなくて、さりげなくて、よかった。ラストもいい。静かな余韻が残る感じ。お部屋の感じや公園のシーンなど、映像もすごく素敵。
ソナタだけが
彼は寂しく暮らしている。
本気で聞いたソナタを頼りに。
文句なしの傑作。
冷徹な人間かと思えば監視対象に感情移入してしまう脆さを持つ彼。
映画の趣旨からも監視対象の生活がくまなく映し出される訳ですが、当然ながら主人公の日常も映され、監視対象とは打って変わる静かさばかりが横たわる生活。
だからこそ感情移入する基盤があったのかなと考えました。
本来なら処刑されても仕方がないようなミスをも見逃してくれた、かつての学友とのほのかな友情も垣間見れ、学友もただの冷血野郎じゃなくて安心。
東ドイツ 社会主義の風景が美しくも悲しい
東ドイツ末期のもの悲しい雰囲気の中、ひとを愛し、自分の正しいと思うことをそれぞれ実行していく実直な登場人物たちが印象的だった。
映画の中のインテリアも雰囲気も演出もドイツらしい感じ。
全47件中、21~40件目を表示