セブンのレビュー・感想・評価
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観たあと考察サイトを徘徊せずにいられなくなる
夜中にひとりで観賞。
この観賞後の「なんともいえない思い」の正体を掴むため、ネットを徘徊し考察サイトやレビューを読み漁る日々が続いた。
伏線や俳優の表情など、ほんとよく出来てる。
ブラビの表情が頭から離れない。。。
ラストについていろんな解釈があるようだが、願わくば少しでも救われる解釈の方であってほしい。
傑作です。
おそろしい
ミルズ
彼は「何でこの町に来た」んだろう?
赴任早々サマセットにたしなめられる。
刑事でありながらも、足を突っ込んではいけない事件があるのかもしれない。
定年直前のサマセットも、「事件から降りる。まだ5件続くんだ」と声を荒げた。
刑事にとって最大の盲点が家族だろう。
あの3億円事件の犯人もそうだと言われている。
そしてこのように被害者となるケースもあるだろう。
当時、
事前情報など一切知らずに入った映画館でこれを見た。
恐ろしく気分が悪くなり、それ以来見ることはなかった。
でも頭の中で考えていたのは、ミルズがあの出来事を避けるにはどうすればよかったのかということだった。
それは、冒頭のサマセットの言葉にあった。
オフィサーからようやく刑事になれたこと。
だから、面白い場所、活躍できる場所を選んだこと。
血気盛んな若者。
そして、
トレーシーがサマセットを自宅に招きこう尋ねた。
「独身なの? どうして?」
ここにサマセットが定年まで生き抜いてきた秘密があった。
「守るべきものがあっては、この町で刑事なんかできない」のだ。
空恐ろしい設定
キリスト教7つの大罪
犯人のジョン・ドゥー
彼は死の直前にいた被害者を発見し、彼の犯行を阻止したミルズに焦点を当てる。
記者に成りすましていた。
しかし、
ジョンは、警察署で「サマセット」の部屋の文字を剥がす作業員にも成りすましていた。
恐ろしいほど計画的だ。
彼はいったい何者なのだろうか?
単なるサイコではないだろう。
まるで機械的な異常者だ。
洗練された工作員ともいえる。
しかし彼の命令権者は彼自身だ。
その根源は思考に他ならない。
その思考にあるのは、彼にとっての正しさだろうか?
徹底して人々に罪の意識を持たせること。
狂信的カルト的 絶対的…
彼のように狡猾で思慮的で残虐で、目標を定めると徹底してその達成を目論むような人物には、ミルズの様な浅はかな考え方では隙だらけだったのだろう。
さて、
作品として恐ろしいほど面白いが、何故ジョンは捕まることを選んだのだろう?
そこに計画されたのは「自分自身を裁かせる」ことだった。
つまり彼は、自分も相当な罪人だと考えていたということになる。
この点において、これ以上徹底したことはないように思った。
本当に、
彼はいったい何者だろうか?
彼は計画を変更した。
指紋を消してまで計画的だったジョン 捕まるつもりなどない。
暴食 色欲… 怠惰 この怠惰の男が生き延びた。
計画変更したジョンは、トレーシーを襲った。
そこにあったのが、彼らの幸せに対する「嫉妬」
そして、ミルズの「憤怒」を誘ったのだ。
もし計画通り遂行できたのであれば、最後に残った嫉妬と憤怒を、彼はどのように計画したのだろう?
この部分が知りたかった。
いや、知らなくてよかった。
七つの大罪
誰もが罪人の、この世界。
現在IMAXで再上映中の映画「セブン」。名前くらいは聞いたことがある程度で、内容について何一つ知らなかった私は、「再上映されるくらいだ、名作なのだろう」という軽い動機でチケットを購入した。………上映後、あんまりにもあんまりなその結末に呆然とし、心にぽっかりと穴が空いたかのような虚無感に襲われた。
まもなく退職する刑事ウィリアム・サマセットと、新人刑事デビッド・ミルズは、とある殺人事件を皮切りに相棒となる。続発する「七つの大罪」をモチーフとした猟奇殺人事件。2人はその犯人を追っていくが…。
評価すべき点は沢山あるが、この映画を語る上で外せないのはストーリーだろう。
残虐な事件を数々引き起こす犯人を、新人とベテランの刑事コンビが追っていくサスペンス。これだけならごく平凡な刑事モノ映画だ。そう、これだけなら。
序盤は淡々と事件を捜査していくのみであまり大きな展開は無いが、終盤に至る伏線が数多く散りばめられている。犯人を特定した中盤からは、ストーリーが一気に動き出す。
特筆すべきは犯人の、常軌を逸した所業と狂気である。
刑事モノのお約束をとことん裏切り、全く予想のつかない行動を取り……そして映画史に残る悍ましい結末へとミルズ達を導いていく。
詳しいバックボーンは何一つ明かされず、動機も確固たる物があまり語られない。観客の解釈次第といったところだろうが、ケヴィン・スペイシー氏の熱演もありどこまでも不気味で恐ろしい犯人だった。
その犯人があぶり出すのは、「人は誰しもが罪の火種、『七つの大罪』を抱いている」という、残酷にして無慈悲な現実である。その計算し尽くされた計画の果ての結末には……心が抉られるどころではなかった。
犯人以外にも「こんな世の中で」等、世間そのものへの否定的な台詞が数多い。その果てにあまりにも絶望的な結末が待っている。メンタルが弱っている時にこの映画を観ようものなら、世界そのものに絶望してしまうかもしれないほどだ。
画作りにも惹かれた。私が一番気に入ったのはブルーがかった画面に大雨の中で繰り広げられる、ミルズと犯人の激しいチェイスアクション。緊迫感溢れるカメラワークに、マンションの中を突っ切っていくというシチュエーション。「絶対に逃さない」というミルズの意志が、カメラを通してこちらに伝わってくるようだった。
オープニング映像もオシャレでカッコいい。クレジットにはタイプライター的フォントと、書き殴られた文字のようなフォントを巧みに織り交ぜ、バックの映像にもこだわる。観終えた今思い返してみれば、犯人と刑事達の戦いをネタバレ抜きで表現しているのではないか。ハードボイルド感溢れる編集もあり、かなり私のツボに刺さるオープニングだった。
音楽も効果的だ。ダークでハードボイルドなこの映画の世界観を十二分に表現している。中でもエンドクレジットで流れる主題歌、デヴィッド・ボウイ氏の「The Hearts Filthy Lesson」は素晴らしい。ダークな曲調で映画を締めくくってくれるのは勿論だが、何よりも観たあとに是非、歌詞の和訳を調べてみてほしい。「ヤツ」の心そのものを表現した、恐ろしい歌詞だということが分かるはずだ。
勿論役者も超一流。バディの刑事2人を演じるのは、モーガン・フリーマン氏とブラッド・ピット氏。正義感、熱さ、冷静さ……主演2人の演技が、ストーリーをよりドラマチックに彩ってくれる。中でも雨のシーンのブラッド・ピットにはシビレた。これぞ「水の滴るイイ男」である。
ほぼ笑いどころの無いシリアスなストーリーに加えてグロテスクな表現も数多いが、ダークな世界に浸りたい、後味の悪い映画を探している、ハードボイルドな刑事物を観たい……といった方にはこれ以上無いオススメ映画だ。題材が題材なので、観た後の解釈や考察も捗るだろう。知的でビターな映画体験を楽しんで欲しい。
いや〜色褪せないゎ。
前に観たのは覚えているし、それも一度ではなく二度三度は観てるはず。そのうえ肝心な内容も(確かに2、3回は観てるから普通かもだけど)しっかり覚えてるという"忘れる"が得意なあたしにしては非常に珍しい映画なんだけど4Kリマスタるというから再鑑賞。
いや〜色褪せないゎ。
今観ても好き。
でもふと、若い世代が観てたらポケベルでの呼び出しを不思議に思ったり、『七つの大罪』について調べるのに『え?図書館?Google先生は??』と疑問に感じたりするんぢゃないかと時代の変化に伴い移り変わるもののおかげで老婆心ながら作品の良さが伝わる前に阻害されてしまうのでは?と気になってしまった……
個人的には今回が作品全体について一番キチンと理解した気がしてる(←成長✨)そしてブラピは今も昔も大好きだー(ドーデモイーんだけどちょうどこの頃だよね、映画きっかけで付き合い始めたグウィネスとの休暇中に滞在先のテラスで全裸になってるところをパパラッチに激写されたの。あれは衝撃だった……)
インパクトの為のこの結末じゃない
傑作は時を経ても傑作
IMX、音から伝わるreality
25-020
音響効果も改善したのか分からないが、クリアになり音の数が増えてる気...
体感
IMAX上映に感謝
有名なフィンチャー作品と言うことしか知らず。
前知識なしで臨みました。
ストーリーが秀逸でめちゃくちゃおもしろかった。
はからずして、初見が劇場(IMAX)となった巡り合わせに感謝…
たぶん、最も好きな映画の一つになったと思います。
デヴィッドフィンチャーは、ひと癖も二癖もあるマニア向けというイメージ(ゴーン・ガールとザ・キラー鑑賞済み)だったのですが、いい意味で覆された気がした。
Netflixで復習したら、
高慢の罪からの、ミルズ宅でトレイシー殺して首の配送手配して自首するまで仕事早すぎない…?!などとツッコミたくなってしまった
ジョン・ドゥがレクター先生とは違った知的サイコスリラーで。
(羊たちの沈黙にはなんかエロティックな空気が流れてますよね)
いやー再上映してくれてよかった
面白かったなあ〜
IMAX、サウンドがとにかく凄い
IMAXリバイバルってあり
前評判に若干負けた
30年振りの衝撃
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